知らないうちに家に侵入し、住み着いて繁殖するねずみは、菌や寄生虫をもっていることが多いため衛生害獣として知られています。また家の木材や電子機器のケーブルをかじられてしまうといった被害も多く、非常に悩まされる存在です。
このようにさまざまな悪影響をおよぼすねずみは、できる限り家に侵入してほしくありませんよね。そこで本コラムではねずみが通る穴の塞ぎ方や、どんな場所から侵入してくるのかについて解説します。ねずみについてよく知り、家からねずみ被害を根絶させましょう。
目次
小さな穴でも侵入される!ねずみのおもな侵入口
そもそもねずみが家に侵入する理由は、エサや巣の材料が目的なだけではありません。ヘビなどの天敵から身を隠せるうえに、過ごしやすい温度であるからという理由もあります。ねずみにとって人間の家は、暮らしていくのに最適な環境です。
そんなねずみはその小さな体で、とても小さな穴から家に侵入してきます。なんと直径3㎝あれば通り抜けるには十分なのです。
・壁や屋根の割れ目
・換気扇やエアコンの導入部分
・水まわりの配管
・床下の通風口
どれも私たちが生活するうえであまり気にとめない隙間です。それでは、どのようにねずみの侵入を防げばいいのでしょうか。ねずみの通る穴の塞ぎ方には、専用のグッズを使う方法があります。
ねずみの穴塞ぎにオススメのグッズ8選
ここで、おすすめの穴塞ぎグッズを9つピックアップして紹介します。ねずみの穴を塞ぐグッズは大きく分けて3パターンありますので、それぞれ見ていきましょう。
金網・パンチングパネル
金網やパンチングパネル(穴の開いた金属パネル)で穴を覆う方法です。金網は穴に詰めて使用するものもあります。
ステンレス製忌避具 ネズミ忌避バリケード (1個)
バリケードという名の通り、ねずみが通りそうな穴に詰めてバリケードとして使います。ハサミなどで加工しやすくできているので、穴の大きさや形を合わせて隙間に詰めましょう。
この商品はねずみが嫌うカプサイシンという唐辛子エキスを使っているため、ねずみが寄り付きにくいです。
長期間の使用でカプサイシンのにおいにねずみが慣れてしまうおそれもありますが、ステンレスでできているのでかじりづらく、口の中を傷つけます。ねずみは学習能力があるため、かじったときに痛い思いをするようならば寄り付かなくなるでしょう。
業務用 ネズミ侵入防止材 防鼠金網ハード 6袋セット
ねずみの侵入した穴に貼ることで塞ぐ金網です。ハードタイプですが、丸めて穴に詰めることも可能となります。亀甲状の網目は、ねずみがかじりにくいため、ねずみの侵入防止に効果を発揮するといわれています。
重ねて貼ったり、上からねずみを忌避する成分の入った塗料などを塗るなどすると、より侵入予防効果が上がります。
業務用 ネズミ防鼠板 EL アルミ 2枚入
アルミ製のパンチングパネルで、ねずみの侵入した穴に貼り、穴を塞ぎます。アルミ製で切ることが可能なので、穴のサイズに合わせて切ってから使用しましょう。また、パンチ穴に沿って折り曲げることも可能です。
貼る際はビスなどが必要になってくるため、ねずみの侵入口となっている穴のまわりの素材に合わせて準備しておきましょう。
パテ
粘土のようなパテを詰めることで、ねずみの侵入口となる穴を塞ぐ方法です。ねずみ用のパテには、ねずみの嫌がる成分を含んだものも多くあります。
チューレスねずばんパテ 1kg ネズミ侵入防止パテ
かたい粘土状の物質で、手でちぎって形を変えながら穴に詰めて使います。強力な密着性と粘着性があるので、ねずみの侵入を物理的に防ぐ力に優れた商品です。
カプサイシンをたっぷり含んでいるのでねずみがかじっても強烈な不快感をあたえ、被害の拡大を止めることができます。カプサイシンの成分をマイクロカプセル化することで、長期間の持続効果をもたせているのが特徴です。
日東化成工業 ネズミ対策用パテ キクネン B-7V 柔らかめ 1KG
こちらもカプサイシンをマイクロカプセル化したものが含まれる、ねずみ忌避用のパテです。難燃性(燃えにくい性質)をもつうえ、密着性も高いなど、パテの性能自体も優れているものとなっています。
使用の際は、手袋をして手で穴を塞いでいきます。
ブラシ
ブラシをねずみの侵入口となっている穴に詰めて塞ぐ方法です。穴に詰めやすいねずみ対策専用のブラシが多く販売されています。
チューモアブラシM ネズミ侵入防止用ブラシ
縦に長く、360度全体がブラシになっています。軸はステンレスワイヤーになっているためねずみがかじりにくく、かたいブラシが付いていることもワイヤーへの攻撃を防ぎます。
自在に曲げて使うことができるので、短く切って穴に詰め込んだり、パイプや柱に巻き付けたり、排水管にそのまま入れておくなどさまざまな使い方ができるのがポイントです。
ネズミ侵入防止用 防鼠ブラシRR-40
折り曲げるだけでなく、切って使用することも可能なねずみ侵入防止用のブラシです。雨・風・太陽光や薬剤などの影響を受けないので、どこでも使用できます。それらのことから、すでにおこなっている金網などの対策の補修でも使用することも可能です。
また、目立つ色のため、塞いだ場所がすぐにわかるようになっています。
バーテック ラットシールド 毛丈7mm
こちらはここまでのブラシとは違い、ねずみが侵入しそうなドアのすき間を埋めることができるブラシです。ステンレスのカバーが付いており、ねずみがかじることを防いでいます。ドアの種類によってはできないこともありますが、取り付けは両面テープでできるため簡単です。
ブラシが広がってきてしまった場合は交換が必要になってきます。交換用のブラシが販売されているため、そちらを購入して交換しましょう。
まずはねずみの侵入経路を見つけよう
まず、ねずみが実際にどこから侵入しているのかを知らなければ、対策はできません。ねずみの通る穴の塞ぎ方を知る前に、侵入ルートの見つけ方を知りましょう。
有効な手掛かりとして、「ラットサイン」というものがあります。ラットサインは、ねずみが通った痕跡のことです。まずはラットサインを探してみましょう。
・ねずみのフン、尿
・ねずみの足跡
・黒ずんだ汚れ
黒ずんだ汚れは、ねずみの身体汚れによって付着するものです。これが付くのは、ねずみの通る穴だけではありません。ねずみは壁に沿って移動する習性があるので、一定の高さで壁にまっすぐに黒い汚れが付きます。このことを覚えておいて、ラットサインとほかの汚れを区別しましょう。
もし自分で確認できる場所に穴がない場合や、ラットサインを見つける自信がない場合などは、ねずみ駆除のプロに依頼して確実にねずみの侵入経路を見つけてもらうことをおすすめします。
ねずみの穴をうまく塞ぐコツ
ねずみの侵入口となる穴はいろいろな場所にあります。さまざまなタイプの穴塞ぎ道具があるので、穴の場所や形などによって使い分けることが大切です。
また、ねずみの侵入経路は、簡単に塞ぐことができる小さな穴ばかりではありません。床下や、外壁の下部などの細長い隙間も侵入経路になりえます。範囲が広い隙間の場合は1種類の道具だけでは塞ぎにくく、あとから崩れてしまう可能性もあるので、何種類かの道具を同時に使うことをおすすめします。
たとえば、金網で穴全体を覆い、固定した後に、その上から粘土タイプのパテを塗って埋めてしまうという方法があります。金網を骨組みとして使うことで、時間が経過してもパテが崩れにくいようにする工夫です。
うまく道具を使い分けて、確実にねずみが侵入する可能性を減らしましょう。
庭先にも不自然な穴が…もしかしてねずみかも
ここまで、屋内のねずみ穴の塞ぎ方などについて解説してきました。しかし、ねずみが通る穴は屋外にも存在しています。
自宅の庭に謎の穴が空いている、という経験はないでしょうか。一般的には、地面に穴があればモグラや蛇などのしわざではないかと思われるかもしれませんが、じつはねずみが犯人の場合があります。
外のねずみは庭に地面を掘り、花壇や野菜などを食い荒らしてしまいます。庭に穴が空いていたら、家ねずみと同じように対策をすることをおすすめします。ねずみ駆除業者ならばすばやく確実に対応してくれるので、悩んだら早めに依頼しましょう。
まとめ
ねずみは小さな体を生かし、わずかな隙間からでも侵入してきます。壁などの穴だけではなく、家電製品の導入部や水まわりの配管からも入り込むので厄介です。
ねずみの侵入口は、「ラットサイン」と呼ばれる痕跡をたよりに探し出しましょう。フン尿や黒い汚れがあるようならば、ねずみがいる可能性が高いです。
ねずみの穴の塞ぎ方はパテや金網などを使用するものが一般的ですが、決まった形をしていない穴をすべて自力で塞ぐのは困難でしょう。確実に侵入口を断つには、ねずみ駆除のプロに依頼するのがおすすめです。
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