「屋根裏から変な音がする……」その音の正体は、もしかしたら屋根裏に住み着いているコウモリかもしれません。
コウモリがいるならば自分でコウモリの対策をしたり、業者に駆除を頼んだりしたいところですがその正体が本当にコウモリなのかどうか確かめないと対策をすることもできません。
今回は、コウモリが屋根裏に住み着いているのかどうかの確かめ方や、コウモリ対策の方法を詳しく解説していきます。
目次
コウモリの生態を知ろう
コウモリには多くの種類が存在し、日本には30種類以上のコウモリが存在しています。その中でも家に住み着くのはアブラコウモリという1種類のみです。
コウモリにはドラキュラなど吸血のイメージがあるかもしれませんが、基本的に人の血を吸ったりはせず、昆虫を食べて生活しています。ゴキブリやクモなどの害虫を食べてくれるので益獣として扱われることもあるようです。
コウモリが屋根裏に棲みつく理由
コウモリは基本的に、雨風をしのげる暗い場所を住みかとして生息しています。そのため、小さな体を利用して、暗くて雨風の影響のない屋根裏に入り込んでしまうのです。屋根裏は、25~40℃ほどの暖かい気温で保たれているため、コウモリにとって絶好の住みかとなるのでしょう。
コウモリの糞害
コウモリは益獣でありながら、糞害をもたらす側面もあるため、害獣ともいわれています。コウモリの糞は乾燥していて、糞中に昆虫の足や胴体が混じっていることが特徴です。繁殖力の高いコウモリはあっという間に増え、繁殖したら当然糞の量も多くなるでしょう。
コウモリのフンには雑菌やノミやダニなど寄生虫、カビ菌が多く含まれているため、非常に危険です。国内ではまれですが、過去にヒトプラズマウイルスに感染した例もあるので、コウモリの糞は適切な方法ですぐ除去するようにしましょう。
屋根裏に潜む生物の見分け方
もし屋根裏に動物の糞を見つけても、コウモリが屋根裏にいるわけではない可能性もあります。コウモリの糞の大きさは茶色で、5~10mmくらいの大きさです。
屋根裏にはネズミが潜んでいることも多く、コウモリの糞はネズミと間違えやすいかもしれません。特に多いのが「クマネズミ」という種類のネズミで、フンの特徴もコウモリと似ていて見分けがつきにくいので注意しましょう。
コウモリのフンは水分がなく、触るとすぐに崩れてしまうのが特徴なので、手袋などをはめて確かめてみてください。
自分でできるコウモリ対策
コウモリが屋根裏に住み着いていることが分かっても、コウモリは勝手に駆除してはいけません。コウモリは鳥獣保護法によって守られているので、勝手に駆除をすることは法律上で禁止されています。
しかし業者に頼む前に、自分でコウモリ対策をおこなうこともできます。この章では、自分で簡単にできるコウモリ対策を紹介します。
・忌避剤を使う
ジェルタイプ、錠剤タイプなどのさまざまな種類の忌避剤が売られています。手軽に使用したいのであれば、スプレータイプの忌避剤は振りかけるだけで手軽に使用できるのでおすすめです。ジェルタイプのものは、コウモリがいる場所に設置するだけなので簡単といえるでしょう。また、効果も長く1年ほど持続してくれます。
また、煙をたいてコウモリを追い出す燻煙剤も効果的です。ただし、燻煙剤によっては小さなお子様やペットに悪影響をもたらす場合があるので、注意しましょう。
・侵入されないようにする
忌避剤を使ってコウモリを追い出しても、しばらくしたら戻ってきてしまうおそれもあります。コウモリが屋根裏からいなくなったことが確認できたらコウモリが侵入する出入口を塞いでしまいましょう。
コウモリはエアコンの通気口や換気口など小さな隙間からでも屋根裏に入りこんでしまいます。ホームセンターなどで売っている金属製のネットなどを取り付けましょう。
・コウモリが寄り付かない環境にする
コウモリは発した超音波が跳ね返ってくることを感じながら生活しています。その超音波を邪魔するものを置いておくとコウモリが寄り付きにくくなります。
100円ショップで買うことができる強力磁石やラジオを置いておくと超音波が狂うので、コウモリが超音波を感知することができなくなるでしょう。
おすすめのコウモリ対策グッズ
屋根裏に住み着いたコウモリ対策に有効なグッズをいくつか紹介します。どれもインターネットなどで購入できるものなので、試してみてください。
イカリ消毒 スーパーコウモリジェット 420ml
スプレータイプの忌避剤です。屋根裏などに噴射することでコウモリを追い出すことができ、コウモリの苦手なハッカの臭いがします。ただ、臭いに慣れてしまったコウモリにはあまり効果がありません。
害獣忌避剤屋根裏害獣ニゲール
コウモリが嫌うトウガラシやヨモギなどの成分が入ったジェル状の忌避剤です。置くだけなので自分でも簡単に設置できます。効果の持続期間も3か月ほどと長めです。
アース製薬 ネズミ一発退場 くん煙タイプ ネズミ用忌避剤 [10g]
こちらはネズミ用の燻煙剤ですが、コウモリもネズミと同じようにハッカ油やハーブのにおいを嫌うので、一定の効果が期待できます。使用中は家を空けるように、使用後も換気をしっかりおこないましょう。
超音波駆除装置
超音波を発生させて、コウモリを屋根裏に寄せ付けないようにします。ネズミなどの害獣、アリやゴキブリなどの害虫にも効果的です。
おすすめの駆除グッズを紹介しましたが、コウモリが出る場所により使い分ける必要があるため、どれも確実ではありません。しかし、組み合わせて活用することにより、コウモリを完全に追い払うことが可能になることもあるので、併用して使ってみてはいかがしょうか。
コウモリ撃退は時期の見極めも大切
コウモリの撃退時期は、4~6月が最適といえるでしょう。なぜなら、この時期がコウモリの個体数がもっとも少ない時期といえるからです。
コウモリは昆虫がたくさん生息している7~8月の夏を中心に出産します。この出産時期に駆除をおこなうと、知らぬ間に産まれたばかりの子供を傷つけてしまうおそれがあるのです。コウモリは鳥獣保護管理法で保護されている動物なので、傷つけてしまうと罰せられてしまうでしょう。そのため、出産の時期には駆除をおこなわないようにしてください。また出産後は、コウモリの数も多く駆除も大変になってしまうでしょう。
出産後の11月~3月もコウモリにとって冬眠の時期に入ります。冬眠中の駆除は無意味になってしまうので避けてください。もし、4~6月の時期を逃してしまった場合は、9~10月頃に駆除をおこなうのがおすすめです。
菌対策をして糞の掃除も忘れずに
コウモリの駆除後は、屋根裏に残っている糞の掃除も怠ってはいけません。先ほどもお話したとおり、コウモリの糞には雑菌や寄生虫がたくさん含まれているため、放置しておくと健康被害などをもたらすおそれがあるからです。しかし、直接糞に触れたり普段着のまま掃除をおこなったりするのはおすすめできません。菌対策のため、重装備をしていくようにしましょう。
服装
保護服か、古くなって捨てようと思っていた服、捨てても差し支えない服を着用してください。
用意すべき掃除グッズ
コウモリの糞を掃除する際は、以下のようなものを事前に準備しておきましょう。
・手袋
・チリトリ
・ホウキ
・除菌剤:消毒用のエタノール、次亜塩素酸ナトリウムがありますので、掃除場所の材質を考えて薬剤を選んでください。
糞と使用したものの処分の仕方
掃除が終わったら、着用していた衣類や手袋やマスクは屋外で脱ぎ、ごみ袋にしっかり密封してから捨ててください。チリトリやホウキは、使用後にしっかり消毒してください。
消毒方法
消毒用のエタノールや次亜塩素酸ナトリウムを使い消毒をおこないます。糞のあった場所もしっかり消毒することも忘れないでください。
ただし、糞の掃除も消毒も、屋根裏や床下の場合だと特に困難になりますし、作業自体もなかなか手間がかかります。こういった場合は業者に依頼をするようにしてください。
コウモリ対策はプロに任せよう
コウモリが屋根裏に住み着いてしまった場合、ある程度の対策をすることはできますがコウモリは一度追い出してもまた戻ってきてしまう可能性が高いです。自分で無理をして追い出そうとするよりも、プロである業者に頼むほうが確実にコウモリを追い出すことができます。
また、先述のとおりコウモリは鳥獣保護法で守られているため、間違って殺してしまえば法に触れることになるでしょう。
コウモリの駆除を業者に依頼した場合、費用の相場は1か所で8,000~2万5,000円程度です。家の状況や種類によって変わってきますので、しっかり見積りを取って確認をしましょう。
まとめ
コウモリが屋根裏に住んでいるかどうかは、フンを確認することで確かめることができます。パサつきのあるフンを見つけたら、それはコウモリが潜んでいる証拠かもしれません。
ある程度簡単な対策をすることもできますが、コウモリの駆除を自分で完全におこなうことは難しいです。自分で対策を取っても変化がなければ、コウモリの駆除はプロに任せましょう。
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