「夜寝静まったころに天井裏から生き物が動く気配がする」、「鳥が羽ばたくような羽音や鳴き声が聞こえてきて眠れない」という悩みを抱えておられる方や、そういう経験をしたことがあるという方は意外と多くいらっしゃるかもしれません。
こうした事例に当てはまるという方は、もしかするとご自宅の天井裏や屋根裏にコウモリが棲んでいるのかもしれません。一方「うちは大丈夫!」というご家庭でも、今後コウモリが棲み付く可能性は十分あります。
そこで今回はコウモリに焦点をあて、コウモリが住処として選ぶ家の特徴や、コウモリを追い出す方法についてわかりやすくご紹介していきます。
目次
コウモリが冬眠の場所に選ぶのはこんな家
日本に生息するコウモリの多くは「アブラコウモリ」という種類です。コウモリは鳥類に負けないほどの飛行能力があるため、空を自在に飛びまわることができますが、生物学上は鳥類ではなく哺乳類に分類されます。11月~3月ごろまでの間、アブラコウモリは一か所に集団で集まって冬眠し、冬を越すといわれています。
それでは日本に生息するアブラコウモリが冬眠の場所として選ぶ家には、一体どのような特徴があるのか見ていきましょう。
【アブラコウモリが冬眠の場所に選ぶ家の特徴】
(1)コウモリの餌場(田んぼなど)が近くにある家
アブラコウモリは主に小さな昆虫を餌としています。そのため昆虫が多く生息する田んぼなどが近くにある家は、アブラコウモリが住処にするにも冬眠するにも絶好の家といえるでしょう。
(2)屋根に隙間がある家
アブラコウモリは1cm程度の隙間があれば入り込むことができるといわれています。屋根に1cmでも隙間がある場合は、アブラコウモリが冬眠する場所として選ばれる可能性があります。
(3)通風口や換気口が壊れている家
どの家にも必ず設置されている「通風口」や「換気口」はアブラコウモリの侵入口になりやすい場所です。通風口や換気口の入り口を覆っているパネルのような部分が壊れていればより侵入しやすくなるため、アブラコウモリが冬眠する場所として選ばれる可能性があります。
(4)屋根裏に侵入する隙間がある家
家のどこかに屋根裏に通じるような隙間ができている場合は、アブラコウモリの侵入口になりやすい場所です。屋根裏は雨風がしのげるうえ、屋内の熱気も伝わってくるために温かさも保たれるため、アブラコウモリが冬眠する場所として選ばれる可能性があります。
また「コウモリが住処に選ぶ場所」を撮影した動画がありますのでこちらも参考になさってください。
これはコウモリが棲んでいるサインです
つづいて、ご自宅がコウモリの住処になっているかどうかを見極めるうえで重要な手掛かりとなるサインについて見ていきましょう。
【コウモリの鳴き声】
もしも夜中に天井裏から「キッキッ」というような鳴き声が聞こえてくるとしたら、それはコウモリの鳴き声かもしれません。また、鳴き声と共に「バサバサッ」という羽音がするのであれば、コウモリが棲んでいるサインと考えてよいでしょう。
コウモリの鳴き声を聞いたことがないという方には、コウモリの鳴き声を紹介する動画がありますので、そちらもあわせてご参考ください。
【コウモリのふん】
もしもご自宅の中や敷地内にコウモリのふんを見かけた場合も、コウモリが棲んでいるサインと捉えてよいと思います。コウモリのふんは一般的に茶色で細長い形状をしており、サイズとしては5~10mm程度だといわれています。そして粘り気がなくパサパサしており、崩れやすいという特徴があります。
コウモリのふんはクマネズミのふんと似ているため間違えやすいのですが、クマネズミは動き回りながら排泄するのに対し、コウモリはまとまった場所にふんをする習性があるため、一か所に集中して落ちているふんをみかけたら要注意です。
コウモリはどうやって追い出せるのか?コウモリが嫌うもの
それでは、自宅がコウモリの住処になってしまった場合はどのようにして追い出せばよいのでしょうか?コウモリを追い出す方法や注意点について見ていきましょう。
コウモリを追い出すためには「コウモリが嫌うもの」を使うのが有効です。じつはコウモリには嫌いなにおいがあるといわれており、代表的なにおいとして「ハッカ」のにおいが挙げられます。こうしたにおいを使った「忌避(きひ)スプレー」は一定の効果があるといわれており、インターネット通販サイトでも簡単に購入できますので試してみてはいかがでしょうか?
商品名:イカリ消毒 スーパーコウモリジェット 420ml
強力噴射式のコウモリ忌避剤です。コウモリの侵入経路となる屋根裏などにスプレーを吹きかけて使用します。
【注意点】
野生のコウモリは目には見えない病原菌を持っている恐れがあります。そのため、追い出す中でとっさに素手でコウモリに触れるようなことがないよう、注意しましょう。
また、コウモリを追い出すにあたっては『鳥獣保護法』に注意が必要となります。なぜなら鳥獣保護法は「鳥類・哺乳類・すべての野生生物」が対象とされるため、当然コウモリも保護の対象となり、個人がコウモリを「捕獲・飼育・殺傷」することはできないからです。
そのため自宅にコウモリが棲み着いたときに許される対処方法は、あくまでもコウモリを「追い出す」というやり方に限定されるということを覚えておくとよいと思います。
コウモリは戻ってくる!どうやって対策すればいい?
過去にコウモリの住処になったことがある家は、コウモリが棲みやすい家であることに間違いありません。さらにコウモリを自分の手で撃退したとしても、しばらくするとまた戻ってきてしまう習性があるといわれています。
そのような場合には、害獣駆除の業者に依頼することをおすすめします。とはいえ害獣駆除の業者にも「鳥獣保護法」は適用されるため、コウモリなどの野生生物を勝手に殺傷することはできません。しかしながら害獣駆除の業者であれば「捕獲や殺傷」をすることなく、下記のように効果の高い駆除をしっかりとおこなうことができるはずです。
- コウモリが住み着いている場所を探し出し、特定する
- 煙などを用いてコウモリを家から追い出す
- コウモリの死骸を撤去する
- コウモリのふんをきれいに清掃する
- 汚染箇所の殺菌・消毒をおこなう
- コウモリの侵入経路(隙間)をみつけて閉鎖する
コウモリに家が壊される!?ふん被害の実態
コウモリが冬眠する場所として家に入り込んだり、コウモリの住処になったりした場合、どのような被害が起こると思いますか?じつは、コウモリのふん被害はとても深刻だといわれています。その実態を見ていきましょう。
(1)コウモリのふんに接触することによる被害
先にも述べたようにコウモリのふんは5~10mm程度と非常に小さいため、ともすると見逃してしまいがちです。しかし、目線の低い赤ちゃんや室内で飼っているペットなどがコウモリのふんをみつけて触ったり、誤って口に入れたりするかもしれません。
コウモリのふんには細菌や寄生虫が付着している可能性があり、それらに接触すると健康被害を招く恐れがあるため、注意が必要です。
(2)乾燥したコウモリのふんを吸い込むことによる被害
コウモリのふんが乾燥して細かくなり、空気中に舞うようなことがあれば、知らず知らずのうちにそれらを吸い込んでしまう恐れがあります。そうなると、人によってはアレルギーなどの健康被害が出る可能性もあるといわれているため、注意が必要です。
(3)悪臭被害
コウモリのふんの1つ1つは小さいのですが、コウモリが集団で棲みついた場合には大量のふんが溜まって悪臭を放つようになります。
(4)コウモリのふんに害虫が寄ってくる
コウモリのふんに気づかず放置すれば、ハエやゴキブリといった害虫が寄ってくるなどの二次被害がおこることも考えられます。
(5)コウモリのふんの重みで天井が壊れるケースも
屋根裏などにこうもりのふんが大量に積もった場合は、まれにその重みで天井が壊れるといったケースもあるといわれています。
天井が壊れてしまうと大規模な修繕工事をしなければなりませんし、天井が崩れ落ちるのと同時に大量のふんが部屋中に飛び散りますので、掃除をするだけでも大変な労力を要することでしょう。そうならないためにも、天井裏から音がするなどの異変を感じたらすぐに対処することをおすすめします。
まとめ
今回はコウモリに焦点をあてコウモリが住処として選ぶ家の特徴や、コウモリを追い出す方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
自宅がコウモリの住処になってしまった場合は、放置せず早急に対処することが大切です。しかしコウモリは屋根裏や瓦の隙間などに入り込んでしまうことが多いため「コウモリ駆除のプロに頼みたい」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
家は大切な財産だからこそ、しっかりとした対策をとりたいと思うのは当然です。そんなときは無理せず信頼できる業者に相談してみることをおすすめします。
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