
コウモリがもしエアコンの中にいたらびっくりしてしまいますよね。その見た目の気持ち悪さから、今すぐ駆除したいと思うかもしれません。しかし、コウモリを殺すことは法律で禁じられていますので、コウモリを見つけたときは、一旦落ち着いて、確実に追い出す方法をとりましょう。
このコラムではエアコンの中にコウモリを発見して困っている方に向けて、適切にコウモリを追い出す方法をご紹介します。また、コウモリが家の中に侵入してくる理由も解説していますので、ご自身の家の特徴と照らし合わせて読んでみてください。
エアコンから悪臭?コウモリが住みついている可能性が
コウモリがエアコンの中に住みついてしまった場合、コウモリはどのような被害を及ぼすのでしょうか。また、なぜコウモリはエアコンに住みつくのか……?そんな疑問をここで解決します。
コウモリがエアコンに住みつくことでおこる被害
コウモリのフンや尿による被害は深刻なものです。これらの排泄物はエアコンの汚れや悪臭の原因となるだけでなく、ゴキブリなどの害虫を引き寄せる原因にもなります。さらに、コウモリはゴキブリを捕食して生活しているため、エサが手に入れば住みついた場所で巣を作り、どんどん繁殖していきます。
コウモリがエアコンに住みつく原因
コウモリは家の中でもとくにベランダを好みます。ハンガーなどのぶら下がれる場所があり、さらに風雨から身を守ることができるからです。また、設置してあるエアコンの室外機の周りがあたたかいことも挙げられます。
室外機のそばにはエアコンの配管口があり、そのわずかな隙間からもコウモリの侵入するおそれがあるのです。そこから侵入したコウモリがエアコンに住みつき、被害へとつながるでしょう。
エアコンの中にいるコウモリを追い出す方法
では、エアコンの中に入ったコウモリはどのようにして対処すればいいのでしょうか。
コウモリは「殺す」のではなく「追い出す」!
コウモリは鳥獣保護管理法で保護されている動物のため、捕獲・飼育・殺傷などは法律で禁止されています。そのため、コウモリに対しては「追い出す」という対策が有効です。
しかしエアコンの中にいるコウモリをどうにか追い出そうとして刺激を与え続けると、エアコンの内部に隠れてしまい、余計に対処しにくくなることがあります。そのため正しい方法として、以下のような手段で対処しましょう。
・忌避剤を使用する
・捕まえて追い出す
・コウモリが出ていくまで待つ
それぞれにメリット・デメリットがあるため、状況によって使い分けるようにしてください。
忌避剤にも種類がある。状況にあったものを使おう
忌避剤にはスプレータイプや燻煙タイプ、錠剤タイプといったさまざまな種類があります。
エアコンに侵入したコウモリに忌避剤を使う場合、スプレータイプを使ってしまうと、エアコンが故障する可能性があります。仮に使用する場合は燻煙タイプや錠剤タイプといったものを使うといいですね。
忌避剤は強いにおいを放つため、苦手な方は要注意です。また、におい移りのしやすいものはそばに置かないようにしましょう。
絶対に素手で捕まえないようにしよう
さきほども述べましたが、コウモリは鳥獣保護管理法で守られているため、駆除目的で捕獲することは禁止されています。しかし、外へ追い出すために一時的に捕獲することは可能です。そのときは絶対に、素手で捕まえないようにしましょう。
なぜならコウモリの体にはさまざまな菌やウィルスが付着している可能性があり、接触することで人間へ菌やウィルスが感染する危険性が高まるからです。
もし捕まえて外へ追い出したい場合は、虫取り網などを使って追い出すようにしましょう。
コウモリが巣からでていく時間でコウモリ対策をおこなう
コウモリを駆除するのに適した時期や時間帯もおさえておきましょう。コウモリの駆除に適した時期は4~6月と、10月頃です。
繁殖期である7~9月、そして冬眠期である11月~3月は巣からの出入りが少なくなるため、避けるようにするといいでしょう。
コウモリの駆除に適した時間帯は、コウモリの活動が活発になる夕方からがおすすめです。コウモリが巣から離れる隙を狙って駆除するとよいでしょう。
コウモリが出ていったあとはふんを掃除しよう
コウモリを無事に追い出せたら、コウモリが出ていったあとのエアコンをきれいな状態にしましょう。エアコンの内部にはコウモリのフンや菌などが付着しているため、エアコンを再び使用したときにそれらが飛散してしまいます。
とはいえ、エアコンの内部まできれいにするのは素人ではなかなか難しいもの。エアコンをクリーニングしてくれる業者に掃除を依頼するのがおすすめです。
コウモリ駆除からおこなってほしい場合はコウモリ駆除業者にお願いするといいでしょう。
エアコン内部のクリーニングについては「異臭の原因は内部の汚れ?エアコンを分解して徹底洗浄しましょう」でも詳しく取り上げています。こちらも一度ご確認ください。
二度と入ってこないよう侵入経路をふさごう
コウモリを追い出し、エアコンをきれいな状態にしたら、次はもう二度と入ってこないように侵入経路をふさぐことが重要です。またエアコンのほかにも侵入口となる場所はたくさんあるので、こちらも合わせておさえておきましょう。
そもそもなぜコウモリは家の中に侵入するのか
コウモリは、雨風や寒さから逃れて過ごすためにあたたかな家の中へ侵入してきます。とくに古い家や隙間が多く侵入しやすい家、人目の付かない場所にある家などがターゲットとなります。
また、エアコンの配管や屋根と壁のわずかな隙間などは人目につかないこともあり、さらに風雨からも身を守れることから、コウモリの好む場所といえます。
家の中のわずかな隙間を防ぐことはもちろんですが、家自体が古くなっていたり、もともと人目の付かない静かな場所にある家の場合は、家全体のメンテナンスをすることでコウモリ対策につながるかもしれません。
エアコンだけじゃない!わずかな隙間を見逃さないで
コウモリは家の中のありとあらゆる隙間から侵入してきます。そのため、エアコンだけでなく意外なところから侵入する可能性も。エアコンに加え、ほかの主な侵入口は以下でご紹介します。
まずはエアコンからの侵入経路を把握しよう
エアコンから侵入してきた場合、エアコンの配管を通すために余裕をもって大きめに配管口を開けていることが原因のおそれがあります。配管口は取り付け方によってはなかなか目につかない場合もあるので、一度確認してみましょう。
わずかな隙間でもある場合は、コウモリ予防を施していきます。
●コウモリが侵入する隙間1:屋根や壁、戸袋など
屋根と壁のわずかな隙間や戸袋から侵入することがあります。また、そこに住みつき巣を作ることで、より被害が広がりやすくなります。
●コウモリが侵入する隙間2:換気口や通風口
換気扇や床下など、家の中に複数ある換気口や通風口も注意が必要です。
●コウモリが侵入する隙間3:ドアや窓
ドアや窓は、きちんと閉めたつもりでも少し開いていたりする場合に入ってくることがあります。急いでいるときでも、確実に閉まっているかどうかしっかり確認するようにしましょう。
ここでご紹介した侵入口を中心に、ひとつひとつコウモリ予防をしていきましょう。そうすることでコウモリが侵入してこない家に近づけていけますね。
コウモリを二度と侵入させないためには
コウモリを二度と侵入させないために、侵入場所に応じた対策をおこなうようにしましょう。自分でする場合は以下の方法がおすすめですよ。
●侵入対策1:金網をつける
金網は自由に変形が可能なため、侵入口となるエアコンのパイプに金網を設置することでコウモリが侵入できなくなります。
コウモリは1~2センチ程度の隙間でも侵入することができるため、なるべく目の細かいものを選ぶようにしましょう。
また、金たわしをパイプに入れるとより効果が期待できます。
●侵入対策2:パテやシーリング材で隙間を埋める
前述した通り、コウモリはエアコンだけでなく家の中のあらゆる隙間から侵入してきます。そのため、コウモリの侵入口が壁や天井裏などの隙間である場合には、パテで隙間を埋めて穴をふさぐとよいでしょう。
●侵入対策3:超音波を出す機械を置く
コウモリは超音波を発しながら活動する生き物です。そのコウモリに直接駆除用の超音波をあてることで、コウモリを撃退することができます。しかし、コウモリは駆除用の超音波の影響を受けないよう、自らの波長を変えることができます。そうなれば撃退効果はなくなってしまいます。このことから、超音波によって得られる効果は一時的なものであると認識しておきましょう。
なかなか追い出すのが難しい…そんなときは業者に頼ってみよう
コウモリを追い出す方法はわかったものの、自力でやるとなると精神面や体力面で不安がある方もいるでしょう。そんなときは、コウモリ駆除のプロに頼んでみてはいかがでしょうか。素人が対処するよりも確実にコウモリを追い出してくれます。
コウモリ駆除業者に頼むメリット
コウモリ退治が難しいと感じたらコウモリ駆除業者に依頼するといいでしょう。しかし、コウモリ駆除業者に頼むメリットとは一体なんなのでしょうか。
●コウモリを駆除してくれる
●コウモリのふんの掃除をしてくれる
●死骸があれば処理してくれる
これらのメリットが得られます。コウモリ駆除は体力も精神力も消費するため、できるなら業者に頼みたいところ。
しかし、よりお得に安全にコウモリ退治をしてもらうためには、信用できる業者選びも大切になってきます。
信頼できる業者を選ぶポイント
いくら価格が安くても、確実にコウモリの追い出しが成功しなければ安心できません。後悔しないためにも、できるだけ信頼できる業者に頼みたいものです。ここでは、そういった信頼できる業者の特徴をまとめました。
見積り内容が明確になっているか
作業内容や作業別の料金がきちんと明示されているかどうかを確認しましょう。また、業者によっては出張費用がかかったり、追加料金が発生する場合も考えられます。後から発覚して揉めたりしないためにも、見積り内容を隅から隅まで確認することが大切です。
もしも不明な点がある場合は、業者に質問するようにしましょう。また、その際は業者の受け答えの仕方もチェックしておくとよいでしょう。
アフターフォローはあるか
業者に依頼してコウモリを追い出したにもかかわらず、コウモリが戻ってきてしまった場合、信頼できる業者であればアフターフォローとして無料で作業してくれる保証期間を設けています。
もしそういった保証期間がない場合は、またお金を払うことになってしまいます。そういった事態にならないためにも、アフターフォローの有無はしっかり確認しておきましょう。
お金がかかるからこそ業者選びは慎重に!
業者選びで一番気になる点のひとつは、お金の面ですよね。できるだけ安く済ませるためには、はじめに相見積りをとることが重要です。相見積りとは、複数の業者から同じ条件で見積りをとり、比較検討することをいいます。そうすることで、手ごろな価格でサービスを提供してくれる業者を見つけ出すことができるのです。
ただし一見安そうに含まれても必要な費用が入っていないこともあるため、何にどれだけ費用がかかるかも確認しておいてください。
まとめ
エアコンにコウモリが侵入した場合は、これまでご紹介したように忌避剤を使うなどして確実にコウモリを追い出し、侵入経路をしっかりとふさぎましょう。その際は、エアコンのクリーニングを依頼してきれいな状態にすることを忘れずに。
また、念のためエアコン以外のわずかな隙間がないかどうかも確認し、家全体で侵入防止の対策をとっておくとより安心できるでしょう。
もしも自分でコウモリを追い出すのが難しい場合は、無理せず信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
見積りは無料でとることができるので、少しでも迷っている方はぜひ活用してみてください。
コウモリ駆除を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コウモリ駆除」をご覧ください。
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