家の付近で猫より少し大きい見慣れない動物を見かけたら、なんだろう?と不安になりますよね。
スラリとした体型から「もしかしてハクビシンかも?」と思いながらも、実際のハクビシンの大きさや特徴を知らないと特定できず困ってしまいます。
そんなときはぜひ当記事をお役立てくださいませ。
当記事では
- ハクビシンの大きさと特徴
- ハクビシンによるおもな被害
- 被害を防ぐためにできること
- 被害を受けたときの効果的な対策
について詳しく解説しています。
この記事を読めば、家の付近で見かけた動物がハクビシンなのか、違う動物なのかしっかりと確かめることができるはずです。
また、ハクビシンだった場合の正しい対策方法もわかり、被害を防ぐことができます。
すでに被害にあってしまっている場合でも、ハクビシンに効果的な対策方法をご紹介していますので、すぐに被害を止めることができるでしょう。
ハクビシンは害獣であり、とても厄介な動物です。
被害に悩まされることがないよう、ハクビシンらしき動物を見かけたときはすぐにハクビシンかどうか確認して、適切な対策をおこないましょう。
目次
ハクビシンの大きさと特徴
ハクビシンの大きさは鼻先から尻尾の先まで(全長)およそ90~110センチメートルです。
体の特徴としては全長のおよそ半分ほどにもなる【長い尻尾】、【スリムな体型】、【短い足】があります。
体の色は大部分が灰褐色で、前後の足は黒色をしています。
また、顔や足跡にもわかりやすい特徴があります。
ハクビシン(白鼻芯)という名前の由来になっている【白い鼻筋】と、【丸みをおびた5本指の足跡】です。
見かけた動物の顔までチェックできたら、鼻筋が白かったか確認してみましょう。
足跡が残っていたら、ハクビシンの特徴があるか画像と見比べてみてください。
ハクビシンは木登りも得意で、柱や壁、雨どい、電線の上を歩くこともできます。
見かけた動物がこのような場所に登っていたら、ハクビシンの可能性が高くなるでしょう。
他の動物との大きさ比較
他の動物との大きさの違いを見ていきましょう。
比較対象は、ハクビシンと同じく住宅街に出没する害獣のタヌキ、アライグマ、チョウセンイタチ、そして体つきが似ているネコです。
こちらではそれぞれの体長(鼻先からお尻までの長さ)と体重をもとに比較していきます。
動物 | 体長 | 体重 |
---|---|---|
ハクビシン | 約50~65cm | 約3~4kg |
タヌキ | 約50~60cm | 約3~9kg |
アライグマ | 約40~60cm | 約4~10kg |
チョウセンイタチ | 約25~40cm | 約0.4~0.8kg |
ネコ(大型種除く) | 約30~50cm | 約3~5kg |
こうして比べてみると、ハクビシンはチョウセンイタチやネコより体が大きいことがわかります。
体長だけを見ればタヌキやアライグマと似たような大きさですが、ハクビシンの方が体重が軽い分スリムな体型をしているため見分けられるのではないでしょうか。
また、タヌキは短い尻尾、アライグマは縞模様の尻尾が特徴ですので、長い尻尾をもつハクビシンとの違いは一目瞭然です。体の大きさとともに、尻尾を見比べることでどの動物なのか判断することも可能でしょう。
ハクビシンによるおもな被害
ハクビシンは我々の生活に被害をもたらす害獣として知られています。
ではおもに、どのような被害を受けることがあるのかというと、
- 屋根裏などへの侵入被害
- 畑の作物の食害
この2つがあげられます。
全国的にこれらの被害は増加し、被害額なども深刻な問題になっています。
ハクビシンによってもたらされる被害の実態と危険性について詳しく知り、ハクビシンを見かけた際はすぐに対策できるようにしましょう。
ハクビシンによる被害について、次で詳しく解説していきます。
屋根裏などへの侵入被害
ハクビシンは家屋のわずかな隙間から侵入し、屋根裏などに住み着いてねぐらにします。
ハクビシンが住み着くと、以下のような被害に悩まされる可能性があるのです。
- 夜中の足音など騒音
- フン尿による悪臭、天井のシミ
- 不衛生になることによる害虫の発生
- 天井の抜け落ちや断熱材の破損など家屋損傷
- 寄生虫や感染症による健康被害
夜行性のハクビシンは、夜中に活発に行動をしますので、足音などの騒音被害に悩まされます。
屋根裏をドタバタ走り回るような音や鳴き声などが聞こえると、気になって眠れないという方が大半ではないでしょうか。
またハクビシンは同じ場所で繰り返し排泄をする「ためフン」という習性があります。
強烈なニオイに悩まされる他、天井の一角に溜め込まれたフン尿により天井にシミができてしまうことも多いです。
最悪の場合天井の板が腐って抜け落ちてしまうこともあります。
その他にも、温かい断熱材を引きちぎり巣にするなどの家屋の損傷や、ハクビシンが保有している可能性がある病原菌・寄生虫などによる健康被害も考えられます。
ハクビシンが屋根裏に住み着くとさまざまな被害が発生するため、侵入されないようしっかりと対策をする必要があるのです。
畑の作物の食害
雑食性のハクビシンは甘い果物や野菜が好物で、大事に育てた畑や農園の作物を食い荒らしてしまいます。
特に被害が多いのは以下のような作物です。
【果物】
モモ、ブドウ、サクランボ、ナシ、ミカン、カキ、リンゴ
【野菜】
トウモロコシ、メロン、スイカ、イチゴ、トマト、ジャガイモ、サツマイモ
ハクビシンによる農作物の被害額は、令和2年度の農林水産省の資料によると4億3千4百万円とのことで、とても深刻なことがわかります。
参考:全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和2年度)(農林水産省)
ハクビシンに大事な畑や農園を荒らされないようにするには、「寄せ付けない」「侵入させない」対策がとても重要になるのです。
被害を防ぐためにできること
ハクビシンによる被害を防ぐためには、日頃からの寄せ付けない環境作りが大切です。
ハクビシンが出没したり、住み着いたりしてしまう原因はおもに2つです。
- 安心して食べられるエサがある
- 安全に身を隠せる場所がある
この2つの原因さえなくなればハクビシンは寄り付かなくなるでしょう。そのために必要な対策は以下の3つです。
家から出た生ゴミ、畑に放置された野菜くずなどはハクビシンを誘引するエサになります。
生ゴミは蓋付きのゴミ箱に入れる、野菜くずは放置せず持ち帰って処分するなど、ハクビシンの餌場にされないように日頃から気をつけましょう。
また、食べる予定のない果実やクリの木の実なども残さず採取して、ハクビシンのエサにされるのを防ぎましょう。
生い茂った雑草は、ハクビシンが身を隠すことができる恰好の場所です。
雑草は定期的に刈り取り、落ち葉がある場合は掃除をするなど見通しをよくしてハクビシンが安心して身を隠せる場所をなくしましょう。
見通しがよくなれば、ハクビシンは警戒して近づきません。
家の中に侵入する道や穴を塞いでしまえば、ハクビシンは侵入できず住み着くこともできません。
家のそばにある木の枝は剪定し、屋根に登る道を与えないようにしましょう。
また、家の基礎部分にある通風口や屋根の継ぎ目など、劣化や損傷がないか確認し、隙間があいている場合はしっかりと塞ぎましょう。
日頃からの点検と修繕が大切です。
これらの対策を日頃からおこなうことでハクビシンによる被害を防ぐことができますので、ぜひ実践してみてください。
被害を受けたときの対策
「被害を防ぐ対策が間に合わなかった」、「すでにハクビシン被害を受けている」という場合は、すみやかにハクビシンの追い出し作業、畑には電気柵の設置をおこないましょう。
自分でできる追い出し作業は「忌避剤」を使った方法です。
ここからは、
- 忌避剤を使った追い出し方法
- 追い出した後は再発防止のため侵入口を封鎖
- 畑の電気柵設置
について解説していきます。
忌避剤で追い出す
ハクビシンをニオイや煙などで追い出すことができる忌避剤は、おもに以下の3つに分けられます。
- 身近なものを使った自作忌避剤
- 市販の忌避剤
- くん煙殺虫剤
どれも安価で手に入れることができ、使い方も簡単ですので試してみましょう。
身近なものを使った自作忌避剤
まずは身近なものを使った自作忌避剤についてご紹介します。
ハクビシンは木酢液、ニンニク、灯油などのニオイを嫌うため、これらを使えば簡単に忌避剤を作ることが可能です。
以下の作り方を参考に、ぜひ自作してみてください。
材料 | 作り方 |
---|---|
木酢液 (もくさくえき) |
【原液を設置】 【希釈してスプレー散布】 ※木酢液はドラッグストアやホームセンター、ネット通販などで手に入ります。 |
ニンニク | ニンニクはすりつぶしてペットボトルに入れ、畑の周りに吊るします。 乾燥するとニオイが薄れてしまうため、定期的に点検・交換が必要です。 |
灯油 | 古い布に灯油を染み込ませ、皿にのせて屋根裏に設置します。 灯油は蒸発が早いため、週1度のペースで取り替えが必要です。 また、灯油を使用する際には火災に十分注意してください。 |
市販の忌避剤
次に、市販の忌避剤についてご紹介します。
ハクビシンなどの害獣を駆除するために作られた忌避剤です。
設置も簡単で天然成分を使っているものが多く、安全に使用できます。
屋内に使えるおすすめの忌避剤を3つご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
害獣忌避剤 屋根裏害獣ニゲール
使用方法 | 屋根裏等に設置 |
容量 | 300ml |
価格 | 1,426円(Amazon) 746円(楽天) |
おもな忌避成分 | ワサビ・唐辛子の刺激臭&よもぎ・どくだみ・月桃など13種類の成分配合 |
持続期間 | 約3ヵ月 |
特徴 | ・ゲルタイプの忌避剤 ・効果範囲が広く、置くだけの簡単設置 ・天然植物エキスを使用しているので安全 |
害獣忌避剤 屋根裏害獣ニゲール
使用方法 | 4平米あたり1袋を目安に設置 |
容量 | 50g×6包 |
価格 | 1,980円(Amazon) 1,980円(楽天) |
おもな忌避成分 | カプサイシン(唐辛子) |
持続期間 | 約2ヵ月 |
特徴 | ・ハクビシンが出没する場所に置くだけの簡単設置 ・人にも環境にも優しく、土壌改良の効果も期待できる |
フタワ 強力忌避一番 固形タイプ
使用方法 | 床下、屋根裏などに2m間隔で碁盤目に置く 屋内で使用する場合は、アルミホイルなどでお皿を作りその上に置いて設置 |
容量 | 25g×8個 |
価格 | 1,220円(Amazon) 1,106円(楽天) |
おもな忌避成分 | 木酢液、木タール、ニンニク |
持続期間 | 約2ヵ月 |
特徴 | ・屋内・屋外両方で使用できる固形タイプの忌避剤 ・天然素材100%で安心安全 ※衣服や靴などに触れると、においやシミが残り取れなくなるので注意 |
※価格(税込)は2022年5月17日時点のものです。
くん煙殺虫剤
害虫駆除に使用する「くん煙殺虫剤(煙がたくさん出る殺虫剤)」もハクビシンの追い出しに有効です。
屋根裏や床下でくん煙剤を炊けば、大量の煙で息苦しくなったハクビシンは慌てて外へ逃げていきます。
ドラッグストアやホームセンターなどで購入できるため手軽に使えるのも利点です。
くん煙剤を使用する場合は、夜行性のハクビシンが活発に活動をはじめる夕方~夜間におこなうと効果的に追い出すことができるでしょう。
しかし、屋根裏でハクビシンが繁殖し、ハクビシンの子供がいる場合はくん煙剤の使用はおすすめできません。
ハクビシンの親だけが逃げてしまい、自力で逃げることができない子供が取り残され建物内で死んでしまうおそれがあるからです。
ハクビシンを誤って殺してしまうと法律※で罰せられますので、くん煙剤を使用する場合は事前に巣を確認し、子供がいないか確かめましょう。
※ハクビシンは鳥獣保護管理法という法律により、狩猟による捕獲や自治体の許可を得ている場合を除き、原則として殺傷、捕獲が禁止されています。
これらの忌避剤はハクビシンの追い出しに効果がありますが、一時的な効果しかなく確実性はありません。
一度追い出したハクビシンがニオイに慣れて戻ってきてしまう可能性がありますので、追い出し後はすみやかに侵入口を封鎖するなど、再発防止対策をおこなう必要があります。
追い出した後は侵入口を封鎖
ハクビシンを無事に追い出すことができたら、再びハクビシンが戻ってくることがないよう侵入口をしっかりと塞ぎましょう。
ハクビシンは頭さえ入る隙間があれば体ごとねじ込んで侵入することができます。
ハクビシンの頭の大きさは大人の握りこぶし1個分といわれていますので、侵入口を探すときの目安にしてください。
ハクビシンの侵入口になりやすい場所は以下のとおりです。
- 軒下の換気口
- 屋根と屋根が重なった部分
- 壁にできた穴や隙間
- 増築した継ぎ目
- 基礎コンクリートの通気口
ハクビシンの侵入口を見つけたら、金網やパンチングメタルという加工しやすい金属板を使ってしっかりと穴を塞ぎましょう。
金網は目の細かいものを使用し、二重にすると頑丈になって壊されにくくなります。
光 ステンレスパンチング
サイズ | 200×300mm |
穴の大きさ | 6mm穴×9mmピッチ |
厚み | 0.6mm |
価格 | 1,073円(Amazon) 917円(楽天) |
※価格(税込)は2022年5月17日時点のものです。
畑には電気柵を設置
畑の作物が食い荒らされるなど畑の被害を受けている場合は、電気柵を設置してハクビシンを物理的に侵入させない対策が必要です。
しかし、「電気柵は設置も大変そうだし、費用もかかりそう……」と不安になりますよね。
そこでおすすめしたいのが、埼玉県で開発された【楽落(らくらく)くん】という電気柵です。
ネットと電気柵を組み合わせたもので、ハクビシンが柵を乗り越えるときに前足を伸ばす高さに通電線があるため、感電しやすく設計されているのが特徴です。
また、人間はまたいで柵の中に入ることができる高さですので、作物の手入れや収穫を妨げません。
愛知県内の果樹園で実際に楽落くんを使用し、実証したところ被害はほぼ皆無となったという結果も出ています。
その際の設置費用は1メートルあたり500~800円だったということで、あまり費用もかからず設置できるのは魅力的ではないでしょうか。
参考:知ってとくとく中型獣対策-ハクビシンを中心に-(愛知県)
詳しい設置方法は埼玉県のホームページに設置マニュアルが掲載されていますので、そちらをご覧ください。
ハクビシンの駆除・対策は専門業者がおすすめ
「ハクビシンの追い出しがうまくいかない」
「ハクビシンの侵入口が見つからず、封鎖できない」
「自分でやるのは手間がかかるし難しい」
なかには、このようにハクビシン対策をやってみたがうまくいかなかった、難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ハクビシンの追い出しや封鎖は、手間がかかるうえに慣れていない人が確実に作業するのは難しく、被害を繰り返してしまうこともあるのです。
少しでも不安を感じたら、害獣駆除の専門業者に相談することをおすすめします。
多くの業者では、以下のような作業に対応しています。
- 安全な薬剤によるハクビシンの追い出し
- フン尿の清掃、消毒
- 侵入口の封鎖
ハクビシンの生態を熟知したプロが、ハクビシンの追い出しから汚染された屋根裏の清掃や消毒、再発予防までしっかりとおこないますので、安心しておまかせできます。
自力での作業に不安を感じたらすぐに業者に相談するようにしましょう。
業者探しは生活110番におまかせください
「業者に依頼したいけど、どの業者がいいのかわからない……」
業者に依頼するのが初めてだと、どの業者に頼めばいいのか不安になりますよね。
業者探しで迷ったときは、ぜひ弊社生活110番にお電話ください。
- 暮らしのなかの「困った」を解決するサービスを提供
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- 提携業者は5,100社以上
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- 24時間365日受付
生活110番にお電話いただければ、迅速に対応できるお近くの害獣駆除業者をご紹介いたします。
ご紹介する業者は、ハクビシンの追い出し・清掃消毒、侵入口の封鎖までトータルで対応し、スピーディーにハクビシン被害によるお悩みを解決いたしますので、ぜひおまかせください。
また、ご紹介する業者は事前の現地調査やお見積りを無料(※)でおこなっておりますので、安心してご利用いただけます。
ご契約前なら基本的にキャンセル料もかかりません。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。
ご相談はお電話、メールフォームから24時間年中無休で受け付けておりますので、お気軽にお電話ください。
まとめ
ハクビシンの大きさは全長90~110センチメートルで、しっぽが長くスラリとした体型をしています。
ハクビシンは屋根裏への住み着きや畑の食害などの被害をもたらす害獣ですので、見かけた場合はすぐに寄せ付けない対策をするなど被害を防ぐ行動を取りましょう。
もしもすでにハクビシンによる被害にあってしまっている場合は、追い出しや電気柵の設置などをおこない、被害を止める対策をおこなうことが大切です。
自力での作業に不安がある場合は害獣駆除の業者に相談し、プロにまかせましょう。
業者探しでお困りの際は、ぜひ弊社生活110番へお電話ください。
全国の加盟店の中からお近くの業者をご紹介し、ハクビシン被害によるお悩みをスピーディーに解決いたします。
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