たぬきを見つけたら、お住まいの自治体の役所や環境局に連絡するか、害獣駆除業者に駆除を依頼しましょう。
たぬきは「鳥獣保護管理法」により、許可のない捕獲が禁止されている生き物だからです。無許可で捕獲すると、法律違反となり、罰則や罰金措置の対象になるおそれがあります。
当記事を読んで、たぬきを見つけたときに正しく対処できるようになれば幸いです。ほかにも、たぬきの生態や被害、捕獲せずに追い払う方法などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
たぬきを許可なく捕獲するのは法律違反
最初にお伝えしたように、たぬきは「鳥獣保護管理法」によって保護されており、許可のない捕獲が禁止されています。この章では、「鳥獣保護管理法」をもう少し詳しく見ていきましょう。
鳥獣保護管理法の制定目的は、【鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資すること】(引用:環境省 鳥獣保護管理法の概要)となっています。
わかりやすくいうと、「生物の多様性や生息環境を守るために、鳥獣を許可なく狩猟してはいけない」ということです。
この法律における「鳥獣」は「鳥類又は哺乳類に属する野生動物」のことであり、そのなかにはたぬきも含まれます。そのため、原則として、たぬきの捕獲・殺傷は禁止されているのです。
たぬきは「狩猟鳥獣」の一面ももつ
一方で、たぬきは「狩猟鳥獣」にも指定されています。狩猟鳥獣は、生息数が多く農林業に被害を及ぼすおそれがある生き物のことです。当記事の執筆時点では、鳥類28種類、獣類20種類が登録されています。以下に抜粋してまとめたのでご覧ください。
鳥類
・カワウ、マガモ、カルガモ、コジュケイ、ゴイサギ、ヒヨドリなど
獣類
・ノウサギ、たぬき、キツネ、アライグマ、ハクビシン、シマリスなど
たぬきの捕獲はプロに頼むしかないの?
例外的に、狩猟免許なしでたぬきを捕獲できるケースもあります。狩猟免許が必要な特定猟具(わな、網、銃)を使わずに捕まえる場合です。しかしそうなると、残る方法は素手で捕獲するくらいになってしまいます。
自分が住む地域が鳥獣保護区に入っているかどうかも正確に把握していなければなりません。鳥獣保護区での狩猟は禁止されているからです。
以上のことから、たぬきの捕獲はプロに頼むのが最善策です。できれば自治体に連絡して対処してもらうのがよいですが、「今すぐどうにかしたい!」場合は、害獣駆除業者に相談してください。弊社にお電話くだされば、害獣駆除が可能な業者をご紹介いたします。たぬきを見つけたら、いちどお問い合わせください。
たぬきの生態と被害例から放置するリスクを考えよう
「業者に依頼するのが最善といわれても、駆除にはお金がかかりそうだし……」と依頼をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。たぬきと聞いて、「おなかが丸くてかわいい害のない動物」をイメージする方も多いと思います。
しかし、実際の野生のたぬきは決してかわいらしい生き物ではありません。あるとき突然家に侵入してきて、被害を与えるやっかいな動物です。この章では、たぬきの生態や被害例から、たぬきを駆除せず放置するリスクを考えてみましょう。
たぬきの生態
たぬきの生態と特徴を以下にまとめます。
・体長:約40~60センチメートル
・体重:約3~10キロ
・見た目:ずんぐりむっくりとした体形。体毛は全体的に灰色。目や足、尾の先端が黒っぽい。
・生息地:おもに山林。しかし、近年は人の住む地域までやってくることも増えている。
・食性:雑食性で、果実や野菜、昆虫などを食べる。人の住む地域で生ごみを漁ることもある。
・行動:夜行性。人が寝ている間に行動する。
・繁殖:繁殖期は年に1回。5~7月頃に3~6匹の子供を出産する。
・性格:臆病な性格。自転車や車のヘッドライトに驚いて足がすくんでしまい、ロードキル(道路上で起こる野生動物の死亡事故)の被害に遭うことが多い。
・特徴:一定の場所で糞をする「ため糞」の習性がある。1頭だけで何か所もため糞をする場所を持っているのが特徴的。
たぬきの被害例
たぬきによる被害は、おもに3つあります。
・農作物への被害
トウモロコシやトマトなどの甘い野菜や、スイカやミカンなどの果物を好んで食べます。ときにはペットのエサも食べることがあるので、エサの食べ残しを放置しないことが大切です。
・ため糞による被害
たぬきのため糞によって、ひどいにおいが発生することがあります。ため糞が大量に積もると、住宅を支える柱が腐敗して、耐震性が落ちるおそれもあります。
・感染症やダニノミの被害
たぬきの体に付着したダニやノミが人間に被害を与えることもあります。特に、ヒゼンダニとよばれるダニは「疥癬症(かいせんしょう)」という病気の原因になります。人間や犬猫などのペットも感染するおそれがあるので、早めに宿主のたぬきを駆除することが大切です。
住宅地にたぬきが降りてくることも増えている
近年、山中に生息しているはずのたぬきが住宅地に降りてきて、人や家に被害をもたらすケースが増えています。その理由はおもに2つ考えられます。
1.たぬきの生息する山林が、林業の衰退によって整備されずに荒れた状態になり、食べ物を得ることができなくなったため
2.狩猟をおこなうハンターの高齢化やなり手不足によって、たぬきを駆除しきれない状態が発生しているため
被害を受けても、個人で勝手に駆除できない点が、たぬきのやっかいなところです。しかし、自分で対策する方法がないわけではありません。次章では、「たぬきを傷つけずに追い払う方法」をご紹介しますので、たぬきが頻繁にあらわれて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
たぬきを傷つけずに追い払う方法
たぬきを傷つけずに追い払う方法として、ここでは「忌避剤」と「電気柵」をご紹介します。詳しい使い方は以下をご覧ください。
【忌避剤】
忌避剤は、たぬきの嫌いな臭いの成分の入ったものです。特に、たぬきの天敵であるオオカミの尿の成分が入った忌避剤は、大きな効果が期待できます。たぬきが通る場所に撒いたり、ペットボトルに入れて吊るしたりすることで、たぬきを近寄らせないようにできます。
さらに、たぬきは夜行性なので、ストロボ発効のような強い光も苦手です。この習性を利用した「青色LEDストロボ発光機器」という機械も、忌避剤のひとつとして有効です。ほかにもオオカミの鳴き声を出したり、水をかけたりできる製品もあり、状況に応じて使えば効果的です。
【電気柵】
電気柵にたぬきの体が触れると軽い感電が起こります。感電の恐怖心を植え付けることで、近づかせない仕組みです。電気は断続的に流れていて、人が触れてもすぐに手を離せる仕組みになっています。ただし、地面を伝った漏電を防ぐため、一番下のワイヤーを地面から10センチメートル離して設置する必要があります。
電気柵を使用する場合は、取り扱い説明書をよく読んで、安全に十分注意して設置するようにしてください。
業者に害獣駆除を依頼したときの費用相場
自分で対策をしてもなかなか効果がみられない場合は、今より被害が拡大する前に業者に駆除を依頼することをおすすめします。
弊社がランダムに選んだ害獣駆除業者4社の駆除費用から、平均価格を算出したところ、17,650円~(2021年1月現在)という結果がでました。まずは現地調査を依頼し、見積りを出してもらうところから始めてみてはいかがでしょうか。
弊社は害獣駆除業者をご紹介するサービスをおこなっております。害獣駆除に関するご相談、お困りごとは、ぜひ弊社にお問い合わせください。
※掲載価格は消費税を含みません
侵入口をふさいでたぬきの被害を防ごう
「たぬきは見かけるけど被害は受けていない」方も油断は禁物です。今のうちに、たぬきの侵入を防ぐ対策をしっかりとおこなっておきましょう。
たぬきの侵入口は、おもに以下のようなところです。
・壁や屋根のすき間
・床下の通気口
・軒下
・戸袋の下
など
上記の場所にあるすき間やヒビは、タワシをつめたり、パテで埋めたりしてふさいでおきましょう。通気口などの大きな穴は、害獣対策用の金網でふさいでおくのが効果的です。
まとめ
たぬきを見つけたら、まずはお住まいの自治体の役所、環境局などに連絡しましょう。個人で許可なく捕獲・駆除することは「鳥獣保護管理法」により禁止されています。
現状、たぬきの被害に遭い困っている方は、今回ご紹介した「たぬきを傷つけずに追い払う方法」を試してみてください。それでも被害が減らない場合は、早めに駆除業者に相談しましょう。
「どの業者に依頼すればよいかわからない」「いろいろな業者をみてみたい」方は、害獣駆除業者をご紹介している弊社にお電話ください。
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