「屋根裏にイタチがいる!」
「被害を止めるためにイタチを捕まえたい!」
イタチが発生したら放置せず、すぐに対策をするべきです。
イタチに侵入されると騒音被害だけでなく、糞尿による悪臭や寄生虫の発生など、さまざまな悪影響が起こります。
簡単に追い払っただけではまた戻って来ることも多く、さらに被害が広がってしまうおそれもあります。
しかしイタチは「鳥獣保護管理法」で保護されているため、無断で捕獲することはできません。
イタチを捕獲するときには自治体に申請をし、事前に許可を得る必要があります。
もし自治体からの許可を得て捕獲器を設置できたとしても、捕獲に失敗しては意味がありませんね。
そこでこの記事では、イタチ被害を広げないためにこれらことについて解説していきます。
- イタチを効果的に捕獲する方法
- 捕獲許可を得る条件と手順
- 捕獲が難しいときにやるべき追い出し&侵入防止対策
この記事を読めば、イタチの被害を食い止めるためにやるべき対策がわかります。
イタチが発生したことによる悩みや不安を解決するため、ぜひ参考にしてください。
目次
イタチの捕獲を効果的におこなう3つのポイント
イタチを効果的に捕獲するには、3つのポイントがあります。
- 小動物用の捕獲器を選ぶ
- 捕獲器はイタチが発生する場所に設置する
- 餌はイタチの好物を仕掛ける
イタチを捕獲するときには、捕獲器を使うことがおすすめです。捕獲器のしくみは、中に設置した餌を食べると扉が閉じて外側からロックがかかり、動物が出られなくなるというものです。
捕獲器を設置したときの流れは、このようになっています。
「捕獲器を設置する」⇒「1日1回見回りをする」⇒「捕獲ができたら放獣する」
ただし、捕獲器を設置しただけでは警戒心の強いイタチは捕獲できないことがあります。そこでこの3つのポイントが重要になってきます。
効果的に捕獲するため、それぞれ詳しくご紹介いたします。
イタチは人へ感染するノミやマダニなどの寄生虫、感染症を持っていることがあります。
気性が荒く警戒心も強いため、威嚇や攻撃をしてくることもあります。
イタチを捕獲するときは下記のことに気を付けてください。
- 素手での作業はおこなわない
- 長袖長ズボン、手袋やマスク、ゴーグルなどを着用し、肌の露出は控える
- 作業後は手洗い・消毒をおこなう
- 噛まれる、引っ掻かれるなどの被害があれば必ず医師の診察を受ける
人への感染症例(タップ・クリックで開きます)
鼠咬症(そこうしょう)
本来はネズミに噛まれることによって感染する症状ですが、イタチによっても感染することがあります。
人への感染は、咬まれたり引っかかれたりする以外に、経口感染や吸入感染もよっても起こります。
症状:発熱・発疹・関節痛・リンパ節腫脹など
参考:MSDマニュアル
参考:NIID 国立感染症研究所
小動物用の捕獲器を選ぶ
イタチを捕獲するときの捕獲器は、小動物用を選びましょう。
ホームセンターやショッピングサイトには、小動物用だけでなく大型動物用などさまざまは捕獲器が販売されています。
捕獲器の中に設置した餌を食べると扉が閉じる仕組みですが、大型動物用だと仕掛けがうまく動作しないことや、隙間から逃げてしまうことがあります。
小型動物用の捕獲器なら、そのような心配なく設置することが可能です。
【捕獲器 踏み板式】
サイズ | 組み立て時:高さ26cm×幅22cm×奥行66cm 折りたたみ時:高さ4.5cm×幅23cm×奥行77cm |
重量 | 3kg |
価格(税込) | amazon:3,580円 楽天:3,140円 |
小動物用の踏み板式捕獲器です。捕獲器の中に設置されている踏み板を踏むと扉が閉まる仕組みです。
組み立てて使用するタイプなので、使用しないときはコンパクトに収納しておくことができます。
ホームセンターで販売されている針金やワイヤーメッシュなどを使えば、捕獲器を自作することができます。
しかし、捕獲器の自作はおすすめできません。
安全性が高く、なおかつ強度のある捕獲器を自作することは簡単ではありません。捕獲器を作るための材料をそろえるだけでもコストがかかり、作成するにも手間がかかります。
イタチは気性が荒く狂暴なため、せっかく捕獲器を作ったとしても強度がなければ逃げられてしまいます。
もし捕獲に失敗するとイタチは警戒心を強めてしまい、次に捕獲することが難しくもなってしまいます。
そのため、捕獲器は自作せず市販されているものを使うことがおすすめです。
捕獲器はイタチが発生する場所に設置する
捕獲器を設置する場所は、イタチが実際に発生している場所がよいです。
- 侵入口
- 通っている場所
- 被害のある場所
- イタチが通る道の少しそれた場所
通り道の上に設置すると、普段との違和感で警戒されてしまうことがあります。
発生した場所以外へ設置をすると、被害を出している個体以外のイタチや、他の動物を捕獲してしまうことがあります。
捕獲器を設置したら必ず1日1回は見回りをし、もし他の動物(アライグマ、ハクビシンなど)が捕獲されていた場合は、その場ですぐに放すようにしてください。
捕獲器にかかった害獣を放置して死なせてしまうと違法となるおそれがあります。
餌はイタチの好物を仕掛ける
効果的に捕獲するためには、イタチの好物を仕掛けることもポイントです。
イタチは雑食性ですが、なかでも動物性のたんぱく質を好み、ネズミや鳥類、昆虫類をよく食します。
果物も好んで食べるイタチもいますが、なかなか捕獲器にかからないときは唐揚げや焼き魚など、においがするものに変えるとイタチを寄せ付けやすくおすすめです。
捕獲が成功したらイタチは放獣する
イタチを捕獲したら、捕獲器ごと運び放獣します。
イタチが再び戻ってこないよう、捕獲した場所から離れた場所を選んで放獣しましょう。
- 広い河川敷や緑地帯
- 人や車の往来が少ない場所
付近で被害が広がることを避けるため、民家の近くで放獣してはいけません。
人や車の往来が多い道路などから近い場所は避けるようにし、私有地以外の目立たない場所を選んで放獣するようにしましょう。
イタチは身の危険を感じると、外敵から身を守るため「イタチの最後っ屁」といって肛門付近にある臭腺から強い悪臭のする分泌液を放ちます。
イタチを運ぶ車内で最後っ屁をされてしまったら、悪臭が充満して大変なことになってしまいます。
トラックなどで運べるとよいですが、難しい場合は捕獲器ごと段ボールに入れる、シートで覆うなどしてから運ぶようにするとよいでしょう。
無断捕獲は禁止!イタチは法律で保護されている
イタチは鳥獣保護管理法の対象で、無断で捕獲することは禁止されています。
生活環境の悪化や農林水産物に被害を受けているときに限り、許可を得ることで捕獲が可能です。
ただし、自治体によってはチョウセンイタチとその他の種類のイタチのオスのみ捕獲が許可されているところもあります。その場合、チョウセンイタチ以外のイタチのメスは申請の有無に関わらず捕獲はできません。
家屋に被害を出すイタチのほとんどがチョウセンイタチといわれていますが、誤って他の種類のイタチのメスを捕獲してしまった場合、罰則の対象となるおそれがあります。
申請をする前にお住まいの自治体に確認をしてください。
なお、狩猟免許をお持ちの方がおこなう「狩猟」については、ニホンイタチのメスは禁止されています。
鳥獣保護管理法には「狩猟」と「許可捕獲」があります(タップ・クリックで開きます)
・狩猟とは
狩猟免許を持っている人が、法令に基づき定められた狩猟期間中に狩猟鳥獣の捕獲または殺傷をおこなうこと。
狩猟する理由として、被害の有無などは問わない。
・許可捕獲とは
生活環境の悪化や農林水産物に被害を受けている人が、環境大臣または都道府県知事の許可を得て鳥獣の捕獲をおこなうもの。
狩猟免許保持の有無や時期は問わない。
参考:狩猟鳥獣の見分け方 環境省
参考:チョウセンイタチ及びコウノトリの見分け方 環境省
チョウセンイタチは尾が長く、胴体の半分以上の長さがあることが特徴です。姿を確認したときは見分け方の参考にしてください。
自治体に捕獲申請をするときの手順と注意点
チョウセンイタチやその他の種類のイタチのオスであれば、許可を得ることで捕獲が可能です。
鳥獣捕獲の許可を得るためには、市役所や区役所などお住まいの自治体にその旨の申請が必要です。
- 対象動物や捕獲期間など必要事項を記入した申請書
- 申請をする人を確認するための身分証明書
- 捕獲をする場所がわかる地図や図面
その他、被害写真や使用する捕獲器の写真など、自治体によって必要書類が異なります。申請する前に確認し、準備してください。
申請したあと、許可がおりるまでは数日~1週間程度かかることが多いです。
自治体によってはあわせて申請をすることで、捕獲器の貸し出しをしてくれるところもあります。しかし貸し出し個数には限りがあるため、すぐには貸し出してもらえないこともあります。
また、捕獲器の貸し出しはアライグマやハクビシンのみで、イタチは対象外の場合も多いです。
貸し出ししてもらえてもその捕獲器が大型動物用のものであれば、うまく捕獲ができない、時間がかかってしまうなどということになり、あまり意味がありません。
自治体から捕獲器を借りたいときは、サイズや貸し出し期間などを確認してからにしましょう。
捕獲できないときは追い出し&侵入防止対策を
チョウセンイタチ以外のメスのイタチは、自治体によっては捕獲が禁止されています。
そのため、イタチの見分けがつかないときやメスの場合は、追い出す対策をしましょう。イタチに危害を加えず追い出すだけの対策であれば、自治体に申請する必要はありません。
イタチを追い出したあとには、あわせて侵入防止のための対策をすると効果的です。
追い出しや侵入防止の対策は、イタチを寄せ付けないための方法にもなります。他の個体の予防にもなるので、捕獲後の再発防止のためにも対策をするのがおすすめです。
追い出すための対策
イタチを効率よく追い出すためには、イタチが苦手とするものを使うことがおすすめです。
なかでも効果的な方法は「におい」と「光」です。
それぞれの方法について詳しくご紹介します。
においを使って追い出す
イタチは嗅覚が優れているため、苦手としているにおいを使って追い出すことが可能です。
イタチが苦手としている成分はこれらのものです。
- 木酢液、木タール
- クレゾール石鹼
- 漂白剤
- お酢
これらをイタチの侵入口や被害のある場所に直接散布するか、布や新聞紙などに染み込ませ小皿などに置いて設置します。
漂白剤やお酢は、木酢液やクレゾール石鹸に比べるとにおいが弱いため、何度か繰り返し散布してください。
屋外ではこれらのにおいは拡散してしまい忌避効果が弱い場合があります。そのため屋外では、屋外用の忌避剤がおすすめです。他の動物用として販売されている忌避剤でも効果があります。
▼おすすめ忌避剤
【強力忌避一番 固形タイプ】
成分 | 木タール、ニンニク、ハバネロなど |
内容量 | 25g×8個 |
持続期間 | 約2ヵ月 |
価格(税込) | amazon:1,234円 楽天:912円 |
イタチが苦手とする木タールを主成分とした忌避剤です。室内・屋外ともに使用することが可能です。
塗れると成分がシミとなるおそれがありますので、室内や屋外のコンクリート上に置く場合はアルミホイルや小皿に置いて使用してください。
光を使って追い出す
イタチは強く光るものを嫌う習性があります。
その習性を利用し、イタチが出没する場所を光らせることで、光を嫌って逃げていくことがあります。
装飾などに使われる点滅灯とアルミホイルを使って、光を利用した忌避装置を作成することが可能です。
はがきほどの大きさに切ったアルミホイルと電球を交互になるように配置させ、屋根裏などのイタチが侵入している箇所に設置します。
アルミホイルは光がよく反射するためのものです。
電球は白色や昼白色の明るい色のものを選ぶとより効果的です。
火災の原因にならないよう、LEDライトなど発熱しにくいものを選ぶようにしてください。
侵入防止のための対策
一度追い出したとしても、イタチは戻って来ることが多いです。そのため、ネットや網を使って侵入口となる個所を塞ぎ、再び侵入されることを防止しましょう。
イタチは3センチメートルほどの隙間があれば侵入することが可能です。500円玉硬貨の直径が2.65センチメートルなので、だいたいそれくらいの大きさであれば侵入されるおそれがあります。
屋根と屋根の間、屋根と壁の間には隙間が生じやすく、侵入されることも多いです。
エアコンが動いていない間に配管部分から侵入されることもあります。長時間エアコンを使用していないときや、劣化が進み穴の周りに隙間ができているときは特に侵入されやすいので注意してください。
その他、下水道とつながっている住宅の場合は下水管から侵入されることもあります。
▼おすすめの侵入防止グッズ
【銅メッシュ シート】
サイズ | 12.7cm×6m |
網目 | 6mm×5mm |
価格(税込) | amazon:1,780円 楽天:2,580円 |
殺菌効果が高い銅製のメッシュシートです。
やわらかくハサミで簡単に切ることができ、隙間の大きさに合わせて使うことができます。
強度も優れているため、狂暴なイタチの侵入防止にも効果的です。
追い出し後も気を付けておくこと
追い出しても再び戻って来ることが多い理由は、イタチにとってその場所が居心地のよい環境だったためです。
イタチを寄せ付けないためには、侵入防止対策をする以外にもこれらのことに気を付けましょう。
・ネズミや鳥の巣はなるべく駆除する
雑食性のなかでも動物系のたんぱく質を好むイタチにとって、ネズミや鳥は大好物の餌です。ネズミや鳥の巣がある場所は再びイタチが近寄りやすく、再発しやすいです。
そのため、ネズミや鳥の巣がある場合は駆除したほうが安心です。
・イタチの糞尿は清掃・消毒をおこなう
イタチは決まった場所に糞尿をします。マーキングの意味もあるため、においが残っているとイタチはその場に戻ってきやすいのです。
糞尿から感染する感染症もあり、悪臭もひどく衛生的にも悪影響です。
追い出したあとは速やかに清掃や消毒をおこないましょう。
・生ごみやペットの餌を出しっぱなしにしない
生ごみやペットの餌は、イタチにとっても餌になります。その場に餌があると認識していれば、対策をしても再び戻ってきやすいです。
生ごみは夜のうちから出すのを控える、ペットの餌は一定時間を過ぎたら片付けるなど、出しっぱなしにしないようにしましょう。
自分での対策に不安があれば業者へ依頼しよう
イタチの駆除は業者へ依頼することも可能です。
業者へ依頼することで、このような作業をしてもらうことができます。
- 現地調査
- 侵入口の特定
- 駆除・追い出し作業
- 清掃・消毒
- 再発防止作業
イタチを確実に駆除し再発を防ぐためには、侵入口の特定から再発防止対策までしっかりとおこなわなければなりません。
しかしイタチは気性が荒く狂暴なため、作業中に遭遇すると、襲われてケガをしてしまうおそれもあります。
そんななかですべてをぬかりなくおこなうことは、経験がなければ難しいと感じることも多いでしょう。
業者に依頼すると費用はかかりますが、これらのことを安心して任せられるメリットは高いといえます。
まとめ
イタチは鳥獣保護管理法で保護されているため、勝手に捕獲することはできません。
自治体に許可を得たうえで捕獲し、その後は離れた場所へ放獣する必要があります。
捕獲以外で被害を防ぐためには、追い出しと侵入防止作業が必要です。
「自分で捕獲や追い出し、侵入防止作業をおこなうことに不安がある」
「自分で対策をしたけどうまくいかなかった……」
このようなときは業者へ依頼するとよいでしょう。
弊社では、ご状況に合わせて対応できるよう、無料窓口にて24時間ご相談を受け付けております。
現地調査や見積りに無料で対応している業者をご紹介することも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。
\ 完全無料 /
厳選した全国のアライグマ・イタチ・ハクビシン駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
アライグマ・イタチ・ハクビシン駆除の記事アクセスランキング
アライグマ・イタチ・ハクビシン駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他