キョンを駆除する方法とは!?そもそもキョンってどんな動物?

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キョンを駆除する方法とは!?そもそもキョンってどんな動物?

キョンという動物の名前を聞いたことはありますか?ご存知ない方だと、名前を聞いただけでは全くイメージがつかないと思います。キョンとはシカの一種で、各地で被害も報告されています。

また、食べると意外とおいしいなんていう情報もあります。

そこでここでは、キョンというのはどういった動物なのか、どんな被害が発生しているのか、キョンを駆除するにはどうしたらいいかなど、詳しくご紹介していきます。

キョンってどんな動物?

キョンは小型のシカで、ホエジカの仲間になるものです。その鳴き声は特徴的で、大きな声で犬のように鳴きます。千葉県や伊豆大島に生息しています。

体長は70cm~100cm程度で、短い角と牙を持っています。
眼下腺(シカなどの目の下にあり、強い臭いを分泌する)が発達しており、つぶった眼のように見えるため、ヨツメジカとも呼ばれています。
そのような別名があるだけあってその見た目は、子供のニホンジカに似ています。

日本に生息しているシカは群れをつくって行動していますが、キョンは単独で行動します。また、縄張り意識が強い生き物で、眼下腺を木に擦り付けて臭いで縄張りを主張します

キョンはほかのシカのように木の根や木の葉、果実を主食としています。しかし他のシカと違い雑食性で、ネズミなどの小動物や鳥などを捕まえて食べることもあります。

キョンは特定外来生物

キョンはもともと日本には生息していませんでした。
野性のキョンは台湾や中国南東部に分布しており、日本では動物園などから逃げ出し野性化したキョンが生息しています。

キョンの駆除はうまくいっておらず、周りに天敵がいないため、その数はどんどん増えてしまっています。千葉県では、その頭数は14年前の役50倍まで増えており、伊豆大島では島民よりもキョンの数の方が多いほどだそうです。

キョンの被害はどんなものがあるの?

キョンの主な被害は、農業への被害です。千葉県でも伊豆大島でもそれぞれ被害がでていますので、両方ご紹介します。その被害総額をみてみましょう。

千葉県の被害

千葉県では、イネやイモ、その他野菜類、大豆、イチゴ、ミカンなど、さまざまな農作物に被害が出ています。その被害総額は少なくとも年間100万円以上になるようです。

また、民家へ侵入して糞をしたり、ヒルがキョンに引っ付いて繁殖し、増えているといった農作物以外での被害もあるようです。

伊豆大島の被害

伊豆大島では、特産物のアシタバをキョンが好んで食べるため、大きな被害が出ています。その被害額は少なくとも年間400万円以上になるそうです。

どの地域でもキョンの駆除や対策が進んでおらず、キョンによる被害は今もその地域の人々を悩ませているようです。
キョンの被害はどんなものがあるの?

キョンの駆除の方法とは?

キョンはこれだけ被害を出しているにもかかわらず、鳥獣保護法で捕獲の規制があるため、効果的な駆除ができません。
そのため、キョンの駆除を行う際は罠を使用するか、猟友会による狩猟しかありません。

罠による駆除

キョンを駆除する際に使われる罠は、主に箱罠というタイプの罠です。その名前から想像がつくかもしれませんが、エサでキョンを箱(檻)のなかへおびき寄せて、箱(檻)に入ったところを閉じ込めて捕獲するものです。

猟銃会による狩猟

イノシシなどと同じように、キョンを銃で捕獲して自治体へ届け出ると報奨金がもらえます。しかしキョンの場合、イノシシなどに比べ捕獲することが難しいにもかかわらず報奨金が低く、思ったように狩猟されないという問題があります。

個人でできるキョン対策

農園の周りに電気柵を設置してキョンの侵入を防ぐといった対策は、鳥獣保護法にひっかかりません。もし困っているのであれば、まずは侵入を防止することからはじめてみましょう。

キョンは食用の動物としても有名

キョンのもともとの生息地である中国や台湾などでは、キョンの肉は料理に使われています。キョンの肉は薄くスライスされて使用されることが多いそうです。
野菜などと炒めたり、似たりしたものが主流となっているようですが、キョンのスープなども存在するそうです。

日本でも、フレンチレストランなどでキョンの肉を提供している場所もあります。シカ肉をあっさりさせたような味で、なかなか好評のようです。

産業化できればキョンの駆除を進めることができます。しかし、産業化するには食肉処理場の整備、人材育成や採算性などの課題が多く、あまり広がる気配はないようです。
キョンは食用の動物としても有名

まとめ

キョンはすさまじいスピードで増えてきており、被害も拡大してきています。現在、生息しているのはごく一部の地域ですが、今後全国に広がっていくかもしれません。画期的な駆除方法が確立されていないので、今後考えていかなければいけないのではないでしょう。

あまり数はないかもしれませんが、キョンの駆除を行える業者もあります。電気柵などでの対策でも充分でない場合は、キョンの駆除を行える業者へ相談するようにしてください。

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