
みなさんは、タヌキの足跡がどんなかたちをしているのかご存じでしょうか。実は、私たちが見慣れている犬や猫と非常に似た足跡をしています。ではどうやって、タヌキと犬や猫の足跡を判別しているのか、知らないという方も多いのではないでしょうか。
本コラムではそんなタヌキの足跡の特徴から、実際にタヌキがもたらす被害やそのほかの害獣、タヌキ対策について解説していきたいと思います。
目次
タヌキの足跡ってどんなかたち?
タヌキという動物を知っていても、タヌキの足跡がどんなかたちをしているかまで知っているという方は少ないのではないでしょうか。タヌキの足跡は犬や猫といった比較的見慣れた動物たちと非常に似た形をしているので、見間違えてしまう方が多くいます。
タヌキの足跡は全体が3cm~5cmの大きさで爪痕と4本の足跡が残るという特徴を持っています。猫の足跡と見分ける場合はタヌキがツメ痕を残していくのに対して、猫は普段ツメを隠して生活をしているので、ツメ跡の有無で判断することが可能です。
しかし犬の足跡は非常にタヌキの足跡と似ているため、目視だけで見分けることは極めて困難です。そのため足跡がついていた場所から判断することが重要になってきます。タヌキはおもに森林を生息地としているため、森林近くで足跡を見かけた場合はタヌキである可能性が高いでしょう。
ほかにもイタチやアライグマといった動物もタヌキと足跡が似ているため、注意深く足跡を観察することが大切です。イタチと見分ける場合はタヌキの足跡が3cm~5cmの大きさであるのに対して、イタチの足跡はほとんどが2cm~3cm程度と小さくなっています。
これに加えてイタチは5本の足跡が残るという特徴を持っているので、これらを見比べることで、なんの動物が残した足跡なのか判別することが可能です。
アライグマもタヌキと似た足跡をしていますが、アライグマの足跡は全体で5cm~7cmと比較的大きく、5本の指からかかとまで全ての足跡が残るという特徴を持っています。そのため、犬や猫よりも見分けることは難しくないでしょう。
足跡をたどったら住宅に侵入していた!困ったタヌキ被害とは
では、実際にタヌキがどういった被害をもたらすのか知っているでしょうか。もし自宅付近でタヌキの足跡を見つけてたどってみたら、自宅に侵入していたという可能性も少なくありません。
タヌキの被害には、生活被害と農業被害の2種類あります。生活被害の場合は住宅に侵入していたタヌキが、天井裏や床下などに定住する危険性があります。糞尿などによって起こる悪臭や疥癬(かいせん)病という、ダニなどの寄生虫から感染する感染症は、非常に危険です。
農業被害の場合は畑や果樹園などに侵入したタヌキが果樹や野菜といった農作物を食い荒らしてしまいます。ほかにも、水稲がタヌキに踏みつけられることによって、植えた稲が成長しないといったことがあります。
特に果物は果樹園から持ち出される場合が多く、被害状況を把握しづらいといった危険性があるため注意が必要です。ほかにもタヌキはため糞という、特定の箇所に集中して糞をする習性を持っており、数匹のタヌキがその場所を共有して使用することもあります。
この場合、住宅などでため糞をされてしまうと、たまった糞によって建物が腐敗したり、重さで天井が崩れてしまうこともあります。畑や果樹園に大量のたまった糞が農作物を腐らせたりと、最悪の場合、生活被害と環境被害の両方に多大な被害をもたらす危険性が高いでしょう。
タヌキだけじゃない!厄介な被害をもたらす害獣とは
タヌキの被害について解説してきましたが厄介な被害をもたらす害獣はほかにも存在しています。たとえばタヌキの足跡と似ていると紹介した、イタチやアライグマも害獣として有名です。
イタチがもたらす被害
イタチがもたらす被害としてもっとも多いのが悪臭です。イタチは肛門腺という部分に強烈な臭いを放つ過去分泌物をためています。この分泌物はイタチ自身の糞尿にかけることでほかの仲間たちとのコミュニケーションに使用したり、危険を感じた際に敵から身を守る手段として分泌されます。
この分泌液が放つ強烈な臭いはイタチを駆除したあとでも残り続け、消臭剤を使用してもなかなか消えないほど強いので注意してください。ほかにもイタチはタヌキと同じく、ため糞をするという習性を持っているので、住宅が汚れたり腐敗してしまうこともあるでしょう。
アライグマがもたらす被害
アライグマがもたらす被害は、タヌキの被害と似ている部分があります。アライグマはタヌキと同じく雑食であることから、小動物や農作物を食い荒らします。しかし、そのなかには希少性が高い生き物まで含まれていたり、鳥の卵を得るために、鳥の巣を襲ったりと生態系に対する被害は大きいです。
ほかにも、タヌキと同じく天井裏などの住居に侵入し、ため糞をするので、住居が腐敗してしまうおそれがあります。しかも、アライグマはタヌキよりも凶暴性が高く、遭遇してしまった場合、襲われてしまう危険性はタヌキよりも高く危険です。
タヌキは殺していけない?寄せ付けないためにできること
タヌキなどの害獣を寄せ付けないためには、どのような対策や予防が有効なのかご存じでしょうか。
もしタヌキの足跡を追ってタヌキと遭遇した場合、タヌキを殺してもいいのか気になる方もいるのではないでしょうか。タヌキは、鳥獣保護法という法律によって無許可で殺すことはできません。そのため、どうしてもタヌキを寄せ付けたくないという方は、業者に依頼することをおすすめします。
タヌキ対策や予防として役に立つのが草刈りです。タヌキは森林を住処としているので草木が多い場所に必然的に現れやすくなります。そのため家周りや周辺の草刈りをおこなうことでタヌキの隠れ場所が減り、現れにくくなります。
ほかにもタヌキが侵入するスペースを物理的になくしたり、畑や果樹園を柵で囲ってしまえば対策になります。生ゴミやタヌキのエサになりそうなものを食べられないようにネットで防いだり、タヌキは基本的におくびょうな動物なので番犬を飼うことも有効です。
まとめ
タヌキなどによる害獣被害は増加しつつあります。犬や猫とそっくりなタヌキの足跡を見分ける方法や、実際にタヌキがもたらす被害をしっかり理解しておくことは非常に重要です。
そのためにもタヌキ以外にイタチやアライグマといった害獣の存在やタヌキの対策と予防を事前に知っておき、いざというときのために準備しておきましょう。
ぜひ、みなさんもタヌキやそのほかの害獣に対する知識として本コラムを活用していただければ幸いです。
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