
最近、田んぼの周りでカピバラのように見える動物を見たことはありませんか?カピバラと勘違いしてスマホを構える方もいるかもしれませんが、それはカピバラではなく、「ヌートリア」という生き物である可能性が非常に高いです。もしヌートリアであれば、早めに駆除をする必要があります。
「ヌートリア」は農作物を荒らす害獣です。日本では第二次大戦中あたりから飼われ始めましたが、ある理由によって野生に放たれてしまい、強い繁殖能力によって西日本に生息を広げてしまった厄介者なのです。
ここではそんな厄介者であるヌートリアが「なぜ日本に生息し始めたのか?」といった基本的な疑問や、ヌートリアを駆除するための法律上の注意点などを具体的に説明していきます。
ヌートリアとカピバラの違いも説明していきますので、早速確認していきましょう。
目次
ヌートリアが増えている原因
そもそもヌートリアとは何者なのでしょうか?ヌートリアの駆除方法を説明する前に、ヌートリアの生態と、なぜここまで繁殖を続けているのかについて説明します。
ヌートリアの概要
ヌートリアはネズミの仲間であり、見た目はカピバラに似ています。おもな分布は、チリやブラジル南部など南アメリカ大陸の南側です。ちなみに漢字では別名「沼狸」とも呼ばれていますが、あくまでヌートリアはタヌキではなくネズミの仲間です。
ヌートリアとカピバラを簡単に見分ける方法が2つあります。それは「尻尾」と「大きさ」です。ヌートリアには尻尾がありますが、カピバラには尻尾がありません。また、ヌートリアの体長が50cm前後になるのに対して、カピバラは120cm前後という大きさです。
ヌートリアが日本にきた経緯
ヌートリアは質のいい毛皮を持っていたため、第二次世界大戦中から戦後まで軍用毛皮として飼育がされていました。
しかし、終戦してから毛皮の需要が激減し、価格が暴落したために野生に放したことから、日本各地に分布が広がりました。今では中部地方の一部と近畿・中国地方で生息が確認されています。
ヌートリアの繁殖能力
ヌートリアは年中繁殖をおこなうことが可能で、1年あたり平均して6匹ほど出産します。また、生後約3ヶ月から10ヶ月で繁殖可能になるので、比較的繁殖力が高いといえるでしょう。この繁殖力の高さから全国で生息が確認されており、現在もどんどん数が増えているのです。
特定外来生物
特定外来生物は海外から来た日本にはいなかった生き物であり、生態系や農林水産業などへ被害を及ぼすものや、及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
この特定外来生物に認定されると、許可を得たものを除き「捕獲・販売・飼育」などをおこなうことができなくなります。
ヌートリアがもたらす被害
ヌートリアがもたらす被害には、さまざまなものがあります。この項目では、ヌートリアがもたらすおもな被害について、以下でご紹介していきます。
水辺に巣を作り、穴だらけにする
ヌートリアは、水辺に巣穴を作ります。この巣穴は深く入り組んでおり、多数のヌートリアが巣穴を作ると地盤が弱くなることで、最悪の場合落盤してしまいます。また、堤防などが決壊してしまう原因にもなるため、放置していると危険なこともあります。
農作物を荒らす
ヌートリアは水辺にある多肉植物を好みますが、ときとして住処の近くにある畑の農作物も食べます。ニンジンやサツマイモ、キャベツなどの野菜も食べられているようです。
この被害総額はおよそ1億円にものぼるといわれており、農家の方々にとっては深刻な被害となっております。
生態系を壊すおそれがある
基本的には植物を食べるヌートリアですが、貝や小魚なども食べるときがあります。また、ネズミの仲間であるため繁殖力が高く、植物を食べつくしてしまうこともあります。そのため、もともとそこに住んでいた動物たちの食べ物や巣の材料がなくなってしまい、絶滅に追いやってしまうおそれがあります。
このような特徴からヌートリアは特定外来生物と認定されています。では、外来生物であるヌートリアの駆除をする必要が出てきた場合、どのようにすればいいのでしょうか?
ヌートリアの駆除をするときの注意点
そんなヌートリアですが、「鳥獣保護管理」の対象に指定されているため、自治体の許可がないままの捕獲が禁止されています。「鳥獣保護管理法」とは、生態系の保全や環境資源の保守などを目的に定められた法律です。
ここで「なぜ害獣であるヌートリアを保護の対象にしているの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
これは、鳥獣保護法の目的のひとつである「狩猟をする際に使用する器具にかかわる危険を予防する」という理由から、許可を得ないまま駆除するのを禁じられているのです。
もうひとつの理由として、捕獲したヌートリアを駆除することに抵抗を感じてしまい、まだ繁殖が確認されていない別の地域に放してしまって生息地域が広がるのを防ぐ目的もあります。
また、外来生物法、狩猟法などほかの法律にもかかわってくるので、ヌートリアを見つけたらまずは自治体に相談しましょう。
ヌートリアの駆除方法
ヌートリアは鳥獣保護管理法に指定されているため、私たちが自力で駆除することができません。そのため、おもな2か所に駆除を依頼することになります。
自治体に依頼する
地方自治体の環境保護課など、自然環境を保持することを目的とした場所に依頼することが1つめの方法です。この場合料金はかかりませんが、毎日問い合わせが多いため、対応には時間がかかってしまいます。ヌートリアによる被害が深刻になる前に、余裕を持って問い合わせましょう。
害獣駆除業者に依頼する
2つめは狩猟免許や駆除の許可を持っている業者に依頼することです。料金は場所や状況によって変わってくるため、あらかじめ業者に見積もってもらう必要があります。業者は場合によって自治体より素早く解決することができますので、ヌートリアの駆除が急ぎである場合には業者に相談するとよいでしょう。
また、業者が駆除に来るまで放置するのではなく、防獣ネットを使用したり、可能であれば住みかと思われる草むらを除草したりという対策をするのもおすすめです。
ヌートリアの侵入は除草や防獣ネットで防ぐ!
ヌートリアの侵入を防ぐのであれば、家の周りにある雑草などをすべて取り除きヌートリアの食べるものをなくせば家に侵入することはなくなるでしょう。また、農作物や庭の植物を守るには、防獣ネットを設置することでヌートリアの侵入を防ぐことができるかもしれません。
もし、防獣ネットにヌートリアがつかまっていた場合、むやみに近寄ることはやめておいたほうがいいでしょう。身動きが取れなくなっているヌートリアの気性が荒くなり、かみついてくるおそれがあるからです。
ヌートリアは体が大きく、歯も丈夫です。人間の指にかみついた場合、食いちぎることができるといわれているため、注意が必要でしょう。
もしも、自分の力でヌートリアの駆除をおこなうことができなかったときは害獣駆除のプロへ依頼することを考慮してみてください。駆除のプロならば許可をもらっているため迅速な対応が期待できるでしょう。
まとめ
ヌートリアの見た目はカピバラにそっくりですが、生態や高い繁殖能力から害獣として指定されています。元はといえば人間が毛皮のために海外から輸入したのが始まりです。
ヌートリアは体温を調節するために、主に水辺に生息することが確認されています。水辺の草などを食べて生活しているため水生植物や水田の稲が狙われやすく、ほかにも巣穴を作ることから、ため池の破壊被害なども報告されています。
しかし、自治体の許可なしに駆除することを禁じられているため、ヌートリアを見つけたら自治体か駆除業者に連絡するようにしましょう。駆除が完了するまでは防獣ネットを使用したり、雑草を除草したりすることで水際の対策を講じておくのがおすすめです。
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