「近所でハクビシンみたいな動物を見かけた!」
「どんな動物なのか気になる…」
ハクビシンは野生動物ではあるものの、民家に住み着くこともあります。
そのため、近年では市街地でも多く目撃されています。
タヌキに似た可愛らしい外見をしており、性格も臆病です。
しかし、むやみに近づいたり家に住み着かれたりしてしまうと、さまざまな被害につながるおそれがあり危険です。
生態や対処法などなにもわからない状態だと、漠然とした不安に駆られてしまうかもしれませんね。
そこでこの記事では、見かけた動物がハクビシンかどうか、どのような動物で人への影響はあるのかなど、生態や特徴をまるごとご紹介します。
- 見分けるときに役立つハクビシンの見た目や痕跡の特徴
- 人の生活に影響を与える生態や習性
- ハクビシンが発生した場合の対処法
この記事を読むことでハクビシンがどのような動物かがわかり、漠然とした不安を解消することができます。対処法や注意点を知っておくことも、もしものときに安心です。
被害に悩むことなく生活できるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
人家にも住み着くハクビシン!生態のすべて
ハクビシンは山里のような環境を好み、人家にも住み着きます。
そのため山間部だけでなく、市街地でも多く目撃されています。
ハクビシンには他の野生動物と異なる特徴があります。
まずは、ハクビシンの生態について見ていきましょう。
分類 | 食肉目ジャコウネコ科 |
原産地 | 東南アジアから中国南東部 |
生息地 | 日本のほぼ全域 |
住処 |
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寿命 | 野生では7~10年ほど |
食性 | 雑食性(特に果実を好む) |
性格 |
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行動 |
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鳴き声 | 「キーキー」「キューキュー」のような甲高い声 |
繁殖 |
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参考:アライグマ・ハクビシンについて 東京都環境局
参考:ハクビシンの基礎知識 農林水産省
ハクビシンは臆病な性格をしていることが多いです。
ただし、身の危険を感じて追いつめられると凶暴になることもあります。
日本のほぼ全域に生息していますが、毛皮用として海外から輸入された外来種とされています。
ハクビシンは人目のつかない場所を好み、複数のねぐらを転々と移動して生活しています。
ねぐらは餌場の近くに作ることが多く、人家や農耕地の近くに住み着くこともあります。
特に屋根裏や床下は、一度侵入してしまえば人目に付きにくく、暖をとりながら休息できるため、ハクビシンにとっては快適な場所です。
ねぐらのなかでも気に入った場所では、出産や子育てもおこないます。
白い鼻筋が特徴!ハクビシンの見た目
タヌキやアライグマと間違えられることもあるハクビシンですが、見た目にはこのような特徴があります。
顔 |
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体 |
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ハクビシンの見た目で特徴的な点は、額から鼻先にかけてついている白い模様です。
漢字では「白鼻芯」と書き、名前の由来にもなっています。
しっぽは細長く、先端が黒くなっている個体が多いです。
見た目以外の体の特徴としては、臭腺が発達していることもあげられます。
臭腺は肛門の近くにあり、ハクビシン独特の臭いにおいの原因となります。
見分けるときに役立つ!ハクビシンの痕跡
実際には姿を見ていない場合でも、足跡などの痕跡があれば、発生した動物がハクビシンかどうか確かめるヒントになります。
足跡 |
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糞 |
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ハクビシンは前足と後足ともに5本指があり、丸みがあることが特徴です。
同じ場所に糞尿をするため糞という習性があるため、特定の箇所に棒状の糞が溜まっていたら、ハクビシンが生息しているおそれがあります。
人にとっては被害となりうる生態
ハクビシンの生態のなかには、人にとっては害と感じるものもあります。
- 狭い隙間を通り抜けられる
- 雑食性でなんでも食べる
- 夜行性で夜になると動き回る
- ため糞をする
なかでもこれらの習性は、被害につながりやすいものです。
どのような被害になるのか、順番にご説明します。
狭い隙間を通り抜けられる
ハクビシンは、狭い隙間でも通り抜けることができます。
大きさでいえば、8センチメートル四方の隙間があれば入り込むことが可能です。
クレジットカードの横の長さが8.56センチメートルなので、それくらいの正方形の隙間があれば侵入できるということです。
これは、ハクビシンの侵入口となりやすい場所です。
ハクビシンは木登りが得意でバランス感覚にも優れています。
柱や電柱を登り、電線を渡って屋根に上がることもできます。
そのため、屋根や軒下にある隙間から気付かないうちに侵入されて住み着かれ、被害が広がってしまったということも考えられるのです。
雑食性でなんでも食べる
ハクビシンは雑食性のため、植物質から動物質のものまで幅広く食します。これは、家屋への侵入や食害につながります。
≪動物質のもの≫
小動物、鳥類、昆虫類、両性類、それらの卵など
ネズミが家に住み着いている、鳥の巣が近くにあるなどの場合は、それらを餌として食べるために侵入してくることがあります。
≪植物質のもの≫
トウモロコシやスイカなどの野菜
リンゴやモモなどの果物
なかでも特に、果実を好んで食べる傾向にあります。
育てている農作物が食害されることが多いです。
農作物を育てていなくても、生ごみが漁られるなどの被害が起こります。
夜行性で夜になると動き回る
ハクビシンの行動は、騒音被害も引き起こします。
ハクビシンによる騒音とは、動き回る音と鳴き声です。
夜行性のハクビシンは、昼間は住処で休息し、暗くなると行動を開始します。
そのため、多くの人が寝ている夜の時間に、ドタバタと天井を走り回る足音が響いてしまいます。
鳴き声も「キーキー」「キューキュー」と比較的大きく高めな声のため響きやすく、近くで発生している場合はかなりの騒音となるでしょう。
ため糞をする
ハクビシンには特定の場所に糞尿をするため糞という習性があります。
1箇所に集まった糞尿による悪臭は強烈です。
その場所にはシミができ、住宅劣化にもつながってしまいます。
糞尿にはノミやダニなどの寄生虫、病原菌が潜んでいるおそれがあり、環境的にも不衛生です。
見かけても近づかないで!ハクビシンの危険性
かわいい見た目をしているハクビシンですが、もし見かけても近づいてはいけません。
ハクビシンにむやみに近づくと危険です。
ここからは、ハクビシンの危険性についてご紹介します。
臆病だけど危険を感じたら襲ってくる
ハクビシンは人の気配がすると逃げてしまうこともあるほど臆病な性格をしており、普段は人目につかないところに住んでいます。
なにもしなければハクビシンから襲ってくることはありません。
しかし、身の危険を感じたら襲ってくることがあります。
こちらが危害を加えようと思っていなくても、ハクビシンにとって身の危険を感じれば同じことです。
襲われればケガをするおそれがあり、大変危険です。
むやみに近づくことはやめてください。
感染症を持っているおそれがある
野生動物であるハクビシンは、ノミやダニなどの寄生虫や、人に感染するおそれのある病原菌を持っていることがあります。
感染症は個体に直接触らなくても、糞尿などから感染するおそれもあります。
そのためハクビシンにはもちろん、発生した場所にもむやみに近づくことはやめましょう。
人に感染するおそれのある感染症例をご紹介いたします。
5~14日潜伏したあとに症状があらわれます。
- 初期症状:発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、結膜充血など
- 重症化:発病後4~6日に黄疸、出血など
無症状のことも多いですが、発症したらこれらの症状があらわれます。
- 症状:発熱や倦怠感、リンパ節の腫脹など
- 妊娠中の女性が感染すると死産や自然流産をしてしまうこともある
無断で捕獲や駆除をすると違法
ハクビシンが発生すると、人や家屋にさまざまな悪影響をおよぼすおそれがあります。
そのため放置せず、早めの対処が重要です。
しかしハクビシンは「鳥獣保護管理法」の対象となっているため、勝手に捕獲や駆除をすることは違法です。
違反すると1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられることがあります。
生活環境や農林水産物に何らかの被害が出ている場合に限り、自治体に許可を得ることで個人でも捕獲をすることができます。
[1] 鳥獣保護管理法における野生鳥獣の捕獲等について
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律では、野生鳥獣又は鳥類の卵については、狩猟により捕獲する場合を除いて、原則としてその捕獲、殺傷又は採取(以下「捕獲等」という)が禁止されています。
ただし、生態系や農林水産業に対して、鳥獣による被害等が生じている場合や学術研究上の必要性が認められる場合などには、環境大臣又は都道府県知事の許可を受けて、野生鳥獣又は鳥類の卵を捕獲等することが認められています。
ハクビシンが発生した場合は自治体に許可を得て捕獲をするか、次に紹介するいずれかの方法で対処することがおすすめです。
被害があればすぐに対策を
ハクビシンが発生したら、被害が広がる前に早めの対策をすることが大切です。
今は気付いていなくても、ハクビシンが近所に発生していたらすでに被害にあっているかもしれません。
ハクビシンによる被害が発生したときの対処には、3つの方法があります。
- 自治体に相談する
- 自分で追い出し対策をする
- 業者へ依頼する
それぞれ順番にご紹介します。
自治体に相談する
ハクビシンによる被害が発生した場合、まずはお住まいの自治体に相談し、対応をしてくれるか確認することがおすすめです。
対応してくれる内容や条件は、自治体によって異なります。
≪自治体による対応例≫
- 駆除業者を派遣してくれる(費用は自治体負担)
- 業者の紹介のみおこなってくれる(費用は自己負担)
- 捕獲するときに使用する捕獲器の貸し出しをしてくれる
先ほどお伝えしたとおり、ハクビシンを許可なく捕獲することは禁止されています。
しかし生活環境や農林水産物に何らかの被害が出ている場合は、自治体に許可を得ることで捕獲をすることが可能です。
その際、あわせて申請をすることで、捕獲に使用する捕獲器を貸してもらえることがあります。
参考:アライグマ・ハクビシン防除事業 東京都町田市
参考:アライグマ、ハクビシン、ヌートリア用の捕獲箱の貸出し 名古屋市
駆除業者の派遣や紹介、捕獲器の貸し出しなど、自治体になんらかの対応をしてもらうためには、提示されている条件を満たす必要があります。
家屋に被害があるときのみ対応している場合や、果樹や家庭菜園など屋外の被害でも私有地内であれば対応してくれる場合など、自治体によって条件は異なります。
自治体では捕獲してくれないときや条件を満たさないときなどは、自分で追い出すための対策をするか業者へ依頼しましょう。
自分で追い出し対策をする
ハクビシンを許可なく捕獲することは禁止されています。
しかし傷つけることなく追い出すのであれば、許可を得る必要はなく、自分で対策をすることができます。
自分で追い出すときは、においを使うことがおすすめです。
ハクビシンは嗅覚が優れているためにおいに敏感です。
ハクビシンが嫌がるにおいを使用することで、効果的に追い出すことができます。
ハクビシンが苦手とするのは、天敵となる動物の尿や木酢液などのにおいです。
他にも、害獣用の線香や忌避剤なども有効です。
また、追い出したあとには再び侵入されないよう、侵入口となる隙間を塞ぐことが大切です。
置きっぱなしにしているゴミや農作物の肥料、収穫せずに残った果実などは、食害されるおそれが高いです。
放置せずにすぐ処分する、こまめに片づけるなど再発予防を意識しましょう。
自分でおこなう追い出しや予防対策については「ハクビシンをいますぐ追い出す方法」にて詳しくご紹介しております。ぜひ参考にしてください。
業者へ依頼する
すでに被害が広がっている、自分で追い出すのは難しそうという場合は、業者へ依頼することがおすすめです。
業者に依頼すると、これらの作業をしてもらえます。
- 侵入経路や発生箇所の特定
- ハクビシンの追い出し
- 再発防止のための対策
- 発生箇所の清掃や消毒
自分で追い出すよりコストはかかってしまいますが、ハクビシンの危険性や作業の手間などを考えると、業者へ依頼するメリットは大きいといえます。
まとめ
ハクビシンには見た目や生態にさまざまな特徴があり、なかには人の生活に影響をおよぼすものもあります。
- 額から鼻先にかけて白い模様がついていることが特徴
- 市街地から山間部のまで幅広く生息している
- 木登りが得意で狭い隙間も通り抜けできるため屋根裏や床下に侵入されやすい
- ため糞をする習性があるため悪臭や住宅被害が広がりやすい
- 糞尿から感染症が広がるおそれもある
- 臆病な分、危険を感じると襲いかかってくる
もしハクビシンを見かけただけであれば、被害にあっているとは限りません。
しかし、すでに被害にあっているにもかかわらず気付いていないという可能性もあります。
ハクビシンが発生すると悪臭や騒音、住宅汚損や感染症など、さまざまな被害につながるおそれがあります。
もし被害の有無がわからないときは、業者に調査を依頼することもおすすめです。
業者であれば、現地調査をして被害が見つかったときでも、そのまま駆除を依頼することができます。
弊社では気軽に相談いただけるよう、24時間対応しております無料の相談窓口がございます。
ご状況に合わせて加盟店をご紹介しておりますので、ぜひお気軽にお電話ください。
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