ハクビシンは外来種?在来種?もし見かけたら早めの対処を考えよう!

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ハクビシンは外来種?在来種?もし見かけたら早めの対処を考えよう!

家の屋根裏や天井裏に住むことがあるハクビシンは、大型の害獣です。見た目はアライグマやタヌキに似ていてかわいいですが、糞尿被害や鳴き声による騒音被害などをもたらします。

ハクビシンは日本だけでなくほかの国にも生息していますが、じつはもともと日本にいた動物なのか、どこかからやってきた外来種なのかははっきりしていません。
私たちに害のある動物は駆除したいところですが、ハクビシンは外来種かどうかわからないので、勝手に駆除することができないのです。

そこで今回は、勝手に駆除できないハクビシンが出たときの対処方法についてまとめてみました。ハクビシンによる被害に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ハクビシンが外来種なのかはわかっていない

先ほどもいったように、ハクビシンは日本にもともと住んでいる在来種なのか、海外から輸入された外来種なのかわかっていません。在来種だという説もあれば、外来種だという説もあります。

ハクビシンが在来種だとする理由は、江戸時代の書物にハクビシンが描かれていること、日本のハクビシンは中国などに住むものと比べてやや小さく、寒さに強いといった固有の特徴があることなどです。

一方、ハクビシンが外来種だという説の根拠には、ハクビシンの仲間が日本にはいないこと、国内のハクビシンの分布が連続していないことが挙げられます。

ハクビシンはジャコウネコ科の動物で、コジャコウネコやキノボリジャコウネコといった仲間がいます。ほかの国ではハクビシンと一緒にこれらの仲間の生息も確認できるのですが、日本には生息していないようです。このため、ハクビシンだけ海外から輸入されたのではないかと考えられています。

国内の分布については、昔、ハクビシンは福島県や静岡県、四国などの一部の地域でしか生息が確認できなかったという記録があります。そのためハクビシンは、昔日本の一部の地域に輸入された動物だという考えがあるようです。
しかし現在は北海道や東京といった地域にも生息が確認されており、ハクビシンはほぼ日本全国に分布している状態です。

ハクビシンが外来種なのかはわかっていない

日本に外来種が増えると起こる問題

ハクビシンが外来種かどうかはわかっていませんが、ハクビシンが害獣といわれるのは、外来種と同じような問題を起こしているからです。そこで、日本に輸入された外来種がどんな問題を起こしているのか解説します。

日本の生態系への影響

日本に住む外来種で代表的な、ブラックバスに焦点を当ててみます。自然の生態系のなかでは、小魚が大きな魚に食べられ、それを人が食べるというような循環ができていました。
しかし、日本の小魚も大きな魚も食べてしまう食欲旺盛なブラックバスが輸入されたことで、循環がうまくできないようになってしまったのです。その結果、日本にもとからいた魚がどんどん捕食され、ブラックバスが大量に増え続けるという事態が起きてしまっています。

人体への被害

外来種の存在は生態系への被害に加え、人体にも被害が出る危険もあります。たとえばアライグマなどは狂犬病にかかっているものが多く、うかつに近づくと感染するおそれがあるので気を付けてください。

現在、野生のタヌキやアライグマと同様に数多くのハクビシンが街中で見られるようになりました。そのため、ハクビシン自体が外来種かどうかにかかわらず、少なからず生態系への影響があると考えられます。

ハクビシンが害獣と呼ばれている理由

ハクビシンはもともと森林や山間部を住まいにする動物です。
しかし、近年の森林伐採などで森が開拓されたことにより、住まいを失ったハクビシンは都市部にも住むようになりました。ハクビシンが都市部にも住むことができるようになったため、私たち人間に被害が出るようになったのです。

実際に起きているハクビシンによる被害を見てみましょう。

・果物や野菜などの作物を食べてしまう
野生のハクビシンは木の実を主食としているため、都市部に下りてくると、野菜や果物を食べます。せっかく育てた農作物を食べられてしまうのは、特に農業をしている方にとって深刻な被害です。

・屋根裏に住み着くことによる騒音や糞尿被害
ハクビシンは、ニャーニャー、ピャーピャーというような鳴き声を出します。ハクビシンは夜行性の動物なので、私たちが寝ているときに、家の屋根裏などで鳴き声を出されたら睡眠の妨げになるでしょう。
また、糞尿をそのまま家の中に放置されると悪臭が発生します。

・メダカや金魚、ザリガニといったペットを食べられてしまう
ハクビシンの主食は木の実や野菜、果実ですが、雑食なので魚や昆虫、ネズミなども食べることがあります。家の庭や玄関で飼っていたペットを食べられてしまったということもあるようです。

・日本の生態系を壊す
もしハクビシンが外来種ならば、繁殖により数が増え続け、生態系を壊すおそれがあります。
ハクビシンは大量に子どもを産むわけではありません。年に1回程度の出産です。しかし寿命が10~20年と長く、出産できるようになるのも早いため、どんどん数が増えるといわれています。

ハクビシンが害獣と呼ばれている理由

もし見かけたら一日でも早く対策を!

ハクビシンを見つけたときに自分でできる対策には、においや音でハクビシンを追い払うという方法があります。ハクビシン対策に使う道具は市販で売られているので、手に入れることは簡単でしょう。

においや音で追い払う方法

ハクビシンは犬の鳴き声や銃声などの騒音、オオカミや鷹などの天敵の臭いが嫌いです。そのため忌避剤(きひざい)と呼ばれる、動物が嫌いなにおいの出るものを使用するのが効果的です。
また、ハクビシンはニンニクのにおいも嫌います。ニンニクを使ってハクビシンを追い払うには、ニンニクを潰して穴の開いたペットボトルに入れて置いておきましょう。

犬の鳴き声や銃声といった音で追い払うには、あらかじめテープなどに録音して流すか、携帯を使って流すという方法があります。

光で追い払う方法

ハクビシンは夜行性の動物なので、明るい光が嫌いです。自動でついたり消えたりするフラッシュライトなどもハクビシンを追い払うのに使えます。

忌避剤やフラッシュライトなどの道具は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。自分で追い払う際の注意点としては、ハクビシンを家から出そうとして逆に家の奥へ追い立ててしまわないようにすることです。特に、子どもを産んだばかりのハクビシンはあまり外に出たがらないため、忌避剤やライトを使っても、それらが届かない家の奥に逃げてしまうことがあります。うまく使えたとしても、家の奥で死んでしまうとさらなる悪臭に悩まされることもあります。

追い払うだけでなく、自分で捕獲・駆除を行いたい場合、県からの許可が必要です。ハクビシンは外来種かどうかがわかっていないため、特定外来生物指定をされておらず、無許可での捕獲や駆除ができません。手っ取り早く、確実に駆除したい場合は業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼するときの費用や方法ハクビシンの駆除を害獣駆除業者に依頼する場合、その駆除にかかる費用相場はおよそ2万~6万円です。
業者はまず、ハクビシンがどこに住み着いているか生息調査をし、捕獲の場合はカゴを使って、追い出しの場合は爆竹や忌避剤を使って追い出すという作業をします。さらに侵入口の封鎖、糞尿がある場合は糞尿の掃除までしてくれます。業者によって作業内容や使用する道具は多少異なることがあるかもしれません。

業者へハクビシン駆除の依頼をするには、インターネットなどで業者を選び、電話やメールなどで依頼をしましょう。その後、業者の方が自宅まで来てくれて駆除作業に入ります。ご自宅に被害が出る前に早めの駆除をお願いしましょう。

ちなみにハクビシンがかわいいからといって、自由にペットにすることはできません。ハクビシンをペットとして飼うには県からの許可が必要になります。駆除が面倒くさいからと勝手に飼育するのは禁止されているので気をつけてください。

まとめ

ハクビシンは外来種かどうかわかっていないため、自分で駆除するには許可が必要です。自分でできるハクビシン対処法としては、においや音、光を使って追い払うというものがあります。ハクビシンを追い払うための道具は自分で作れたり、ホームセンターやインターネットで買えたりするので、探してみるといいでしょう。

実際にハクビシンによる被害が出たら、まずは害獣駆除業者に相談してみましょう。どうやって駆除するかによって駆除にかかる費用も変わるので、見積もりをしっかりとることをおすすめします。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「屋根裏害獣」をご覧ください。  


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