「屋根裏にハクビシンが棲みついているので何とかしたい!」
ハクビシンは可愛らしい見た目ですが、実際は攻撃性が高く、病原菌を保有する場合もありとても危険な動物です。
発見したらすぐに駆除したいものですよね。
しかし、ハクビシンは「鳥獣保護管理法」という法律で守られているため、個人で勝手に捕獲をすることができません。
「なるべくお金をかけずに、いますぐ自分で何とかしたい」という場合は、まずは捕獲ではなく「追い出す」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
ですが、あくまで追い出すのは応急処置です。侵入口をふさぐまでしないとすぐに再発してしまいます。
侵入口を見つけられない、確実に駆除したい場合は専門業者に依頼をして駆除してもらうことをおすすめします。
この記事では専門業者に依頼する際の費用相場や、業者を選ぶポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 個人でできるハクビシンを追い出す方法
- 駆除を専門業者に依頼する場合の費用相場・業者の選び方
- ハクビシンを二度と寄せ付けないようにするための予防対策
目次
自分でできる!ハクビシン撃退法
ハクビシンを「追い出す」方法であれば、自治体への許可は必要なく個人で対処することが可能です。
まずは自分でもできる方法を試して、効果があるか確認しましょう。
具体的な方法としては「嫌がるニオイ・音がするものを置いて追い出す」方法です。
おすすめの忌避剤についてもご紹介いたしますので、気になるものを試してみてはいかがでしょうか。
しかし追い出すのはあくまでも一時的な効果しかありません。
侵入口をふさぐなど再発防止対策をしなければ、追い出したハクビシンは戻ってきてしまうことを覚えておきましょう。
嫌がるニオイのものを置いておく
ハクビシンは嗅覚が発達しているため、嫌いなニオイのものを置いておくだけで追い出す効果があります。
ハクビシンが嫌うのはおもに以下のようなニオイです。
- 天敵(アライグマなど)のニオイ
- ニンニク
- 石油系
- 唐辛子
- 木酢液
ニンニクや唐辛子などを使用する際は、ペットボトルに穴を開け、潰したニンニクや唐辛子を入れて、気になっている場所(屋根裏など)に置きましょう。
木酢液は薄めたものをスプレーしておくと効果的です。
おすすめの忌避剤
ハクビシンの忌避剤も効果が期待できます。
さまざまなものが市販されていますが、ここではおすすめの商品2点をご紹介します。
使用したい場所に合わせ、最適なものを選びましょう。
屋根裏や物置など、ハクビシンが出没する場所にポンと置くだけの簡単設置。
効果が切れたらそのまま捨てるだけなので、面倒な片付けもなく手軽に使用できおすすめです。
天然ゼオライトに高濃度のカプサイシン(唐辛子成分)を配合しており、忌避効果のほかに脱臭効果や調湿効果もあります。
効果は約2ヵ月間持続します。(雨風の当たらない場所なら半年~1年)
激辛強力ハバネロ入りで、害獣をよせつけないようにする商品です。
粒状なので畑の周りなどに手軽に撒くことができ、屋外にも使いたい方におすすめです。
天然有機物のため土壌微生物により分解されますので安心です。
屋内で使用する場合はアルミホイルでお皿を作り、錠剤を入れて設置します。
効果は最大2ヵ月間持続します。
嫌がる音がするものを用意する
ハクビシンは音にも敏感ですので、嫌がるような音を立てるのも効果的です。
ハクビシンの嫌がる音はおもに以下のようなものです。
- 威嚇音(発砲音・爆発音)
- 機械音(掃除機・モーター)
- 超音波
しかし、威嚇音は人間でもビックリしますし、機械音は流し続けるとうるさいなど、近隣の住人に迷惑がかかることが考えられます。
威嚇音や機械音を使う場合は事前に近隣に断りを入れるなどしておくといいでしょう。
動物が嫌がる超音波もハクビシンが嫌がる音として紹介されることが多いです。
しかし、実際のところハクビシンに超音波は効果がないことが実験で証明されています。(参考:江口祐輔(2018)「農作物を守る 鳥獣害対策」誠文堂新光社)
音で追い出す場合は超音波以外で検討しましょう。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
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追い出しに成功したら侵入口をふさごう
無事にハクビシンを敷地内から追い出すことができたら、二度と入ってこないように侵入口を完全にふさいでしまうことが大切です。
しかし、どこから入ってくるのか見当がつかないことも多いですよね。
この章では「侵入口を見つける方法」と「侵入口をふさぐのにおすすめの材料」についてご紹介していきます。
侵入口を見つける方法
体長が90~110センチメートルあるハクビシンですが、頭が入るサイズ(8~9センチメートル)の穴があれば、簡単に侵入してきてしまいます。
侵入口は一つではなく複数ある場合もありますので、徹底的に侵入口を見つけなければ追い出してもまたすぐに侵入されてしまうでしょう。
侵入口となるおもな場所を確認し、穴や隙間が開いている場合はすぐにふさぐようにしましょう。
- 基礎コンクリートの通風口
- 劣化により脆くなった外壁の穴や隙間
- 軒下の換気口
- 屋根と屋根が重なっている部分
- 増築した継ぎ目部分
侵入口をふさぐならパンチングメタルがおすすめ
ハクビシンの侵入口を特定できたら、二度と侵入できないようしっかりと侵入口をふさぎましょう。
侵入口をふさぐには、金網やパンチングメタル、材木などをネジやビスで固定します。
金網は鼻で力強く押してひろげ、侵入してきてしまうことがありますので、二重・三重にして使用した方がよいでしょう。
パンチングメタルならば金網より強度も強く、ビスを使って固定することができるため、壊されたり外れたりするリスクも少なくおすすめです。
ステンレスでできているため錆(サビ)に強く、耐熱性にも優れています。
侵入口の大きさに合わせ切断でき、折り曲げることもできるためさまざまな場所に使用でき便利です。
確実に駆除するなら専門業者がおすすめ
ここまで、自分でできるハクビシン対策をご紹介してきましたが、やはり個人でやるには侵入口の封鎖など手間もかかり限界を感じることもあるでしょう。
安全に、確実にハクビシンを駆除するなら専門業者に依頼することをおすすめします。
しかし、業者に依頼するとなると費用など気になることも多いですよね。
ここからは「ハクビシン駆除の費用相場」、「専門業者の選び方のポイント」についてご紹介します。
ハクビシン駆除の費用相場
ハクビシンの駆除を専門業者に依頼する場合は、どうしても自分でやるより費用がかかります。
その分確実に駆除・再発防止対策・消毒をしてもらえるわけですが、できれば安く済ませたいと思うのは自然なことです。
では実際にハクビシンの駆除を業者に依頼した際の費用相場はどれくらいか、見ていきましょう。
※当社実績より算出 集計対象:2016年10月1日~2021年10月3日 対象件数:528
こちらは弊社で対応したハクビシン駆除の費用をグラフにしたものです。
最も多かったのが1万~5万円未満、次に多かったのが5万円~10万円未満という結果になりました。
これだけ料金に幅がある理由は、被害の大きさと敷地面積の広さによってかかる費用が異なるためです。
再びハクビシンの被害に遭わないためには駆除後、侵入口をふさぐ工事も必要になります。
敷地面積が広く、納屋やはなれなどがあるなど、ふさぐ穴が多い場合はその分料金が増えていきます。
そのため、業者に駆除を依頼する場合は被害状況によって1~10万円ほどの費用がかかると考えておきましょう。
複数の専門業者から相見積もりを取れば、費用やサービスを比較できて安心ですので、複数社に相談してみてはいかがでしょうか。
被害が大きくなればなるほど費用はかかってしまいますので、被害が小さいうちに早めに相談しましょう。
専門業者の選び方
専門業者といっても、たくさんありすぎてどの業者に相談したらいいか迷ってしまいますよね。
信頼できる業者を見分けるポイントを知っておけば、安心して依頼することができます。
以下のチェックポイントを確認し、優良な業者を選びましょう。
- 相談や調査は無料でできるか
- 見積り確定後の追加料金がかからないか
- ハクビシン駆除の実績はあるか
- アフターフォローや保証があるか
ハクビシンは駆除をして侵入口をふさいでも、別の個体に別の侵入口を作られてしまうなど、再発してしまう場合もあります。
アフターフォローをしてくれるか、保証があるのかをしっかりと確認しておきましょう。
ハクビシンの駆除なら生活110番におまかせください
弊社【生活110番】はこれらすべてのポイントをクリアしております。
全国に加盟店があり、実績豊富な害獣駆除のプロの業者と提携しておりますので安心してご依頼ください。
ハクビシンの駆除はもちろん、糞尿によって汚染された現場の清掃・消毒作業、再発防止の侵入経路封鎖までしっかりと行います。
アフターフォローも万全ですので、ぜひおまかせください。
弊社加盟の業者は無料にて現地調査・お見積りをお出ししております。
追加料金は一切いただいておりません。
ご相談、ご依頼のお電話は24時間365日受付対応しておりますので、被害が大きくなる前にすぐにでもお気軽にご相談ください。
ハクビシンの「捕獲」には許可が必要
ここまで、「追い出す」方法について詳しく説明してきましたが、もうひとつのハクビシンの駆除方法「捕獲する」方法についても知っておきましょう。
箱わななどを仕掛けてハクビシンを捕獲できれば、確実に駆除できるので、捕獲する方法を試したいと考える方も多いですよね。
しかしハクビシンは「鳥獣保護管理法」という法律の対象となっていますので、許可なく勝手に捕獲すると法律違反となってしまいます。
もしも勝手に個人で捕獲してしまった場合は、鳥獣保護管理法違反となり、1年以下の懲役・または100万円以下の罰金という罰則を科せられる可能性があるのです。(※参考:野生鳥獣の保護及び管理(環境省))
ではどうすればいいのかというと、自治体に許可申請をして許可を得れば、個人でも捕獲駆除することが可能です。
しかし、個人で許可を取ろうと思うと、かなりの労力と時間がかかりますのでおすすめできません。
ではなぜおすすめできないのか、その理由について解説していきます。
個人での捕獲をおすすめしない理由
個人で捕獲する許可を取ることは不可能ではありません。しかしなにかと手間がかかるのは事実です。
以下に個人での捕獲をおすすめしない理由をまとめましたのでご覧ください。
- 自治体に捕獲許可申請書や必要な書類を提出しなければならない
- 自治体によっては狩猟免許(わな猟)も必要
- 許可が下りるまで1週間程度かかる
- ハクビシン捕獲後は自分で処分しなければならない
捕獲許可申請書のほかに必要な書類は自治体によって異なります。
たとえば兵庫県神戸市ならば以下の書類が必要になります。
捕獲許可申請に必要な書類(神戸市)
- 鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の許可申請書
- 鳥獣の捕獲等許可申請者名簿
- 農業委員会事務局への照会についての同意書(農業者の方のみ)
- 鳥獣捕獲依頼書(被害者が第三者に捕獲等を依頼する場合に必要)
- 狩猟免状の写し(捕獲箱等の狩猟用具を使用する場合)
- 被害状況が分かる写真
- 捕獲等又は採取等をしようとする場所を明らかにした図面(縮尺5万分の1以上の地形図)及びその区域の所有権または使用権を示す書類(被害防止目的で自らの事業地内で捕獲を行う場合)
- 使用する捕獲用具の構造、設置方法等を示す図面(素手の場合は不要)
引用:野生鳥獣の捕獲について(神戸市HP)
このように、たくさんの書類を用意しなければならないのはなかなか大変です。
また、ほとんどの自治体で申請から許可が下りるまで1週間程度かかるとされています。
今すぐに駆除したい場合、許可が下りるまで待たなければいけないのはつらいですよね。
また、ハクビシンを捕獲したら終わりではなく、捕獲したハクビシンはきちんと責任をもって捕獲者が殺処分し、焼却または埋没処理をしなければいけません。
捕獲後の処理が精神的にキツイという方も少なくないでしょう。
以上の理由から、個人での捕獲はあまりおすすめできません。
自治体の許可を得ていて、狩猟免許も持っている専門業者に任せれば、安全かつスピーディーにハクビシンを駆除することができます。
ハクビシンの捕獲を検討する際は、しっかりと考えたうえで個人でやるか、業者に依頼するか検討しましょう。
放置は厳禁!ハクビシンによる4つの被害
ハクビシンの被害に初めて遭われた方や、大きな被害を感じていない方のなかには
「放置しておけばそのうち出て行ってくれるのでは」
「駆除するのは可哀想だから様子見しよう」
と考える方もいるかもしれません。
しかし、ハクビシンを家で見つけたのに放置するのはとても危険です。
ハクビシンは繁殖能力が高く、放置するとどんどん数が増え、被害が拡大していきます。
初めのうちは騒音だけだったのに、放置していたら家がボロボロになってしまったということも少なくありません。
ハクビシンを放置するとどのような被害を受けるのか、以下に詳しくまとめましたのでご覧ください。
ハクビシンは勝手に出ていくことはありません。
大切な家や家族を守るためにも、ハクビシンを見つけたら早めに駆除するようにしましょう。
ハクビシンによるおもな被害 | |
---|---|
騒音被害 | 成獣で体重が3~4㎏になるハクビシンが屋根裏で歩き回るとかなり大きな音がします。 しかも夜行性ですので、寝ている時間帯にドタバタと音をだされては眠ることができず、ストレスがたまり不眠症の原因にもなってしまいます。 |
糞尿被害 | ハクビシンが屋根裏などに棲みつくと、そこで糞尿をします。 トイレにされた場所の木材は腐っていき、板が抜け落ちたり下の部屋に尿がしたたり落ちるなど、家屋にダメージを与えます。 悪臭もひどく、害虫の発生などの二次被害も考えられます。 |
健康被害 | ハクビシンに寄生したノミやダニにより、アレルギーの発症、皮膚病などの健康被害を受けることがあります。 |
食害 | 畑などの農作物や、家庭菜園の草花が食べられるなどの食害被害もあります。 主に果実や種子、野菜などを好んで食害しますので、それらを育てている家庭は注意が必要です。 |
ハクビシンを寄せ付けないためには
ハクビシンの被害に二度と遭わないようにするためには、効果的な予防対策をすることが大切です。
せっかく駆除をしたのに、違う個体にまた棲みつかれてしまっては意味がありません。
予防対策をするうえでのポイントを3つご紹介しますので、ぜひ実践してハクビシンに怯えることのない快適な生活を手に入れましょう。
侵入経路をなくす
侵入経路になりそうな、家の周りの庭木を剪定しましょう。
屋根にのぼるために、家屋の近くにある庭木から飛び移ることも多いです。
家屋に接している木は剪定をおこない、屋根に飛び移れないように対策することが大切です。
同様に、雨どいやエアコンの配管にも注意しましょう。雨どいや配管には有刺鉄線を巻くなどが有効ですので試してみてください。
また、ハクビシンは用水路や側溝、川の周辺などを通る習性があるため、草刈りや落ち葉の掃除などをしてきれいにしておきましょう。
見通しがよくなると、警戒してハクビシンが近づかなくなります。
エサになるようなものを置かない
ハクビシンのエサになるような生ごみや、ジュースの空き缶などは密閉できるゴミ箱にいれ、こまめに撤去しましょう。
畑で廃棄された野菜や果物も、ハクビシンのエサになりますので、畑に捨てるのではなく、きちんと持ち帰って処理することが大切です。
寝床をつくらせない
ハクビシンは屋根裏や床下などのほかに、雑草が生い茂っているところ、落ち葉がたまっているところも好みます。
家のまわりにそのような場所がある場合は、草刈りや掃除をして寝床をつくらせないようにすることが大切です。
2章でもご紹介しましたが、家のなかに寝床を作らせないためにも、侵入口になりそうな穴は徹底的にふさぐようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ハクビシンを自分で駆除するにはまず、「追い出す」方法から試してみましょう。
追い出すだけではまたすぐにハクビシンは戻ってきてしまいますので、再侵入されないよう侵入口をしっかりとふさいでおくことが大切です。
ハクビシンを駆除するには「捕獲」する方法もありますが、捕獲には自治体の許可が必要になり、準備も大変ですので個人でするにはおすすめできません。
侵入口を見つけられない、侵入口をふさぐのが難しい、今すぐ捕獲駆除してもらいたいという方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者はアフターフォローや保証がしっかりしている業者を選ぶようにしましょう。
ハクビシンを駆除して、再発しないようにしっかりと予防対策し、ハクビシンに悩まされない快適な生活を取り戻しましょう。
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