タヌキとハクビシンの違いってなに?それぞれの特徴を解説

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タヌキとハクビシンの違いってなに?それぞれの特徴を解説

“タヌキとハクビシン”。どちらの名前も聞いたことがある、農作物を荒らす害獣ということは知っているという方は多いかもしれませんね。じつはしっかりとした違いがあるのをご存知でしょうか?

ハクビシンは農作物への被害のみならず、家屋に浸入し、そのまま住み着いてしまうケースもあります。では、タヌキはどうでしょうか。ハクビシンのように屋根裏に住み着くなんてケースはあるのでしょうか?

“害獣”と呼ばれる動物はまだ他にも存在しますが、今回はタヌキとハクビシンの2種類について理解を深めていきましょう。

ハクビシンとはどんな動物?

タヌキとハクビシンの違いを知るために、まずあまり知られていないハクビシンの説明からはじめます。“ハクビシン”と聞いてあなたはどんな姿の動物を想像しますか?ぱっと姿形が思い浮かぶ方はごく少数でしょう。そこで、ハクビシンの特徴について簡単に説明していきます。

ハクビシンは元々日本にいる動物ではなく外来種

タヌキとハクビシンの生息地は異なります。
ハクビシンの分布域はインド、ネパール、マレー半島、インドネシア、フィリピン、中国南東部などに生息します。ジャコウネコ科に属し、頭が縦に長く、胴長短足です。私たちのよく知るネコとは似ても似つかない姿形をしています。

ハクビシンは肉食性が強い

ハクビシンは肉食性が強く、蛇や鳥、魚、ネズミ、リスなどの小型動物を食べます。しかし雑食性も持ち合わせているので、果実や種も食べることもあります。そのため、人里に降りてきてしまったハクビシンに果実や穀物を食べられてしまう農業被害、人間の残飯を荒らして食べてしまう被害が問題とされています。

ハクビシンとはどんな動物?

タヌキとハクビシンの違いはこんなところ!

タヌキとハクビシンの違いは、はっきりとはわからないですよね。しかし、違いがわからないと、被害にあったときにどんな対策をとればいいかわかりません。害獣の種類によって対処が変わってくることもあるからです。そこで、タヌキとハクビシンの違いについて理解しておきましょう。

・体形
タヌキはイヌ科に属し、体重は約3~6㎏、ハクビシンはジャコウネコ科に属し、体重は約3㎏です。タヌキとハクビシンを比べてみると、ハクビシンのほうがスリムな体形をしています。

・習性
ハクビシンは外敵から攻撃を受けると、肛門腺からスカンクのようにくさい液体を放ちます。これによって、外敵を追いはらうことが可能です。そして、ハクビシンはその発達した肛門腺を生かし、自分の縄張りに尿や糞などでにおいを付ける習性があります。

比べてタヌキはくさいにおいを使って敵を追いはらったり、縄張りをつくったりはしません。ただし、糞をする場所を決める習性があるので、いつも同じ場所で排泄をします。

タヌキもハクビシンも害獣と言われている理由

農作物の被害

タヌキ、ハクビシンは先ほど述べたように雑食で、人間が捨てた残飯でも食べてしまいます。

タヌキが被害を及ぼす作物→トウモロコシ、サツマイモ、スイカ、ブドウ、イチゴ、ニンジン、メロンなど
ハクビシンが被害を及ぼす作物→トウモロコシ、ブドウ、スイカ、ミカン、モモ、サクランボ、メロン、トマトなど

しかし、害獣と呼ばれる理由はこれだけではありません。

タヌキとハクビシンは人間の健康状態に影響を及ぼす可能性も……

野生の生き物は決して清潔ではありません。ノミやダニはもちろん、とくにハクビシンは縄張りに糞尿をまくので万が一、屋根裏に住み着かれてしまったらひとたまりもありません。ノミやダニ、糞の被害で人やペットの健康に直接被害をあたえる可能性もあります。

皮膚をノミ、ダニに噛まれたり、ノミ、ダニの死骸を空気と一緒に吸い込んだりすると、さまざまな症状が起こる可能性があります。大人でも発症する可能性があるので、小さなお子さんがいるご家庭では十分に警戒する必要があるといえるでしょう。

タヌキもハクビシンも害獣と言われている理由

タヌキとハクビシンへの対策法は?

タヌキとハクビシンは違う動物ですが、対策法は共通する部分があります。ひとつひとつ確認していきましょう。

●共通の対策

・生ゴミを放置しない。収集日まで日があるときは蓋のあるゴミ箱を利用する
・タヌキ、ハクビシンが侵入してきそうな経路、通り道を遮断する
・タヌキやハクビシンが嫌う音やにおいを利用する
・大きな音を使って追い出す

このような対策がありますが、とくに下の二つについて詳しく説明します。

タヌキやハクビシンは、市販で買える害獣用の忌避剤、スプレー、害獣駆除剤のにおいを嫌うので効果があるとされています。しかし、そのにおいは人間の体にも危害をおよぼすことがあるので、利用する際は注意が必要です。においが消えてしまうと同時に効果がなくなってしまうので、タヌキ、ハクビシンに近寄らせないためには定期的に繰り返すことが重要です。

また、大きな音も嫌がるので発砲音は効果的です。しかし、どちらも鳥獣保護法で守られているので空気銃やガスガン、電動ガンを使用し危害を加えたり、捕獲することはできません。威嚇音を使用するのであれば録音した音や、ブザーを使用しましょう。

●タヌキ、ハクビシンそれぞれの対策法

・タヌキの対策法
1~2m以上の高さがある金網や電気柵でバリケードを作ることが有効です。タヌキは約1~2mジャンプすることが可能なので、高めのバリケードが理想的です。

・ハクビシンの対策法
ハクビシンはタヌキと比べとても体が小さいので、金網は有効ではありません。ハクビシンはごくわずかな隙間からでも侵入できてしまいます。

加えてジャンプ力があり木登りが得意で、細い電線の上も渡ることができます。また、垂れた木の枝が屋根に面していれば簡単に侵入することができます。そのため、ハクビシンはタヌキと違い金網が有効ではありません。電気柵の方が有効的かもしれませんね。

ハクビシンには家に侵入されないことが重要です。屋根に木の枝が垂れて触れてしまっている、飛び移れそうな木の枝などがある場合は取り除きましょう。侵入できそうな隙間があれば、侵入されてしまう前に塞ぐことをおすすめします。知らない間に家に侵入され、普段目に留まらないところに住み着かれてしまうと、見つけにくくなってしまうのでとても厄介です。

まとめ

農作物への被害、雑食であることなど、タヌキとハクビシンには共通点がありました。しかし相違点もあります。タヌキとハクビシンには体格に差があるので、侵入経路と侵入の仕方が異なるのです。すると、私たちがとるべき対策の方法も自然と違ってきます。

各種類の特徴を理解し、被害を受ける前に対策を練りましょう。定期的に怪しいと思われる箇所を偵察することもとても大切なことです。すでに害獣被害が発生してしまっていたら、被害が大きくなってしまう前に害獣駆除のプロに相談することをおすすめします。

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