自分の家の庭に芝がある、という光景に憧れている方は多いのではないでしょうか。なかには天然芝か人工芝か迷っている方も少なくありません。天然芝はメンテンス費用もかかり、時間が経つにつれて荒れ果ててしまう可能性があります。
しかし人工芝はそのような欠点をカバーできるかもしれません。人工芝は天然芝と比べてメンテナンスにあまり手間もかからず、約7~10年は楽しむことができるとされています。
また、費用を抑えるために人工芝をDIYしようと思っている方も少なくありません。
そこで今回は、人工芝のDIYについて解説していきます。人工芝は施工する前に整地が必要です。ここでは整地の方法についてもご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
人工芝のDIYにかかる時間はどのくらい?
人工芝のDIYは、庭の形状によってかかる時間が変わっていきます。通常なら半日~1日ほどで完成しますが、障害物の少ない庭なら、数時間程度で完成させることができます。釘を扱う作業ですので、怪我に気をつけ時間に余裕をもって挑みましょう。
人工芝を施工する前に!必要な整地とは
人工芝のDIYをする前に、まず整地を行うことが重要です。人工芝を張った後に芝にできている凹凸を平らに修正しようとすると、膨らんでいた部分がシワになりゆがんでしまいます。そのため凹凸ができないようにしっかり地面を平らにしておく必要があります。
まず、敷設場所に転がっている石や雑草を取り除いておきましょう。特に雑草は、根が残っているとまた生えてくるので、スコップなどを使ってしっかり根まで取り除いておかなければなりません。
石や雑草を取ったら、ガーデンレーキや転圧ローラーなどを使って整地を行っていきます。もしそれらの道具がなければ、地面を足でしっかり踏みつけることで整地をしてきましょう。
水はけの悪い土地の場合、水はけが良く締め固まりやすい「山砂」という素材を撒いた後で転圧すると、作業がしやすくなります。
気をつけなければならないのが、雨が降っている日や土に水分が残っているときに作業を行うと、土の衛生状態が悪くなり、芝生の下にカビができてしまう可能性があります。そのため、天気が悪い日や土がぬかるんでいるときは作業日を延期し、天気が良く土も乾燥している時期に作業を行うようにしましょう。
人工芝をDIYで!施工方法
地面の整地を終えたら、いよいよ人工芝のDIYを始めていきましょう。DIYには整地に必要だったスコップやガーデンレーキなどの道具のほかにも必要な道具があります。
・大きめのハサミやカッター
・金槌
・養生テープ
・定規やメジャー
・粘着テープ
・軍手
・印付け用のペン
・U字釘
これらはホームセンターなどで入手することができます。では、どのように人工芝をDIYしていけばよいのでしょうか。
防草シートを張る
まず始めに、人工芝の下に防草シートを張っておきましょう。人工芝の下から雑草が生えて、凸凹ができてしまうのを避けるためです。防草シートが隣接する部分は3~5cmほど重ね合わせ、その部分にU字釘を打ち込んでおきます。さらにその上にガムテープを貼っておけば、日光が遮断され雑草の繁殖を防ぐことが可能です。
人工芝を仮設する
次に人工芝を敷いていきます。庭の形状に合わせて、ハサミやカッターで人工芝をカットしていきましょう。なお、人工芝には「芝目」という傾斜があるので、必ずこの芝目を同じ方向にそろえてください。また、芝目が倒れている方向を正面に向けて張ると、人工芝特有の光の反射を抑えることができ、より芝をリアルに見せることができます。
人工芝の継ぎ目の処理をする
人工芝を敷く広さによっては、人工芝同士を継ぎ合わせる必要があります。人工芝の接合部分をめくり上げ、その中央部分に粘着面を上にした粘着テープを設置します。めくり上げた天然芝をゆっくり戻すことで、継ぎ目を張り付けることができます。
このとき、人工芝同士を2~3mmほど隙間を空けておかないと、人工芝が盛り上がる原因になってしまうので注意しましょう。また、人工芝の端を養生テープで保護しておくと、人工芝の芝葉を巻き込むことなくきれいに仕上げることができます。
人工芝を固定する
継ぎ目の処理が終わったら、ハンマーでU字釘を打ち込むことで人工芝を固定していきます。約30~50cmの等間隔で外周にU字釘を打ち込んでいきましょう。このとき、人工芝をU字釘で巻き込まないようにするのが大切です。
仕上げ
デッキブラシや竹ほうきで芝を一定方向に掃いていくと、天然芝そっくりの見栄えになります。また、人工芝と壁のなどの境界に砂を敷き詰めておくと、人工芝のめくれを防げるほか、より見栄えを良くすることができます。
人工芝のメリットデメリット
人工芝は自然由来ではないので、季節の影響を受けて枯れてしまうということがありません。また、ゴルフなどのスポーツに用いられるほど丈夫という特徴もあります。そしてなにより、維持するのに草むしりや水やり、肥料を撒いたりする必要がないのです。
しかし、人工芝には初期費用が高いというデメリットがあります。また、10年経つと色味が若干落ちてしまうほか、火に弱いのでBBQなどなど火の扱いには注意が必要です。
人工芝のDIYに失敗してしまえば、天然芝で庭を作るのに比べてやり直す手間も費用もかかります。天然芝も人工芝か迷っている場合はメリットだけでなく、しっかりとデメリットも理解する必要があります。
まとめ
人工芝をうまく敷けば、雑草や細かなメンテナンスに悩まされることもなく、一年中きれいな庭を楽しむことができます。初期費用こそかかりますが、一度人工芝を敷いてしまえば、それ以降は費用がかからないのも魅力でしょう。
しかし、やはり人工芝のDIYに不安がるというかたも少なくありません。失敗せずに人工芝を敷きたいと思ったら、プロである業者に頼むことをおすすめします。経験豊富な業者の手にかかれば、確実にきれいな庭を作り上げてくれるのではないでしょうか。
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