家庭の庭や公園など、あらゆる場所で目にするクローバーは、雑草でありながら雑草対策にもなるという植物です。なぜ雑草であるクローバーが、雑草対策として活用されるのでしょうか。それは、雑草が生えてくる理由とクローバーの特徴が関係しています。
本コラムでは、クローバーの特徴を解説し、雑草対策としてクローバーを使用する方法と、不要な雑草として生えたクローバーを駆除する方法をそれぞれご紹介します。
庭にクローバーが生えている、または雑草対策としてクローバーを植えようと考えている方は、クローバーのメリット・デメリットを把握しておきましょう。そのうえで、どのように対処すべきか検討する際に参考にしてみてください。
雑草にも雑草対策にもなる!クローバーの特徴について
雑草は、むき出しの地面に生えてきます。それを防ぐため、植物を植えてむき出しの地面を覆うグランドカバーという雑草対策があります。このグランドカバーに使われる植物のひとつが、クローバーです。
クローバーは、繁殖力が高くあらゆる土壌に適応します。また、密集して成長し、背丈が低く何年も枯れずに花を咲かせる植物です。雑草対策は常に隙間なく地面を覆っている必要があるので、クローバーの特徴は非常に有効なのです。
さらに、水やりや肥料を与える必要もなく、病害虫もほとんど発生しないため、細かいお手入れをする手間がかかりません。
このような理由から、雑草対策にクローバーを使うのは効果的です。しかし、いつでもどこでも植えてよいというわけではありません。クローバーを植える前に、庭の状態を確認して、クローバーを植えることができるよう整えましょう。
雑草対策でクローバーを植えるには
すでに雑草が生えている場所にクローバーを植えても、雑草が増えるだけでなんの対策にもなりません。そのため、雑草対策としてクローバーを植える前に、すでに生えている雑草を除草する必要があります。
雑草の量が少なければ、手作業で抜いても構いませんが、広範囲に雑草が生えている場合は、
除草剤を使用しましょう。除草剤には、地上に伸びている雑草に効果のある茎葉処理剤と、地面に残り、土の中の種から枯れさせる土壌処理剤の2種類があります。
雑草対策としてクローバーを植える場合は、クローバーが成長できる土壌でなくてはなりません。茎葉処理剤ですでに生えている雑草を駆除し、除草剤の効果が切れるまでの約2か月という期間を空けてから、クローバーを植えるという方法がよいでしょう。
ただし、庭に芝生を敷いている場合は、クローバーを植えることによって、整えられた景観を崩すおそれがあります。このことから、芝生のある場所でクローバーによる雑草対策をおこなうのは、あまりおすすめできません。
見えないところで増えるクローバーの駆除方法
雑草対策にクローバーが使われるのは、繁殖力が高く、あらゆる土壌に適応することができるからです。また、クローバーは種からだけでなく、地中に広がった根からも芽吹き、次々と株を増やして広範囲にしっかりと根をはります。そのため、グランドカバーとして使いやすいのです。
しかし、繁殖力の高さゆえに、不要になった際は駆除が難しいのも特徴です。次々に新しい株となって増えるクローバーは、どこかの茎を切断しても、根などに蓄えた栄養によってすぐに回復し、繁殖を続けます。何度も草刈りをおこなうことで、クローバーの成長を抑えることはできますが、その方法では根絶やしにすることはできません。
そこで有効なのが、前述にもある土壌処理剤です。クローバーは、広範囲に根を広げて繁殖します。そのため、表面の草を枯れさせるだけでは不十分なので、土壌処理剤のなかでも、根まで枯れさせる効果のあるものを使用しましょう。
ただし、庭に芝生を敷いている場合は要注意です。除草剤は、あらゆる植物に効果を発揮します。クローバーだけを枯れさせて、芝生に影響が出ないようにするには、効果の出る植物が限られる選択性除草剤を使用しなければなりません。ラベルに芝生用と記載のあるものを選択して使用しましょう。
クローバーを生やさないために
クローバーの繁殖力の高さは、駆除するには厄介なものです。しかし、そもそもクローバーを生やさないように対策ができれば、駆除する必要はありません。
クローバーは、水や肥料を与える必要がないため、放っておいても成長します。しかし、植物の成長には日光が必要不可欠です。つまり、クローバーを生やさないためには、防草シートを敷いて日光が当たらない環境を作ればよいのです。
雑草対策としてクローバーを使用した場合、すでに多くのクローバーが生えていることでしょう。そういった場合は、根ごと枯れさせる効果のある除草剤で、生えているクローバーを駆除します。
次に、新しくクローバーが芽を出さないよう、防草シートで地面を覆います。防草シートを選ぶときは、厚手で強度のあるものを選び、あらゆる雑草が成長できない環境を作りましょう。
防草シートは、クローバーを生やしたくない場所に隙間なく敷きます。広範囲に何枚ものシートを敷く場合は、つなぎの部分に隙間ができないように、シート同士を少し重ねて敷きましょう。ほんのわずかでも隙間があれば、雑草が根付いて庭に広がってしまうおそれがあります。
芝生に生えたクローバーの場合は、芝生まで覆ってしまう防草シートが使えません。生えているクローバーを根気よく駆除したら、芝生のお手入れをよりしっかりとおこない、芝生の密度を高くしましょう。芝生に隙間がなければ、雑草が生えることは少なくなります。
まとめ
生えている場所によって雑草にも雑草対策にもなるクローバーは、あらゆる場所で育つため、身近な印象を受けます。
雑草対策としてクローバーを使用する場合は、育てている植物や不要になったときの駆除のことまでを考えて導入しなくてはなりません。また、芝生の隙間に生えたクローバーは、除草剤の選択を間違えると、除草効果がなかったり芝生まで枯れてしまったりするため、注意が必要です。
庭にクローバーを発見したら、雑草対策として利用できるのか、雑草として駆除すべきものかをよく考えてみましょう。駆除が必要な場合は、ほかの植物の成長に悪影響を与えないよう、プロの業者に除草作業を依頼するのもひとつの方法です。
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