家屋や生活用品に使われる木材は、木を伐採することで調達されています。
木を伐採するときには、伐採する時期が大切ということをご存知でしょうか。
どれぐらい大切かというと、伐採していい日が記載された「伐採専用カレンダー」というものまで存在しているほどです。
伐採の時期がいついいのかというのはとても大切なことなので、古くから信じられている言い伝えもあります。
現在でもそれに従って時期が決められていることがあります。
前置きが長くなりましたが、大切な伐採の時期について詳しくみていきます。
伐採専用のカレンダーがある?
伐採専用のカレンダーでは、伐採するのに適した日というのが一目でわかるようになっています。
普通のカレンダーでは休日がよくわかるように赤色になっていますよね。
伐採専用のカレンダーには休日などの記載は基本的にありません。
その代わりに、伐採に適した日が一目瞭然でわかるようになっているというわけです。
林業では伐採していい時期というものが暗黙の了解で決められています。
反対に伐採をしないほうがいい時期も決められています。その日は「大つち」や「小つち」と呼ばれています。
林業従事者すなわち伐採をする業者は、このカレンダーに従って伐採する時期を決めることが多いです。
大つち、小つちには木を切ってはいけない?
伐採カレンダーの「大つち」と「小つち」という期間についてもう少し詳しく知っていきましょう。
この「大つち」「小つち」は、どちらとも伐採時期に適していない期間を示します。
「大つち」と「小つち」は犯土(つち/ぼんど)とも呼ばれることもあります。
土に関係するすべての作業を慎むべきだと考えられています。
禁じられていることは以下のような作業です。
・穴掘り
・井戸掘り
・種まき
・土木工事
・伐採
・土いじり
大つちと小つちは伐採時期として選ぶべきではないとわかったところで、次は1年の中でいつ頃にあたるか具体的に知っていきましょう。
大つちと小つちは、十干十二支を使って次のように決められています。
大つち・・・甲子から数えて7番目~13番目の7日間
小つち・・・甲子から数えて15番目~21番目の7日間
大つちと小つちの間には、甲子から数えて14番目の日(丁丑)がありますが、この日は間日(まび)と呼ばれます。間日は伐採をしてもよい日です。
十干十二支は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」に分けることができ、それぞれに10個と12個の文字が存在しています。
十干・・・甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
十二支・・・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
十干と十二支は組み合わせることで60に分けることができます。
組み合わせると、十干の最初の「甲」と十二支のはじめの「子」を合わせて「甲子」という組み合わせが最初にできます。
一年は365日ありますが、この60の組み合わせがそれぞれの日に順番に割り当てられています。
月と伐採の関係性
月と伐採の関係性についても取り上げておきましょう。
この場合の月は、暦上の月ではなく、空に輝く月のことです。
月は地球から見たときに、満月・下弦の月・有明月・新月・三日月・上弦の月など形が変わっていきます。
この下弦の月から新月にかけての期間は、伐採時期に適しています。
この時期に伐採した木は、水分やデンプンの含有量が少ないので乾いていて腐りにくいです。
この期間の伐採は、新月伐採と呼ばれ古くから伝えられています。
土用も伐採には不向き?その理由は
土用(どよう)は、丑の日にうなぎを食べる習慣があるなど身近なものです。
土用は一定期間ありますが、この期間は伐採時期には不向きといわれています。
土用は立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間のことをいいます。
土用の期間では、土の中に司る土公神(どこうじん)がいて、伐採などで土をいじってしまうと怒りをかってしまい祟りがあるといわれています。
土用の期間は伐採や土いじりの他に次のようなことも避けるといいとされています。
・喧嘩、言い争い
・引っ越し、旅行
・生もの、冷たいもの
土用の期間季節の変わり目にあたるので、そもそも体調を崩しやすいです。
伐採は体力を使いますから、身体を思って避けたほうがいいのかもしれません。
無理をしないほうがよい時期でもあるのでしょうね。
わたしたち人間にとっては行動するのによくない土用ですが、木々にとっては違うようです。
土用は一年の中で木の成長が盛んな時期になります。
庭木の剪定後すぐに芽吹いてしまうなど不向きな理由があります。
言い伝えにも理由がある。伐採の時期の参考に
伐採をする時期についてさまざまな言い伝えをご紹介してきました。
読んで下さった方のなかでは「言い伝えは信じない」と思ってらっしゃる方もいると思います。
しかしこれらの言い伝えに根拠がまったくないということもありません。
伐採をする時期はできるだけ木が乾いている時期のほうがいいです。
木が乾いていると伐採後の木材の変形が少ないからというのがその理由です。
乾いている時期は、地盤も固まっていることが多いので伐採後に地崩れなどが起きにくく、安全であると考えられます。
大つちと小つちは、上記の反対の条件がそろいます。
・木の栄養分が少なく、乾いている。
・大雨が起きることが多く、土が崩れやすい。
言い伝えのすべてに科学的な根拠があるわけではありません。
しかし、言い伝えの中には先人たちが日々の生活で培ってきた知恵が垣間見えます。
適切な時期に伐採を行えるといいですね。
まとめ
伐採専用のカレンダーには、伐採をしていい時期というものが記載されています。
伐採後には木が変形したり地盤がゆるんで地崩れを起こしたりすることがあるため、不適切な時期を避けるほうが安全です。
伐採する時期は慎重に決めるようにしたいものです。
伐採の時期を決めるには、古くからの言い伝えを取り入れることも大切です。
大つちや小つち・新月伐採・土用など知識をもっておき、伐採業者と話し合うとスムーズでしょう。
伐採してほしい時期との兼ね合いは伐採業者との相談で決めていくのがいいと言えます。
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