竹は日本各地に生息しており、京都の嵐山には観光名所になっている竹林があります。また、住宅にも風情があるということで玄関先や庭に植えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、少し手入れに手を抜いているとすぐ伸びてくる竹。その成長の速さに驚くかと思います。そこで、今回は竹の成長速度のヒミツについてご紹介していきます。
目次
竹の驚くべき成長の早さについて。1日でどれぐらい伸びるのか
春になると出てくるタケノコ。タケノコ狩りに行った経験があるのではないでしょうか。竹は、そのタケノコが成長した姿です。繁殖力に優れており、他の植物より早く成長する植物です。
竹の幹の部分にあたる部分を竹稈(ちくかん)と呼びます。中は空洞になっており、節の部分では区切られています。竹稈は50日から60日の期間に20センチメートルほど成長して止まります。しかし、中には1日で1メートルも伸びたケースもあり、それ以上に伸びた記録もあることから繁殖力の強さを実感できます。
竹の成長力のヒミツはどこにある?竹について
竹がどうしてそんなに成長するスピードが速く、高く成長できるのかにはヒミツがあるのです。そのヒミツをご紹介します。
竹の構造
多くの植物は葉の先端から成長します。そこが「成長点」と呼ばれており、活発に細胞分裂を行い大きくなっていきます。
竹も他の植物のように上に伸びるため、成長点は先端にあります。しかし、竹の節には「成長帯」と呼ばれる帯状の組織があり、その組織が分裂することで成長を行っているのです。1本の竹に節は約60個あると言われており、その1つ1つの節が成長するため節の間隔が長くなり、一気に背を伸ばすのです。
節自体の数はタケノコの時に決まっているので、節が増えることはありませんが、節の成長帯と先端の成長点の2つで成長するため成長スピードが速いのです。
栄養の吸収方法
多くの植物は、葉の光合成によって養分を作り成長しています。しかし、竹は1本ずつ独立している植物ではなく、地下に埋まっている茎である「地下茎」で繋がっているのです。
サツマイモやジャガイモなども地下茎で引っ付いている植物です。竹がサツマイモやジャガイモのような植物とはびっくりされる方もいるかと思いますが、地下茎を伸ばして繁殖している植物なのです。そのため、1本の竹が病気になると周囲の竹まで病気になってしまう可能性があります。
タケノコも地下茎と繋がっており、栄養をもらって成長しています。
孟宗竹の場合は、タケノコから50日~60日かけて成長して、止まってから地下茎の成長を始めます。約4か月で8メートルほど成長したのち、成長を止めます。その後は、栄養を地下茎に貯め込み春のタケノコが出るのを待ちます。そして、貯め込んだ栄養を吸収したタケノコはまた驚くスピードで成長できるのです。
竹の根の特徴を知ろう―竹の管理とは
竹の成長と共に竹の根と思われている地下茎は1年で約8メートルも伸びるため、放置された竹林から周辺の田畑まで地下茎が侵入してきて影響を及ぼすことがあります。また、住宅の敷地内まで侵入するといつの間にか床からタケノコが顔を出しているということも起こりかねません。
ガーデニングで家に竹を植えたい方や植えている方は、他の住宅の敷地に地下茎が侵入しないように鉄板やコンクリートで区切ることが必要です。庭から地下茎が他へ侵入しないように対策を行わないと、近隣にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。
竹の駆除と処分について
竹があまりにも成長してしまった。手入れに困ったので駆除したいと思った際の駆除方法と処分方法をご紹介します。
竹の駆除方法
・竹を伐採する
竹を短く刈る方法です。伐採する際には、目の保護のためにゴーグルや保護メガネを使用した方がよいでしょう。また、刈った竹が尖がっていると踏んでしまった際に怪我する恐れがあるので、鉄板の入った安全靴を履いて作業するとよいでしょう。竹草などはスコップやシャベルで掘り起こして駆除できます。
広範囲の伐採は、自分ではできない場合もあるので業者に依頼された方がよいでしょう。地下茎が残されたままでは、再び竹が伸びてきます。
・竹の根(地下茎)の除去
完全に竹を駆除したいのなら、地下茎の除去を忘れてはいけません。スコップやシャベルなどを使用して、地表から30センチメートル~1メートルぐらいを掘り起します。
小型のパワーシャベルなど重機を使用するとよいですが、その場合は業者に依頼される方がよいでしょう。重機が入らない場所などでは、トマトや蕎麦など吸肥力が強い作物を栽培すると地下茎を弱らせることができます。
・農薬を使用する
草の除草剤を使用して、竹を駆除する方法です。除草剤には、液体タイプと顆粒タイプがあります。液体タイプは、1本1本竹に穴を開けてそこに注入して使用します。顆粒タイプは、竹の生えている地面に均一にまいて使用します。広範囲の竹を駆除する際には、液体タイプより顆粒タイプの方がよいでしょう。
竹の処分方法
成長した竹を駆除した後の竹の処分方法をご紹介します。
竹は処分したまま放置しておくと土へかえっていきます。すぐに土になるのではなく、虫が湧く恐れもありますが簡単な処分方法です。日当たりのよい場所で竹を乾燥してから、放置しておくほうが少しでも虫の発生を抑えられるでしょう。竹の上に雑草を上に被せることで土にかえる速度を上げることができます。
しかし、竹を放置しておく場所が無い人は燃えるごみとして少しずつ出すのがよいでしょう。自治体によってゴミのルールが異なるので確認してから捨てましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?竹の成長はとても速いのにはヒミツがあることをご紹介しました。そして、サツマイモやジャガイモのように地下茎があることで、竹の駆除が困難な作業になることがわかりました。
自分一人で駆除できない場合や、竹の成長でお困りの時には当サイトをご活用ください。伐採のプロがあなたの問題を解決します。
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