京都などでは美しい景観をつくっている竹ですが、里山などでは管理のために伐採した竹の処分に困っているという事態も起こっています。竹は成長速度が非常に早く、処分してもまた生えてくるので、処分方法に困っているという方も多いでしょう。
竹は以前までは食器など、生活用具の材料として多く使われていました。しかし現在は別の材料に置き換わってしまい、竹の使用方法も少なくなってきました。
今回はそんな竹をどのように効率的に処分すればよいのか、そして処分後に竹を有効に活用するかの方法をご紹介します。
目次
竹の処分で最も効率がいい方法とは
竹の処分方法として、効率のよいものはなんでしょうか。
一番に思いつくのは外に放置するということが挙げられますが、それにはさまざまな問題があります。
そのため近年は、竹チップというものに注目が集まっています。
竹をチップにする方法
より竹を有効に活用するための方法のひとつに、竹を細かく粉砕した「竹チップ・竹粉」があります。
竹チップは粉砕機を用いて、竹を5ミリメートルほどに細かく砕いたものです。粉砕機には力を入れず竹をそのまま投入することができるので、手軽に竹を細かくすることができます。
竹チップは何に使える?
竹チップはさまざまなことに使用できます。
・土壌改良剤として
竹チップを密封して一定期間発酵させると、乳酸菌のはたらきで竹の匂いはなくなります。それを畑に散布すると、野菜や稲作に適した土地になります。また殺菌効果や防虫効果も期待できます。
・家畜の肥料として
肥料に混ぜると、食欲の増進や整腸効果があります。また敷料として活用すると、消臭効果や殺菌効果があります。
・ぬか漬けを作る際に
ぬか漬けを作るためのぬか床に混ぜることで乳酸菌のはたらきが活性化し、カビの予防につながります。ぬか床を混ぜる手間が減るほか、もともと乳酸菌が含まれているぬか床と竹チップは相性が良いといわれています。
・生ごみの臭い消しに
生ごみの消臭効果があるほか、竹チップには生ごみの分解が早くなる効果をあわせもっています。
注意点
竹チップの有効期間には期限があります。密封容器で保管すると約1年効果が持続しますが、できるだけ早めに使い切りましょう。
また植物栽培の場合、殺虫剤と併用すると竹チップの中に含まれているバクテリア(植物にとってよいはたらきをする微生物の1種)が死滅していまいますので、注意が必要です。石灰窒素と併用する場合は、石灰窒素を散布してから3~4日後に竹チップを入れると効果があります。
竹を屋外に放置してしまうと起こる問題とは
竹の処分方法として考えられるものに、屋外に放置するというものがあります。しかし、竹を放置できるスペースを確保できるかという問題のほか、虫が集まってしまう、野焼きが規制されている、などの問題があります。
また竹が土に戻るまでには時間がかかってしまうので、伐採をおこなうたびにそのような処分をしていたら、場所がなくなってしまいます。
竹が土に戻るにはどれぐらい時間がかかるのか
竹はほかの種類の木と比べて、土に戻るのに時間がかかります。
竹は野ざらしで放置した場合、土にかえるまで数十年はかかるといわれています。土の中に埋めて放置した場合は、野ざらしに放置した場合と比べて竹が分解されるまでの時間は半分ほど短くなりますが、それでも10年以上はかかってしまいます。
粉砕機を使用せず竹を処分する方法
これまで竹チップにするメリットをご紹介しましたが、粉砕機を家庭に用意しているかたというのは少ないものです。では、専用の粉砕機以外に竹チップを作る方法はあるのでしょうか。
芝刈り機を使って竹を細かく粉砕するという方法があるようですが、粉砕機ほどには細かくできないほか時間もかかってしまいます。
現時点では効率的に竹を自力で粉砕する方法はないようです。竹は繊維質が強く専用の機械が無いと粉砕はうまくできないでしょう。竹は成長速度が速いため、すぐに生えてきます。今後も竹の処分に困るような事態があるようでしたら、粉砕機を購入することをおすすめします。
粉砕機の購入はできないというかたはレンタルサービスを利用してもよいかもしれません。金額も購入するより手軽で、日数単位で借りることができます。また自治体によっては無料で貸し出しをおこなっているところや補助金を出しているところもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
また竹を枯らしてから処分をするという方法もあります。枯らした竹を細かく切断しごみ袋に入れたのち、自治体の分別方法に従いごみとして処分するという方法です。しかし一度に処分できる量に限りがあるので、注意が必要です。
うまく乾燥させるには
竹チップにすると、竹が乾燥するまでの時間も短くなります。風通しの良いところで、チップが重ならないように広げておくと乾燥しやすくなります。
竹の処分を業者に依頼するメリットはあるか
竹の処分を業者に依頼するメリットとはどのようなものでしょうか。
業者は竹に関しての知識が豊富にあり、これから竹が生えてこないように除草措置などのサービスをおこなっているところもあります。また費用はかかるものの、伐採から処分まで一括でやってくれるところもあるので効率よく竹を処分したいというときは業者に依頼した方が良いかもしれません。
まとめ
処分に困ってしまう竹ですが、竹チップにすると有効的に処分することができます。伐採した竹からはたくさんの竹チップができます。竹チップをさまざまなことに有効活用して処分できたら一番良いかもしれません。
ご自身で竹を処分することは可能ですが、手間と時間がかかります。また粉砕機を購入する場合やレンタルをする場合でも手続きが必要で面倒に感じてしまうことがあるかもしれません。そのようなかたは業者に頼んでみてもよいのではないでしょうか。
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