レンガで簡単、花壇づくり!レンガの積み方や種類をご紹介します

2021.4.30

レンガで簡単、花壇づくり!レンガの積み方や種類をご紹介します

家のDIYでよく用いられるレンガですが、いざ使おうとしたとき、知識がなければ、うまく積み上げることができません。お庭など花壇を作るときにもレンガを使うのは便利です。今回は基本的なレンガの積み方や積むときのコツなどをご紹介していきます。

レンガの積み方4選

レンガにはさまざまな積み方があり、積み方によっても見た目だけでなく強度などの違いがあります。そこで、日本でもよく使われるレンガの積み方をご紹介していきたいと思います。

イギリス積み

最初にイギリス積みです。こちらは、レンガを長手だけの段、小口だけの段と一段おきに切り替えて積み上げていく方式です。イギリス積みは次に紹介するフランス積みよりも強度が高く、使うレンガも少ないため、費用的にもやさしい積み方です。

広島にある有名な世界遺産である「原爆ドーム」は、この積み方で作られていて、ほかには鉄道の橋梁や土木建造物などで活躍しているのがイギリス積みです。

フランドル積み(フランス積み)

フランドル積みはフランス積みとも呼ばれており、一段の中で長手と小口のレンガを交互に積んでいくのが特徴の積み方です。レンガの積み方で最も美しいと言われているそうです。

このレンガの積み方で作られている有名な建物は、比較的最近に世界遺産として認定された「富岡製糸場」があり、明治以降の建物に採用される機会があったようです。

小口積み(ドイツ積み)

小口積みは、ドイツ積みとも呼ばれ、小口のみのレンガをジグザグに積んでいく方式です。小口のみを使っているため、曲面施工にとても適しており、レンガを円柱形に積むことが可能なのが、この小口積みの特徴です。

円筒状に積むことができることから井戸や煙突など小規模なもので作られることが多いようですが、「東京駅」も小口積みが使われているとのことです。
      レンガの積み方4選

長手積み

長手積みは、小口積みと非常に似ており、長手のみのレンガをジグザグに積んでいく方式を指します。このレンガの積み方は、壁の厚みが半枚分しかないという難点があります。そのため、強度は小口積みよりも劣ってしまいます。

代表的な建造物は、横浜開港50周年を記念して造られた「横浜市開港記念会館」です。

レンガの強度は大丈夫?

レンガは非常に高い耐久力を持っていて、人が作る建築材料の中では一番と言っていいほど固いものになります。これは、何世紀も前から使われているものなのにもかかわらず、レンガを現在でも使用しているという事実が物語っています。

最近では、鉄筋を使うことで地震の影響も考慮されたレンガの建造物があるようです。ですが、他の建築材料と比べてしまうと地震に弱く、地震の多い日本では大規模なレンガによる建築は不向きなようです。

ですが、レンガは日本人にも親しみ深いものであり、レンガで作られたものが好きだという方も多くいらっしゃいます。そんなレンガを身近に取り入れるために、レンガで花壇を作ってみてはいかがですか?レンガで花壇を作ろうとお考えになっている方は多くいると思います。なので、レンガで花壇を作るときに、必要なものやレンガを積む手順などを紹介していきたいと思います。

レンガで花壇を作る際に必要なもの

レンガを積み上げていくために必要な道具を紹介していきたいと思います。まず用意するのは、もちろん、積み上げるレンガです。さらにレンガを積み上げていくうえで欠かせないのが、砂・路盤材・セメントの3つです。ネットなどでも購入でき、簡単に手に入ります。

その他、レンガゴテやスコップ、クワ、メジャーなど、どれもホームセンターに売っているようなものばかりで材料調達で心配することは、まずありません。

それでは、レンガの積み方について説明していきたいと思います。
      レンガで花壇を作る際に必要なもの

レンガを積む手順

まず、花壇を作る場所を決めたら、スコップなどでラインを引いて、花壇の大きさを決めましょう。次にレンガを置く場所を少し掘ります。掘れたら、そこに路盤材を敷き詰めましょう。厚さは2~3センチが目安になります。レンガは大きな器に水を入れ、その中に沈めておきましょう。こうしないとセメントがうまく硬化しなくなってしまいます。

ここで、レンガ積みで欠かせない、バサモルというものを作ります。バサモルは砂とセメントを混ぜたもので、比率はセメント1に対して、川砂を2~3です。これを乾いた状態のままよく混ぜます。
さらに、出来上がったバサモルに水を入れ、練りセメントを作ります。

練りセメントが出来上がったら、先ほど敷いた路盤材の上にレンガゴテで1~2センチほど乗せていきます。乗せたセメントの上に一段目のレンガを敷いていきましょう。そして、二段目にと手掛かっていくときは、練りセメントを山状に置き、一段目と互い違いになるように積んでいきましょう。はみ出したセメントはコテですくって縦の目地に押し込みます。同じ手順で、何段か積み上げ終わったら、セメントの水気が抜けるのを待ち、余分なセメントを取っていきましょう。最後に、濡れたスポンジで残ったセメントを拭き取って終わりです。
      レンガを積む手順

まとめ

レンガの積み方によって、強度は変化していきます。そのため、最近では、地震に強い積み方も発見されていますが、地震の多い日本では、やはり大規模なレンガ建築は不向きです。

ですが、レンガを使って小規模なものであれば簡単に作れます。レンガでできた建築物が好きな方は多くいらっしゃると思いますが、そこでおすすめするのが、レンガを使った花壇作りです。簡単に作ることができ、お手軽に雰囲気を変えることができます。花壇以外でもレンガがあることで庭によいアクセントになると思いますのでDIYでレンガを使ってみてはいかがでしょうか?

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