生活の中でよく目にするものの1つがアスファルトです。しかし見た目からではわかりにくいが品質かと思います。
アスファルトの品質は、アスファルト試験によって厳しく審査されています。アスファルトの混合物も試験において検査されて把握できるようになっているのです。
このアスファルトの試験はどのような機関によってどのように行われているのでしょうか。
アスファルトの厳しい品質管理で、生活の便利をサポートしています。
目次
アスファルト試験で行うこと
アスファルト試験は、アスファルト混合所から出荷する混合物を事前に第三者機関であるアスファルト混合物事前審査委員会が審査をするものです。第三者機関が認定することによって、工事のさいに行っていた基準試験や試験練りなどを省くことができ、合理化で省力化、かつ品質保持に効果的な審査システムとなっています。
1.針入度試験
アスファルトの硬さを調べる試験です。主に舗装用石油アスファルトの等級分けに使用されています。標準針の貫入量を1/10mmの単位で表し、所定の容器に入ったアスファルトが25℃のときに、針を入れ、針入度を計っていきます。
針入度が大きいほど柔らかいアスファルトとなります。
2.伸度試験
アスファルトの延性を調べる試験です。アスファルトをダンベル状に成型し、所定の温度と速度で引っ張ったときに、試料が切断するまでに伸びた量(cm)で表していきます。アスファルトの凝集性やひび割れ抵抗性などの指標として用いられます。
3.引火点試験
アスファルトの引火温度を調べていく試験です。アスファルトを一定の温度勾配で昇温させていきます。そうすることで、蒸気が試料表面から発生し、それに引火する温度を測定していきます。
4.軟化点試験
アスファルトが軟化する温度を調べていく試験です。ポリマー改質アスファルトを分類するときや舗装用石油アスファルトの性能項目の一つとなっています。型枠に注いだアスファルトの上に鋼球を載せます。
それを一定の温度勾配で昇温させ、アスファルトが所定の距離まで垂れ下がるときの温度を測定していきます。舗装用石油アスファルトの場合は、軟化点が高いほど舗装の耐流動性が高いとうことになります。
5.60℃粘度試験
60℃でのアスファルトの粘度を測定する試験です。減圧毛管式粘度計にアスファルトを注入していきます。そうすると、アスファルトが毛細管の一定区間を移動していきます。その移動にかかる時間と圧力を測定していきます。60℃粘度が大きなアスファルトが耐流動性が高い傾向になります。
6.密度試験
アスファルトの単位体積当たりの質量を測定していく試験です。所定の容器にアスファルトを注入し測定していきます。
他にも試験があり、項目は10以上になります。
アスファルト混合物試験で行うこと
アスファルト試験とは別にアスファルト混合物の試験も行っています。
1.アスファルト混合物の密度試験
マーシャル安定度試験用供試体、ホイールトラッキング試験用供試体、曲げ試験用供試体などを使用し、混合物性状試験を実施する前に試体の密度を測定することを言います。密粒度アスファルト混合物などの密度試験は空中質量、水中質量や表乾質量から密度をだし、開粒度アスファルト混合物の密度試験方法は、空中質量および体積から密度を出していきます。
2.ホイールトラッキング試験
ホイールトラッキング試験とは、高温時における加熱アスファルト混合物の耐流動性を評価する動的安定度を出していく試験です。
重交通道路では、耐流動対策が必要とされているため、使用するアスファルト混合物または重交通道路に施工されているアスファルト混合物に対しては、配合設計や品質管理を目的として実施されています。
3.水浸マーシャル安定度試験
加熱アスファルト混合物の耐水性評価を目的とした試験です。48時間水浸したときのマーシャル安定度試験で残留安定度によって評価していきます。
【残留安定度の算出方法】
残留安定度(%)=(水浸マーシャル安定度)/(標準マーシャル安定度)×100
残留安定度の基準値は一般的には75%以上とされているのです。
4.水浸ホイールトラッキング試験
水浸走行によって水の作用条件下でアスファルト混合物の剥離状況を測定していく試験です。水の影響を受けると予想される箇所に対して、水浸条件下での剥離抵抗性を評価していくことを目的としています。
5.アスファルト混合物の最大密度試験
アスファルト混合物の理論最大密度に相当する最大密度を測定していく試験です。アスファルト舗装の破損原因や供用性などの調査を行うときに必要となってくる品質管理や空隙率の算出、再生混合物の配合設計を目的として実施されています。
他にも項目は20以上にものぼる試験です。
試験はどこで行われる?
試験機関はアスファルト混合物事前審査実施要領 第6条 (試験機関)によって定められています。
1)試験機関は、委員会が指定した公的試験機関とする。
2)公的試験機関の要件は、下記を全て満足するものとする。
3)国または地方自治体の付属機関、国または地方自治体が許可した法人の試験機関。
4)アスファルト舗装に関する試験を行う設備が十分に整備されていること。
5)アスファルト舗装に関する試験を行う専門の技術者を擁していること。
6)アスファルト舗装に関する試験を経常的に行っており、十分な実績を有していること。
このように決められているため、アスファルト試験は決められている場所で実施しています。
まとめ
しっかりとアスファルト試験をしているのは知らなかった方も多いのではないでしょか。アスファルトは自宅のリフォームなどにも使えるものの一つです。アスファルトを導入することで、生活が便利になります。
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