換気扇に、プロペラファンとシロッコファンという種類があるということを知っている方は少ないのではないでしょうか。どちらも換気扇としての役割をしっかりと果してくれるのですが、実は活躍できる場所や能力に違いがあるのです。
今回は、このプロペラファンとシロッコファンの違いについてまとめました。この先、家を建てたりリフォームなどの計画をしている方は、とくに必見の内容となっています。
目次
換気扇のプロペラファンとシロッコファンの違い
換気扇と聞いてみなさんが思い浮かべるのは、5~6枚の羽根で回っている扇風機のような形状のものではないでしょうか。
そのプロペラのような見た目から、そのタイプの換気扇は『プロペラファン』と呼ばれていて、室内の空気を排気する働きを行います。誰もが馴染みのある換気扇といえばこれですね。
しかし、最近の住宅では『シロッコファン』というものが主流になっているようです。シロッコファンは円筒状に何十枚もついている羽根が回ることで空気を排気します。また、ダクトを通して空気を屋外に排気する「ダクト排気」という方法を取ることが多いです
換気扇のプロペラファンとシロッコファンそれぞれのメリット
換気扇は、プロペラファンにもシロッコファンにもそれぞれメリットがあります。
プロペラファン
プロペラファンのメリットは、シンプルなところです。形もその働きも、値段までリーズナブルでシンプルな場合が多いです。
羽根の数も4枚から6枚ほどなので、掃除が手軽にできるところも魅力です。
また、高い排気能力を持っているのもこのプロペラファンの強みです。シロッコファンと比べて、プロペラファンのほうが換気量も多いのです。
ただ、プロペラファンは壁面にしか設置できないため、外部とつながっていない壁面には取り付けられない場合があります。
さらに、壁に張り付くように設置されているうえに直接屋外につながっているので、強風などによる影響を受けやすいです。そのため、強風の影響を受ける可能性の高い高層階などに設置するには向いていません。
シロッコファン
シロッコファンは、動作しているときの音が静かなところが魅力です。
プロペラファンと違って、排気された空気はダクトを通っていくので、換気扇を設置したい部屋が建物の真ん中にあったとしても、ダクトを伸ばすことでどこにでも排気することができるのです。ファンが直接風の影響を受けないので、高層階でも設置することができます。
ただ、設置費用はプロペラファンの方が安価です。シロッコファンはプロペラファンと比べると設置が少し複雑なうえ、ダクトをつなげるという工事も必要になるので、どうしても高くなってしまうのです。
また、羽根の数が多いので、掃除が苦手な方にはあまりおすすめできません。
最新の換気扇プロペラファンとシロッコファン
最新の換気扇は、プロペラファンもシロッコファンのどちらも、見た目はそこまで変わっていません。
見た目や形はそのままでも、さまざまな機能が追加されてきているのです。
リモコン操作できる
リモコンによる遠隔操作が可能な換気扇が登場しました。食卓とキッチンが離れていても座ったまま換気扇のオンオフができるので、大変便利です。
ガスコンロやクッキングヒーターと連動する
ガスコンロ、またはクッキングヒーターを点火すると換気扇のスイッチがオンになり、消火するとまた換気扇のスイッチもオフになるという便利な機能もあります。これにより、換気扇の付け忘れや、消し忘れを防ぐことができます。
スイッチやリモコンによってオンオフの時間を決め、タイマー設定ができるものもあるようです。
熱交換換気機能
換気扇を回すと、適温になっている室内の温度が変わってしまう可能性があります。しかしこの熱交換機能は、排気と同時に屋外の空気を室内の温度に近づけて給気することができるのです。夏なら外の熱気を給気し、クーラーの効いた室内の温度に近づけて室内に排気してくれます。
ほかにも、消費電力を抑えたものや、換気扇の羽根に特殊なコーティングをすることでほこりをつきにくくしているものもあるようです。
換気扇はプロペラファンとシロッコファンどちらを選べばいいのか
結局換気扇は、プロペラファンとシロッコファンのどちらを選んだほうが得なのでしょうか。
どちらにも、メリットデメリットはあります。悩むとすれば、換気扇を設置する場所や環境といえるでしょう。
例えば、煙や食べ物のにおいが多く出るキッチンなら、高い排気能力を重視したいところです。そのため、キッチンの換気扇にはプロペラファンの方が向いているかもしれません。換気扇のファンに付きやすい油汚れも、プロペラファンなら簡単に掃除ができます。
プロペラファンにレンジフードを付けてしまえば、料理中に出た煙をすぐに吸い込めるので、効率良く排気できます。
ただ、もしキッチンが対面式だったりアイランド型である場合は、シロッコファンにしてダクト排気法にするしかありません。
また、トイレやお風呂など狭い空間での換気扇なら、音の静かなシロッコファンが向いています。
ほかに悩むところがあるとしたら、見た目ではないでしょうか。
プロペラファンの場合、ファンが室内にむき出しになっているので、見た目が気になるという方はファンが隠れているシロッコファンにすることをおすすめします。
まとめ
換気扇を設置するときは、まず自分の家の構造を考えることが大切です。次に、キッチンやトイレなど、換気扇を設置する場所とその目的に付いても考えなくてはなりません。
また、換気扇のプロペラファンとシロッコファンでは設置する際の費用や工期も違ってきます。排気能力を重視してプロペラファンにしようとしても、もしかすると部屋の構造によっては設置できないことがあるかもしれません。
プロペラファンかシロッコファンか設置のことで悩んだら、1人で悩まずに、思い切ってプロに相談してみてはいかがでしょうか。私たちだけでは気づかなかった点に目を向けて、適切なアドバイスをしてくれるはずです。
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