部屋の換気時間はどのくらいがいいの？快適に過ごすための換気方法

「部屋を定期的に換気したほうがよい」とは聞きますが、どれくらいの時間が適切か知っていますか？ほどよく、うまく換気することで、部屋にも住む人にもたくさんのメリットがあるんです！

新鮮な空気を取り入れてリフレッシュし、健康的に生活を送れるように少しの工夫で効率よく換気する方法を紹介していきますね。

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換気するメリット・しないデメリット

部屋を換気すると、さまざまなメリットやデメリットがあります。どのようなことが考えられるのかみていきましょう。

部屋の換気するメリット

シックハウス症候群を防ぐ

「シックハウス症候群」という言葉を聞いたことはありますか。

厚生労働省のホームページを見ると、シックハウス症候群の定義は【建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響】とあります。このようなことが、近年の住宅の高気密化などによって多く指摘されるようになったことで、シックハウス症候群と名がつき、問題になっているのです。

住宅を建てるとき、そこに住む人の健康や暮らしを守るために、防シロアリ剤や防カビ剤などが使われることがあります。しかしこのようなものには化学物質が含まれていることがあり、なかには体が過敏に反応してしまう人もいます。この化学物質に対する過敏反応によって起こる体調不良が、いわゆる「シックハウス症候群」です。

このシックハウス症候群はおもに以下のような症状が出ます。

また、化学物質以外にも、カビや微生物が空気を汚す原因になることもあります。そのためしっかりと換気をすることが、シックハウス症候群の予防には大切です。

有害なガスを排出させる

人間が呼吸をするときや、ものを燃やすときに発生する“二酸化炭素”も、部屋の中にたまりすぎると、めまいや頭痛、眠気の原因になります。換気をして、二酸化炭素を外へ出すことで、リフレッシュの効果も得られるでしょう。

カビやダニを抑える

部屋の中にいるかもしれないカビやダニ。これらは湿気やどんよりした空気を好み、換気をしないとどんどん増えていってしまいます。

定期的に換気をして、カビやダニを減らすとシックハウス症候群の予防やハウスダストの軽減にもつながりますよ。

窓の結露を防ぎます

料理をするのに火を使ったり、ストーブやエアコンなどの暖房器具を使ったりすると、当然部屋は暖かくなり、湿気も発生します。そして、冬場の寒い外の空気と部屋の暖かい空気の温度差により、窓に水がつく“結露”が発生します。

結露すると、窓がビチャビチャになって、カーテンも水浸しになり、頭を抱えてしまいますよね。そのまま放っておけば、カビがたくさん発生してしまうかもしれません。

部屋の換気の時間を決めて定期的に行えば、結露を防ぐこともできるでしょう。

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ここまで、換気するメリットについてご紹介しましたが、デメリットももちろんあります。

換気をする際に窓を開けて換気してしまうと、夏場は暑い空気を室内に入れてしまい、冬場は冷たい空気を入れてしまいます。そうすると、部屋の中の温度が変わってしまいますよね。

また、雨などの天気が悪い日にはなかなか換気することができません。天気に左右されやすいのがこの「自然換気」の最大のデメリットともいえるでしょう。さらにドアや窓を開けっぱなしにして換気するのは、防犯上望ましくないですよね。

機械を取り入れておこなう「機械換気」はドアや窓を開けなくても、機械によって換気をおこなうことができますが、高い効果を求めるとそれにつれて費用も高くなってしまいます。ご自身の予算も含めて、ご自宅に合った換気方法を選びましょう。

効果を実感できる換気時間

部屋の換気時間は、どのくらいがベストなのでしょうか。窓を開けっぱなしにしておけば換気はできますが、現実的ではありませんよね。まして、夏や冬なんて、窓を開けっ放しにしておくことは難しいです。

ダイキン工業のホームページを見てみると、【窓を開けて換気するときの時間と回数の目安は1時間に5～10分程度と言われています】とあります。

また同ページでは、【１時間に10分の換気を１回するよりも、1時間に5分の換気を2回する方が換気の効果は高くなります。】と、換気効果を高めるために換気する回数を増やして、こまめに空気を入れ替えることも推奨されています。

ただしこの数字はあくまでも目安ですので、ご自身の負担にならないような換気回数を決めて、換気をおこなうようにしてください。

換気効率をアップさせる方法

換気の効率を上げる方法はいくつかあります。

季節に応じた換気のコツ

夏は、冷房器具を使っているので、換気すると暖かい空気が部屋の中に入ってきてしまいます。そのため窓を開けるのは勇気がいりますよね。

そんなときは、遮光ネットやすだれを使ってみましょう！日中には、これを取り付けることにより、直射日光を室内に入らないようにしてくれますよ。

冬場は、冷たい風が入ってくるので、換気すると一瞬で部屋が寒くなってしまいます。これでは、また部屋を暖めるのに電気代がかかってしまいますよね。

それなら、部屋の設定温度を低めにすれば、換気しても寒く感じなくなるでしょう。また、上着を羽織って換気することも効果的です！

効率的な換気をするための『窓の開け方』

しっかりと換気するには、空気の通り道を作ってあげることが大切です。換気する窓の位置は部屋の対角線上にすることで、空気が流れる入口と出口を作ることができます。

また、対角線上に窓がない場合は、その高低差を利用して換気することをおすすめします。なぜなら、空気は、温度が高ければ上にあがり、低ければ下へと流れていくしくみになっているからです。

このしくみを利用して、低い位置にある窓と高い位置にある窓を開けることによって、暖かい空気が上の窓を通って出ていき、下の窓から冷たい空気が室内に入ってきます。そのとき、窓は全開にしないようにしましょう。窓を全開にしても、空気の流れ方はさほど変わるわけではなく、単に室温が変わってしまうだけになるのです。

窓の大きさにもよりますが、5～15㎝ほどの隙間を開けて風の通り道を作ってあげれば、効率よく換気できます。部屋の換気をする時間帯は、湿度の低い12～16時の間にすると部屋の湿度を下げて、快適な室温で過ごすことができますよ。

換気扇やサーキュレーターを併用すると効果的！

機械を使って換気する場合は、換気扇をうまく使いましょう。換気扇から離れた窓を開けて換気扇を使えば、空気の通り道ができ、効率よく換気できますよ！

また、扇風機やサーキュレーターも、窓や換気扇がない場所に新鮮な空気を取り込みやすいのでおすすめです！よりよい換気を求めるのであれば、このような機械による換気もうまく利用して、効率的に空気を入れ替えていきましょう。サーキュレーターの効果的な使い方は、アイリスオーヤマのこちらのページをご参照ください。

このように少しの工夫で換気すれば、快適な空間を作ることができます。

もし換気扇の設置・交換などを検討されているのであれば、プロの業者に依頼すると安心です。換気扇の工事には取り付けや取り外しなど大掛かりな作業もありますので、作業に慣れていない方にとっては少々むずかしく、また危険もともないます。換気扇関連で疑問や要望がある場合は、まずはプロの知識や技術に相談してみるのが安心かつ効率的です。

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まとめ

換気は、身体に有害なものを外に逃がしてくれるだけでなく、部屋の換気をする時間帯によっても室内を快適な環境に保つことができます。

とはいえ、窓を全開に開けていれば換気ができるのではありません。しっかり空気の通り道を確保してあげることで、効率よく換気することができます。

窓がない部屋でも、機械（換気扇）を使用すれば、効率的に空気を上手く入れ替えすることができます。また窓がある場合でも、換気扇は部屋の換気において非常に便利な設備です。新規設置や最新式への交換を検討してみるのも、よりよい部屋の換気に1歩近づける、といえるでしょう。

換気扇の取り付けなどを検討している場合は少々大掛かりな作業が必要になることも多いため、基本的には業者に相談することをおすすめします。

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