現在電気は私たちの生活に欠かせないものです。しかし、電気というものは危険なものでもあります。もし感電してしまうと、死に至ることも多いです。感電には対策が必要ですが、そのひとつに「コンセント型の漏電遮断器を設置する」という方法があります。
コンセント型の漏電遮断器について詳しくご存知ないという方もいると思います。ここでは、そのコンセント型の漏電遮断器についてアースとの違いや取り付け方などを詳しくご紹介しますので、ご存知ない方はぜひ参考にしてください。
目次
コンセント型の漏電遮断器はアースの代わりになる?
コンセント型の漏電遮断器とアースはどちらも漏電の際の感電対策として利用されます。しかし、その機能には違いがありますので、コンセント型の漏電遮断器をアースの代わりとして使うことはできません。まず、それぞれの機能についてご紹介していきます。
コンセント型の漏電遮断器
漏電遮断器は、電化製品の漏電を察知することができます。漏電を察知した漏電遮断器は電気を切ります。しかし、コンセント型の漏電遮断器は漏電を人が感電して初めて察知するため、感電を防げるというわけではありません。
アース
アースとは電気を地面などに逃がすためのものです。電化製品が漏電を起こした状態で人が触っても、人よりアースの方に電流が流れやすいため、アースの方へ電気が逃げていきます。そうして感電を防止してくれます。
このようにコンセント型の漏電遮断器は感電による被害を軽減するもの、アースは感電を防ぐものであるため、コンセント型の漏電遮断器をアースの代わりとして使うことはできないのです。
コンセント型の漏電遮断機とは
漏電遮断器はもともとブレーカーの種類のひとつです。ただしこの場合、漏電遮断器は漏電を察知すると家のすべての電気を遮断してしまいます。そうすると家の電化製品すべての機能が停止します。
コンセント型の漏電遮断器であれば、そこへ差し込んだものへの電気のみ遮断をします。そのためブレーカーと違い、他の電化製品への電気は供給されたままで影響がありません。
また、通常ブレーカーの漏電遮断器は漏れた電流が30mAくらいの電流でないと感知できないことが多いですが、コンセント型の漏電遮断器は6mAから電流を感知できるものがあります。感電をした際、電気の大きさが20mA以上だと体が動かないこともあり危険度が高くなります。
このようなことからブレーカーの漏電遮断器は信頼性に欠けるものがあります。しかし、小さい電流の感知ができるコンセント型の漏電遮断器であれば、感電時のリスクが大幅に下がります。
コンセント型の漏電遮断機の取り付け方
コンセント型の漏電遮断器は取り付けが簡単です。コンセントにコンセント型の漏電遮断器を取り付けるだけです。コンセント型の漏電遮断器の中には取り付け補助部品の入っているものもあります。コンセントに取り付けてゆるくなるようなら、取り付け補助部品を付けましょう。
コンセント型の漏電遮断器をコンセントに取り付けたら、後は使用したい電化製品のプラグを差し込むだけです。差し込めるプラグの数はコンセント型の漏電遮断器の種類によって変わります。
コンセント型の漏電遮断器には動作確認ができるものがあります。こういったタイプのコンセント型の漏電遮断器は、取り付けたあとで定期的に機能のチェックをするようにしましょう。
水回りでアース線がない!そんな時の正しい対処法について
水回りで洗濯機などの電化製品を新規に取り付ける際は、アースの取り付けが義務付けられています。それでは家の洗濯機などにアース線がない場合はどう対応したらいいのでしょうか?
洗濯機にアース線を取り付けられる場所があるがアース線がない場合は、アース線のみを購入して取り付けることができます。
もし、アース線を差し込めるコンセントがない場合は、工事が必要になってきます。アースの差し込めるコンセントを付けるには資格が必要になってきます。自分で取り付けはせず、必ず資格を持った業者へ依頼するようにしましょう。
古いものだと、洗濯機自体にアース線を取り付けることができないものもあるかもしれません。その場合は、コンセント型の漏電遮断器を取り付けることで対応することもできます。しかし、コンセント型の漏電遮断器は感電を防ぐものではないため、買い替えが可能であれば買い替えてアース線を取り付けた方が安全です。
まとめ
感電をすると、命にかかわる危険な症状が出ることがあります。感電の被害を抑えるためにもコンセント型の漏電遮断器やアースで対策をしましょう。コンセント型の漏電遮断器はなるべく感知できる電流が低いものを選びましょう。
コンセント型の漏電遮断器では完全に漏電を防ぐことはできません。しかしどうしてもアース線が取り付けることができないような状況では一番有効なものだと思います。コンセント型の漏電遮断器で不安を感じる方は、アースの取り付けを検討しましょう。アースの差し込み口のあるコンセントの取り付けは必ず業者へ依頼しましょう。
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