マンションやアパートなどの集合住宅で「テレビが映らなくて困った!」という方。
テレビが映らないとき、何をしたらよいのかについて解決方法をご紹介します。
あなたの状況に合わせた対処法を解説していくので、ご自身でできることをお試しください。
ご紹介する確認点と設定方法を試しても受信できない場合は、無理せず管理会社やアンテナ修理業者に点検してもらいましょう。相談窓口や無料点検などを利用してみるのも安全かつ効率的な手段です。
この記事で正しい対処法を確認し、スムーズにテレビ視聴を再開させましょう。
◆急に映らなくなったときは、自分だけかほかの住民かで原因が変わる
◆自分だけのときは、配線や周辺機器に異常がないか確認する
◆ほかの住民も映らないときは、管理人かオーナーに連絡する
◆引っ越して映らなくなったときは、チャンネル設定と配線確認をする
◆集合住宅のテレビアンテナは2種類あり、アンテナによって対処法も変わる
◆エラーコードが出たときは、コードの内容を確認する
目次
突然テレビが映らなくなったとき
昨日は問題なくテレビが映っていたのに、急に映らなくなった!こんなときは、以下のことを確認してみましょう。
そもそも映らないのは自分だけ?
ほかの部屋の住民はどうでしょうか?
もしほかの方もテレビが映らないようなら、それはマンション全体のアンテナが問題だと思われます。
その場合、ご自身ひとりで解決することはできないので、管理会社かオーナーに相談をしましょう。
でも、自分の部屋だけなら、ご自身のテレビの設定や周辺機器のトラブルが考えられます。
下記でご紹介している「配線のチェック」と「B-CASカードのチェック」をしてみましょう。
ケーブル配線を確認しよう
アンテナケーブルはこんな形
◆アンテナケーブルや電源コードが抜けていないか
◆断線していないか
◆アンテナケーブルの中軸が曲がってしまっていないか
配線は「アンテナ」から「壁の端子」へ、壁の端子から「室内の配線」へという流れがあります。アンテナケーブルはこの流れの中の「壁の端子から室内の配線」を担当しており、ケーブルの先端の金属部分が針のようになっているタイプ(中軸があるタイプ)が一般的です。
このアンテナケーブルや電源コードが抜けていないか、あるいは断線していないかを確認しましょう。アンテナケーブルの中軸が曲がってしまっていることもあるので、一度抜いてみて曲がってないかを確認するのをおすすめします。
また、テレビとレコーダーの両方を使用している場合は、アンテナケーブルがレコーダーを一度経由しているパターンがほとんどです。そのため、レコーダー側についても同じように配線を確認しましょう。
B-CASカード(必要な場合)は大丈夫?
B-CASカードはこんなカード
B-CASカードというICカードをテレビの背面やサイドに挿入しなければ、基本的にテレビを見ることはできません。「子どもがB-CASカードを抜いてしまっていた」などの、カードが抜けている場合だけでなく、まれに水や汚れによって接続が悪くなることがあります。
B-CASカードをさし直しても改善されない場合は、再発行の必要があるかもしれません。B-CASカードのシステムを運用している株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズの公式サイトで再発行の申し込みができます。
なお、地デジ専用B-CASカードは青色、地デジ・BS・110度CSの3つに対応しているB-CASカードは赤色をしています。そのほかにも、CATV専用・ミニカード・業務用などがあり、B-CASカードの種類は様々です。またBS4K/8K放送に対応したチューナーはACASチップという新しい方式に変わったため、B-CASカードの差し込み口がない場合もあります。
アンテナの受信レベルをチェック
受信レベルとは、テレビ放送の電波を受信するときの強さを数字で表したものです。
このレベルが大きすぎても小さすぎても、テレビの視聴に問題がでます。
アンテナから電波が正常にテレビに届いているか状況をチェックしてみましょう。
アンテナレベルの確認方法や必要なアンテナレベルの目安はメーカーによって異なります。この項目では、SHARPのテレビを例にあげて解説します。
1)リモコンのメニューボタンを押し、メニュー画面から「本体設定」を選択
2)「アンテナ設定」を選択
3)「電源・受信強度表示」を選択
4)画面に表示される「現在値」の数値を確認する
SHARP製のテレビの場合、アンテナレベルは60以上が安定して視聴ができる基準です。この数値を満たしていない場合はアンテナを一度点検してみてください。
SHARP以外のアンテナレベルの目安と確認方法は、それぞれの公式サイトをご参考ください。
アンテナレベルが悪いときの対処法は第4章をご覧ください。
マンションやアパートではアンテナの種類が2つあり、それぞれ対応が違うためお住いの住宅に合った対処をしましょう。
引っ越したらテレビが映らなくなったとき
以前の家ではテレビが映ったのに、引っ越したら映らなくなった!という方は多いようです。
引っ越し中にテレビが故障した……ということを除いて、考えられる原因と解決法をご紹介します。
テレビ視聴する設備は整っている?
最近のマンションやアパートであれば、アンテナやケーブルテレビを見るための設備が整っていることが多いです。
しかし、古い集合住宅などではテレビ視聴のための設備がなく、各自で準備をしなければいけないケースもあります。
設備を整える方法
賃貸住宅では、アンテナを設置する権限はオーナーか管理会社のみとなります。個人でアンテナをたてることは難しいため、アンテナ設置以外の方法を選びましょう。
- ケーブルテレビを契約する
- 光回線テレビを契約する
- 地デジ対応していないテレビならチューナーを取り付ける
チャンネル設定(スキャン)はした?
地域が変われば放送局が変わります。
地域ごとでエリア番号があり、引っ越しをしたり、テレビを買い替えたりしたときはチャンネル設定をしないとテレビが映りません。
チャンネルスキャンを忘れている方がけっこう多いようですので、確認してみましょう。
画面にエラーコードE202・E203・E201が出る原因と対策
テレビ番組を見ることはできないけど、モニターは映っていてアルファベットと数字が表示されていることがあります。このエラーコードと呼ばれるものは、テレビが映らない原因を知らせる機能です。
エラーコードの中でも表示されることが多いのは「E202」と「E203」です。その他E201などのよくあるエラーコードも一覧にしましたので、それぞれの意味について見ていきましょう。
- E100:B-CASカードの未挿入が原因です。B-CASカードを入れてください。
- E101,E102:B-CASカードの不具合が起きています。カードが正しく挿入されているか、ゴミや汚れがたまっていないか確認してみてください。そのあとも同じエラーコードが表示される場合は、B-CASカスタマーセンターに問い合わせるのがいいでしょう。
- E103:有料放送など、契約外のチャンネルを選んでいることが原因です。チャンネルを変えることで解消されます。
- E200:放送されていないチャンネルを選択しています。チャンネルを変更しましょう。
- E201:電波が弱いことが原因です。雨や台風などの天候の影響がほとんどのため、天候が回復するのを待ちましょう。
- E204:存在していないチャンネルです。チャンネルを変更しましょう。
- E205:契約されていないチャンネルという意味です。チャンネルを変更しましょう。
- E209(Err):衛星アンテナケーブル(BS・110°CSのアンテナ線)がショートしていることが原因です。本機の電源を切り、ショートの原因を取り除く必要があります。
- E400,E401,E402:データの受信に失敗したという意味を表しています。別のチャンネルに変更した後、もう1度もとのチャンネルに戻してみてください。
周辺機器の確認やエラーコードの対処をしても改善しない場合は、見えないところに原因が潜んでいるおそれがあります。なかなか素人では特定するのは難しいため、一度プロに点検してもらうという手段も視野に入れてみるとよいかもしれません。
賃貸であれば管理会社へ、分譲でどこに相談すればよいか分からないという場合は、無料相談を受け付けているアンテナ業者に、メールやフリーダイヤルを利用して相談してみるのがおすすめです。今後の対処法が見えてきますし、点検・見積り・出張料無料の業者でいくつか相見積りしておくことで、依頼時の確かな判断材料にすることもできるでしょう。
マンション・アパートのアンテナは2種類ある
まずアンテナについてですが、マンションやアパートなどの集合住宅では、「共聴アンテナ」というアンテナがよく使われています。共聴アンテナとは、1本のアンテナだけで複数戸のテレビへ電波を届ける装置のことです。
しかし、中には共聴アンテナを使わず、個別でアンテナがベランダなどに設置されている住宅もあります。そういった住宅では、地デジの場合は「UHFアンテナ」という魚の骨のようなタイプや、平面タイプ、室内タイプのアンテナのいずれかがが設置されているでしょう。
また、BS・CSの場合は「BS・CSアンテナ」という白い円盤状のアンテナが設置されているはずなので、それぞれベランダにないか確認してみてください。もしわからないという人は、家の管理会社に確認するといいでしょう。
共聴アンテナを使用している場合
共聴アンテナを採用しているマンションでテレビが映らない場合、共聴アンテナで受信した電波を届けるための分配器やケーブルに問題がある可能性が高いです。これらの修理には専門的な知識が必要なため、個人で問題を解決するのは難しいでしょう。
この場合、まずは管理会社や大家さんに相談をするようにしてください。管理者がアンテナ工事業者を手配し、修理してもらえるかもしれません。なお、もしテレビ配線やテレビ本体に原因があった場合、管理会社や大家さんに迷惑をかけてしまうことになります。これまでに説明した事項をしっかり確認したうえで、それでも映らない場合にのみ相談するようにしましょう。
緊急時には室内用アンテナを使うのも手
共聴アンテナに問題がある場合、業者が修理しなければなりません。工事が完了するまでには時間がかかってしまうため、その間はテレビを視聴することができないでしょう。
とはいえ、それでは困るという方も少なくはないはずです。そういった場合には、室内アンテナを活用してみるのをおすすめします。このアンテナは、工事などをしないで室内に設置することができるアンテナなのです。
室内アンテナは、通販はもちろん家電量販店などでも購入することが可能です。もしどうしてもテレビをすぐに観たいという場合には、室内アンテナを用意してみるのもいいかもしれません。
ただし、室内アンテナは一般的なアンテナと比べて受信能力が低い場合が多いです。そのため、中継局から遠い地域だと室内アンテナが利用できないこともあります。詳しくは室内アンテナの特徴と選び方をご覧ください。
建物全体でテレビが映らない場合は?
もし建物全体でテレビが映らない場合は、中継局からの電波が弱まっている可能性もあります。天候などの要因によって電波が弱まると、テレビが映らなくなってしまうことを避けることはできないでしょう。この場合は、天候が回復すれば直ることが多いです。
なお、それとは別に、落雷などによって共聴アンテナが破損しているおそれも考えられます。アンテナが破損していると修理や復旧作業が必要となるため、マンションの管理会社や大家さんに相談して、業者に修理してもらうようにしましょう。
個別アンテナを使用している場合
もしアンテナレベルが規定値より低い場合、アンテナに原因があると考えるべきでしょう。
アンテナレベルの確認方法は第一章をご覧ください。
同軸ケーブルの接触が悪いケース
アンテナケーブルが正しくはまっていなかったり、断線したりしているケースです。1度抜いてから挿し直してみましょう。それでも直らない場合は断線の可能性も考えられます。
目に見える断線や、ケーブルカバーの中での断線があるので、ケーブルを手でなぞってみて断線していそうなところがないか確認してみてください。
もし断線していた場合は、新しいケーブルを家電量販店やホームセンター、インターネットで購入しましょう。
アンテナの向きが悪いケース
アンテナが適切な方向を向いていないことが原因かもしれません。通常、家庭のアンテナは電波塔からの電波を受信していますが、周りの家庭でも同じ電波塔から受信している場合がほとんどです。
そのためアンテナの向きは近くの地域一体で同じ方向を向いています。もし自宅のアンテナの向きが悪いのであれば周りの家庭のアンテナの向きと揃えれば改善します。
しかしアンテナには特定方向からのみの電波を受信する特性があるため、大雑把な調整ではなく微調整が必要になります。何度か試行錯誤して調節するとよいでしょう。
ちなみに、スマホのアプリには微調整が比較的楽にできるアプリが存在しています。スマホをお持ちの方はアプリを利用するのがおすすめです。
Andoroidの場合:「地デジアンテナ調整」「BSコンバス」など
iPhoneの場合:「BSコンパス」「放送衛星探知BSfinder」など
上記以外の場合、もしくはスマホを持っていない場合は、地デジのアンテナは「放送エリアのめやす」を参照して、ご自宅の近くの中継局がどの方角にあるのかを確認した後に調整するのがオススメです。BS・CSの場合は「スカパー!アンテナ方向チェック」などで住所検索して調整するのがいいでしょう。
アンテナからテレビまでの電波が弱いケース
受信電波が弱い地域に住んでいたり複数のテレビを分配器によって接続していたり、近くに大型の建物がある場合だと、電波が弱くて映らない可能性があります。
上記の原因に心当たりがある場合は、ブースターと呼ばれる電波の増幅器を設置すると電波が強くなり、改善されるかもしれません。
しかし、ブースターによって電波が強くなりすぎると、ケーブルから漏れた電波が別の電波障害を起こしてしまうおそれがあります。最悪の場合、隣の部屋まで電波障害に巻き込んでしまうこともあるため、不安な場合は電波の自動調節機能の付いているブースターを選ぶと安心です。
自分での修理は危険!無理せず業者依頼をすることも検討しよう
どうしてもテレビが映らない場合は、アンテナ業者に受信状況を一度見てもらうことをおすすめします。
マンションやアパートにお住まいの方は、管理会社に相談してからアンテナ業者に調査を依頼しましょう。
アンテナ業者に調査を依頼する際は、ぜひ生活110番にご相談ください。
生活110番では、現地調査・見積りが無料※のアンテナ業者をご紹介しています。
「アンテナに問題があるかも?」と思ったら、お気軽にお電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
アンテナ修理・設置は生活110番までご依頼ください
弊社「生活110番」は、電気工事士の資格をもった専門のアンテナ工事業者です。個人のお客様はもちろん、マンションオーナー様からのご依頼も多数施工した経験がございます。
おひとりおひとり事前にお話を聞き、どのような施工が適切か、ご提案させていただきます。
正式なご契約を結ぶまでは、ご相談、現地調査、見積りはすべて無料です。ご納得いただけないときはキャンセルも受け付けておりますので、お気軽にご活用いただけます。
アンテナのことでお困りの際は、ぜひ「生活110番」までお電話・メールでご連絡ください。よろしくお願いします。
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