【鳥の雑学】カラスが夜に鳴く本当の理由!不幸の知らせではない!?

2022.6.16

【鳥の雑学】カラスが夜に鳴く本当の理由!不幸の知らせではない!?

真っ黒い外見やおどろおどろしい鳴き声、いつの間にか集団で留まっている姿から、あまりよいイメージを持たれていない“カラス”。とくに都市部では生ごみを漁って散らかすため、害鳥として扱われることの多い鳥でもあります。

カァカァという特徴的な鳴き声はどことなく不安をあおる不吉な響きがあり、あまり何度も聞きたいものではありませんよね。そんなカラスが夜に鳴くと、何か不幸なことの起こる前兆ではないかと胸騒ぎがするという方も少なくないのではないでしょうか。

本コラムでは、カラスが夜になぜ鳴くのか、不幸の前兆とされるその理由や対策を解説します。あの鳴き声に不安をあおられる必要は、もうないかもしれません。

カラスはなぜ夜に鳴くのか

まず大前提としておぼえておきたいのが、カラスという鳥は昼行性、つまり主に昼間に活動する生き物だということです。そのため、基本的にカラスが夜に鳴くということはあまりありません。

カラスが夜に鳴くとなんだか不安になる……という気持ちを感じるのは、そもそもカラスはふだん夜に鳴かないということを経験的に知っているために、未知の現象として不安感をおぼえているためではないでしょうか。

普通は昼にしか鳴かないカラスですが、夜中に鳴くことがあることも確かです。では夜に鳴くカラスたちは、一体何のために鳴き声を上げているのでしょうか。カラスが夜に鳴く理由としては、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

①カラスは非常に早起き

カラスは日本に住む鳥の中でも、早起きでとりわけ朝に強い鳥だとされています。その起床の早さは伊達ではなく、明け方どころかまだ日の光の欠片も出ていない時間帯、午前0時頃に起きるものもいるといわれるほどです。

一般的に午前0時以降は「朝」とはいいませんし、人間からしてみれば完全に深夜ですが、カラスにとっては早朝といえるのかもしれません。この尋常ならざる早起きは、都市部に住むカラスほどその傾向が強いとされています。

カラスが夜に鳴くのは地域によって違いがでる

都市部に住むカラスは人間の生活に大きく関わったライフスタイルをしているといわれています。都市部のカラスにとって、人間の出す生ゴミはごちそうです。効率よくエサを確保するため、カラスは人間がゴミを集積場に持っていくタイミングで起きるようになります。

つまり、カラスが起きる時間帯というのは、その地域に住む人がゴミを出す時間帯に大きく左右されるのです。深夜にカラスが頻繁に鳴いている地域では、深夜にゴミを出す人が多いのかもしれませんね。

②緊急事態を仲間に知らせている

鳥の多くは縄張りの主張や求愛活動のために鳴き声を上げますが、知能の高いカラスは鳴き声で、もっと複雑なコミュニケーションを取り合っているといわれています。普段夜に鳴かないカラスが夜間に鳴いている場合、何かしらの緊急事態を仲間に伝えているのかもしれません

カラスにとっての緊急事態とは、たとえば

  • 天敵が巣に近づいている、天敵に襲われた
  • 強風などで巣が壊れてしまった
  • 獲物を捕まえたので仲間と分け合いたい

などが挙げられます。とくに夜間に狩りをおこなうフクロウやヘビなどはカラスを襲うこともあるため、夜にカラスが騒ぐ原因となっている可能性が高いです。

③警戒心が繁殖期によって高まっている状態

春から初夏にかけては、カラスの繁殖活動が活発になる季節です。これはどの野生動物にもいえることですが、繁殖期に入るとカラスはつがいと子供を守るために非常に神経質になり、警戒心が高まっています。

特に巣や雛に近づく敵に対しての行動としては

  1. 大きな声で鳴く
  2. 周囲を旋回する
  3. とまっている木の枝を落とす

などがあり、段階を踏んで威嚇してくることが多いようです。
それでも敵が去らないのなら、後ろから脚で蹴る攻撃に出ることもあるようです。

カラスは個人で駆除できないので注意!

ただでさえ鳴き声のうるさいカラス、夜大声で鳴かれるとかなりうるさく、迷惑に感じることも多いでしょう。しかし、そんな邪魔なカラスの捕獲駆除に関しては素人では基本的に対処できません

なぜなら、これらは“鳥獣保護管理法”という法律で禁止されているからです。

私たちができる対策といえば、ゴミ捨て場のこまめな清掃や朝にゴミ出しすることの徹底、また強い光を当てて追い払う程度です。”より本格的な対策をしたい!”という場合は、カラス対策に関する知識や経験が豊富な「プロの業者」に依頼をしましょう。

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不吉の象徴?カラスは不幸を予知できる?

カラスが集まって鳴いていると、なんとなく不吉な予感がする……という方は少なくありません。真っ黒な見た目のカラスは、まるで喪服を着てお葬式に参列する人のようで、不吉だといわれるのも仕方ないのかもしれません。

また、カラスが夜に集まる場所には不幸が起きやすく、したがってカラスは不幸の気配を感じ取ったり、不幸を予知することができる、といった迷信も各地に未だ残っています。

迷信とはいえ、昔から多くの人に信じられてきたからには、カラスと不幸を結びつける何かしらの根拠があったには違いありません。この迷信、一体どこから来たものなのでしょうか。

カラスが不幸を予知しているわけではない

実際のところ、カラスは不幸を予知して鳴いているわけではありません。カラスが鳴くのには明確な理由があり、それは仲間とのコミュニケーション外敵への威嚇だということが調査によって分かっています。

しかし、それではなぜカラスと不幸や不吉を結びつけるような迷信が生まれたのでしょうか。考えられる理由としては以下の通りです。

不吉の象徴とされているワケ

そもそも日本においては、”黒”という色自体に不幸や不吉なイメージをもたれがちです。たとえばお葬式では黒縞の垂れ幕(くじら幕)が使われていますし、喪服は黒一色ですよね。

負けを示す黒星という言葉や、ブラック企業など違法性を意味する色としても使われているように、国内ではあまりいい意味では使われないことの多いこの色。また、日本以外の国でも、あまりいいイメージは持たれていないことが多いです。

こうした背景から、全身黒づくめのカラスにも不吉のイメージがもたれるようになったことは十分に想像できます。その真っ黒の体色ゆえ、カラスが「不幸を予知する迷信」として残ったのかもしれません。

カラスが騒ぐと地震が起こる?ウワサの真偽について

カラスが不幸を予知する迷信に関連して、”カラスが夜に鳴くのは地震の前触れ”というウワサが古くからまことしやかにささやかれてきました。夜中にカラスが鳴いていると、翌日に地震が起こるというのです。

2018年6月18日の朝に起こった大阪北部を震源とする地震では、SNSを中心に「地震の前夜にカラスが騒いでいた」という内容の投稿がいくつか見られました。迷信やウワサと決めつけてしまうのは少し不安なカラスと地震の因果関係、はたして真実なのでしょうか。

結論を先に述べるなら、カラスが夜に鳴く行動と地震には関係はありません。前述のとおりカラスには未来を予知する能力はなく、騒いでいたとしても地震が来ることを仲間内で警告しあっているわけではないのです。

先の大阪北部地震を例にとるなら、6月は春から夏にかけてのカラスの繁殖シーズンに被っています。繁殖期で神経質になったカラスはたとえ夜であっても、ちょっとしたことで大騒ぎするため、地震の前夜に鳴いていてもおかしくはありません。

カラスが夜に鳴くからといって、「不幸が起きる!」などと人間まで神経質になる必要はないといえるでしょう。

不吉?神聖?カラスのイメージ今昔

いまでこそ不吉の象徴とされているカラスですが、実は神聖な、縁起のよい鳥として扱われていた時代もあるのです。日本における人とカラスの関係のルーツは、遥か古来、日本最初の天皇である神武天皇の時代にまでさかのぼります。

神話のなかのカラス

古代日本の神話である「日本書記」や「古事記」には、日本の神々が遣わした三本足のカラス”八咫烏(やたがらす)”に案内されて、神武天皇が大和(当時の日本)へたどり着いたという記述があります。

初代天皇の日本征服を成功に導いた八咫烏は勝利の象徴として尊重され、戦国時代の旗のモチーフとなったり、大名の家紋に使われるようになりました。現代でも、サッカー日本代表のシンボルマークには三本足のカラスが描かれていますよね。

日本のほかにも、北欧やギリシャ、エジプトや中国といった各国の神話にカラスが登場しています。神話のなかでカラスは神々の遣いであったり、太陽の象徴であったりと、現在の不吉なイメージとは正反対に神聖な鳥として扱われていたのです。

こうした神話や歴史を紐解いてみると、現在のカラスに対する印象が少し変わってくるかもしれません。

カラスが夜に鳴く行動は、不幸の予兆などではなく、むしろ吉兆を報せるものなのかもしれませんね。

よく似た声で鳴く『ゴイサギ』の可能性も

ここまでは、カラスが夜に鳴く理由を解説してきました。カラスは昼行性の鳥ですが、夜に鳴く可能性も十分にあり得るということはおわかりいただけたのではないでしょうか。

一方で、夜に鳴く鳥はカラスのほかにもいくつかいて、なかには鳴き声がカラスによく似ている鳥もいます。そのひとつが、”ゴイサギ”というサギの1種です。

ゴイサギは夜行性の鳥であり、主に日が沈んでから活動をはじめます。水辺に住む鳥なので住宅街や都市部でも川や用水路、ため池などで姿を見られるかもしれません。

ゴイサギの鳴き声はカラスとよく似ているため、しばしばカラスが鳴いていると勘違いされています。どのくらい似ているかは実際に聞いてみるのがわかりやすいと思いますので、こちらの動画を参考にしてみてください。

ゴイサギは夜間にカラスそっくりの声で鳴いているため、地域によっては「ヨガラス」という名前で呼ばれることもあります。もしも夜にカラスの鳴き声が聞こえたら、それはカラスではなくゴイサギのものかもしれません。

カラスの鳴き声がどうしても気になる場合は、業者に相談してみましょう

カラスの鳴き声で眠れない……。朝早くから起こされてしまう……。このようにカラスの騒音で困っている方は対策をたてましょう。

カラスは駆除できない?個人で出来る対策にも限界があります

カラス対策として、忌避剤や鳥用のネットなど市販のグッズも数多くあります。しかし、残念なことに、このようなグッズで効果が出ない方も多くいます。
なぜ効果がないのか。それは、第一章で軽くふれましたが、カラスは頭がよいことに関係しています。
グッズで対策をしても、最初はカラスも驚いて近寄らなくなるかもしれません。しかし、グッズに慣れてしまうと、恐れることはなく再度、家の近くでカァカァと鳴きだします。

カラス対策を業者に頼むメリットは?

カラスは鳥獣保護管理法で守られている(第一章参照)ため、一般の方ができる対策は限られてしまいます。
だからこそのプロの出番です。

業者は、カラスの生態や生活スタイルなどに詳しく、的確で効果的な駆除対策ができます。グッズも状況に応じて、使い分けながら完全な駆除を目指しています。
もちろん鳥獣保護管理法にもとづいた、適切なカラス対策も問題なくおこなってくれるのでご安心ください。

カラス対策を業者に頼むとれくらいかかる?

いざ業者に相談しようにも、費用が不安な方もいますよね。ここでは、ランダムに選んだ業者5社から、費用相場を出してみました。

カラス駆除にかかる費用相場/1か所あたり
A社 19,500円~
B社 50,000円~
C社 40,000円~
D社 10,000円~
E社 18,000円~
平均 約27,500円~

(公式発表している料金表から抜粋)

カラス駆除対策にかかる費用は、ご覧のとおりです。今回は「一か所あたり」で費用提示している業者を集め表にまとめましたが、業者によっては「範囲(㎡)」や、対策の場所、対策回数などで料金表記しているところもありました。

みなさん、できるだけお得に対策をしたいことかと思います。それならば必ず最低2~3社の業者から現地調査と見積りをとってください。
ひとりひとり被害の状況は異なります。どういった対策が必要か、対策回数はどれくらいかなど、どんな料金計算がよいのかみなさんそれぞれ違います。

複数社の比較検討しながら、あなたが納得できる業者を選んでくださいね。

カラスの鳴き声対策なら生活110番が便利!

さて、業者といってもたくさんあってどこに相談をしたらよいのか迷いますよね。
さきほどもお伝えしましたが、最低2~3社に相談することをおすすめしています。
そのうちの1つとして、ぜひとも弊社「生活110番」をご検討ください!

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「生活110番」のメリット
  • 加盟店が多いのでお客様のご要望にそった最適な業者を探しご紹介ができる
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  • 現地調査、見積り、キャンセル料、すべて無料なので気軽に相談ができる
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生活110番では、24時間365日年中無休で、オペレーターが待機しております。みなさんのご都合のよいときに、お問い合わせいただけます。

スムーズに問題解決できます!ご利用の流れご紹介

お電話いただければ、簡単なヒアリングをさせていただきます。

  • 被害の状況
  • 対策希望の場所
  • お住いのご住所

など…。

ヒアリングのあと、すぐに業者をお探しし、折り返しご連絡いたします。業者よりご連絡がいきますので、現地調査に伺うご都合のよいお日にちをお伝えください。
当日、すみやかにスタッフがお伺いいたします。

「ちょっと話だけでも聞きたい」「費用が気になる」「まだ契約するか決めていない」
このような方でも大歓迎です。わかりやすく丁寧な対応を心がけておりますので、不安点・疑問点などお気軽にご相談いただけます。

みなさまからのご連絡、スタッフ一同心よりお待ちしております。

この記事の監修者 田原 浩二氏について

この記事の監修者
田原 浩二氏 鳥獣対策所
監修ジャンル:害虫、害獣
栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の北関東エリアを中心に、害獣・害虫の駆除サービスを提供。ねずみやシロアリなど幅広い知識と豊富な経験から、使用薬剤の選定の的確さ、適切な防除施工などにも定評がある。

この記事の監修者 田原 浩二氏について

この記事の監修者
田原 浩二氏 鳥獣対策所
監修ジャンル:害虫、害獣
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