ネズミの駆除は、市販のグッズを使えば簡単におこなうことができます。
粘着シートや捕獲器、毒エサ、忌避剤、超音波発生装置など、手軽に使えるさまざまな商品が販売されています。グッズごとの特徴を理解して、状況に合った方法でネズミ駆除をおこないましょう。
ただし、発生数や発生場所、ネズミの種類によっては自力での駆除が困難な場合もあります。市販のグッズでは対処しきれないときや、一刻も早くネズミを退治したいときには、プロの駆除業者に任せましょう。
目次
ネズミ駆除の方法は2つ
ネズミ駆除の方法は、大きく分けると捕まえる方法(殺処分)と追い出す方法の2つです。
罠や毒エサを設置して退治するか、忌避剤や超音波で追い払って寄り付かないようにします。どちらの方法も、ネズミの生息場所や通り道を狙っておこなうことが重要です。
ネズミのいる場所は、フンや尿、黒ずんだ汚れなどの痕跡(ラットサイン)で確認します。ラットサインのある場所付近に対策グッズを使用して、効果的にネズミ駆除をおこないましょう。
捕まえる方法と追い出す方法、それぞれの代表的なグッズや使い方を解説していきます。
ネズミを捕まえて退治する方法
ネズミの捕獲退治に使われる代表的なグッズは、以下の3つです。
- 粘着シート
- 捕獲器
- 毒エサ
グッズの基本的な使い方や特徴と、おすすめの市販商品をご紹介します。
粘着シートを使う
強力な粘着剤が塗られたシートを、ネズミの通り道に設置します。
シートを1つだけ置いておくのではなく、通り道を塞ぐように敷き詰めることが重要です。隙間があるとネズミが避けて通ってしまいます。
メリット |
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デメリット |
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適した使用場所 |
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業務用 ねずみ捕り粘着シート(耐水仕様) 10枚組
捕獲器を使う
かごや箱の内部にネズミを誘い込んで罠で捕まえます。殺処分のための水槽がセットになった商品を使えば、ネズミに触れることなく処理できます。
メリット |
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デメリット |
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適した使用場所 |
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ネズミ捕獲器 チュートルマン
毒エサを使う方法
殺鼠剤(さっそざい)と呼ばれるネズミ駆除用の薬剤を混ぜ込んだエサを設置します。食べてから数日後に効果があらわれる遅効性の毒を使えば、警戒されることなくたくさんのネズミを退治できます。
うまく食い付かせるポイントは、ネズミがよく通る場所に設置し、ネズミの警戒心が解けるまで動かさずに待つことです。
メリット |
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デメリット |
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適した使用場所 |
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ネズミを追い出す方法
ネズミを追い出す方法には、忌避剤(きひざい)というネズミが嫌がって避ける臭いや成分を使用します。ネズミの嫌いなものとして代表的なのは、ハッカ油などの天然ハーブです。
ネズミが不快に感じる超音波を発生させる装置も、忌避グッズとしてよく使われます。
設置タイプの忌避剤を使う
ネズミが嫌いな臭いを発する物質を配合した忌避剤を、ネズミの通り道や被害箇所に置いたりつるしたりします。
メリット |
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デメリット |
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適した使用場所 |
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イカリ消毒 イカリねずみが嫌がる袋
スプレータイプの忌避剤を使う
ハーブの強力な臭いでネズミを追い払います。ネズミの生息場所や侵入経路に直接吹きかけることができ、すぐに効果があらわれるのが特徴です。ただし、強い臭いは人に対しても害になるため、室内での使用はできません。
メリット |
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デメリット |
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適した使用場所 |
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イカリ消毒 ねずみいやがるスプレー
くん煙タイプの忌避剤を使う
くん煙剤という煙タイプの忌避剤を使えば、広範囲に有効成分を行きわたらせることが可能です。スプレータイプと同じく即効性があり、屋根裏や床下の空間にいるネズミを一気に追い出すことができます。
煙が逃げて効果が薄まらないように、密閉した空間で使用しましょう。ただし、人や電気機器に悪影響があるため、室内での使用はできません。屋根裏で使用するときは、室内に煙が入らないように天井の隙間を塞いでください。
倉庫で使用する際には電気機器や食品、ペットに煙がかからないようにし、火災報知器もポリ袋で覆いましょう。
メリット |
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デメリット |
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適した使用場所 |
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アース製薬 ネズミ一発退場 くん煙タイプ
超音波発生装置を使う
ネズミは人間には聞こえない高い周波数の音も聞き取ることができます。超音波を流し続けて不快感を与え、ネズミにとって居心地の悪い環境を作ります。
メリット |
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デメリット |
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適した使用場所 |
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BOPBIN 電磁波&超音波害虫駆除器
ネズミを駆除したあとは侵入口を塞ごう
捕獲グッズや忌避グッズを使ってネズミを駆除できたら、ふたたび入ってこないように侵入口を塞ぎます。換気口には金網やネットを被せ、外壁の小さな隙間はパテで埋めましょう。
ネズミのエサとなるものを放置しないことも大切です。食べ物は出しっぱなしにせず、ネズミが開けられない戸棚や、密封できるガラスや金属製の容器にしまいましょう。ごみ箱もフタ付きのものにするとよいです。
また、新聞紙やダンボール、ティッシュ、割りばしがネズミの巣の材料にされることもあります。不用品は放置しないですぐに処分してください。整理整頓を心がけて清潔に保ち、ネズミが寄ってこない環境を作りましょう。
家に発生する3種類のネズミの特徴を知っておこう
ネズミ駆除の効果を高めるためには、ネズミの生態や習性を知っておくことも大切です。日本の家屋に浸入する3種類のネズミの特徴をご紹介します。
・ドブネズミ
どう猛な性格で、3種類のなかでは1番体長が大きいです。雑食で何でも食べますが、特に肉や魚介類を好みます。泳ぎが得意で排水口から侵入することもあり、床下に潜んでいることが多いです。ドブネズミのフンは片方の先がとがっていて、太い形をしています。
・クマネズミ
警戒心が強く、知能も運動能力も高いネズミです。雑食ですが、特に穀類をよく食べます。配管や壁を垂直に登ることができ、屋根裏に生息していることが多いです。動き回りながら排せつするため、細長いフンをバラバラと通路に落とします。
・ハツカネズミ
小型のネズミで、素早く動きます。雑食ですが、クマネズミと同様に穀類を好んで食べます。ハツカネズミの被害は、都会よりは農村部などの自然に囲まれた環境で多く発生します。フンは米粒のように小さく、両端がとがった形です。
ネズミを放置すると深刻な被害が発生することもある
家に侵入したネズミを放置すると、住み着かれて深刻な被害が発生してしまうおそれがあります。おもな被害は衛生的被害、都市機能の被害、経済的被害の3種類です。
・衛生的被害
ネズミは下水道や排気口などの不衛生な場所を動き回るため、体に多くの病原菌が付着しています。ネズミに直接触れる以外にも、ネズミに寄生したダニやノミを介して健康被害が発生することや、夜中に走り回る音が原因で睡眠障害を発症してしまうこともあります。
・都市機能の被害
ネズミの前歯は一生伸び続けるため、硬いものをかじって削ります。電線やガス管をかじられれば、停電や火災、爆発事故にもつながるため大変危険です。ネズミがケーブルに接触して、電源盤がショートしてしまうこともあります。過去には電車の不通や発電所の停電など、都市機能に大きな影響をおよぼすネズミ被害も発生しています。
・経済的被害
建物や家具、家財をかじられた際の修繕費用や、資産価値の低下による経済的な被害も見過ごせません。床や天井にフン尿が染み付いて、大規模なリフォームをしなければならなくなることもあります。
被害が深刻化する前に、ネズミ駆除をおこないましょう。
難易度が高いネズミ駆除は害虫駆除業者に任せよう
市販のネズミ対策グッズを使えば、手軽にネズミ駆除に挑戦できます。ただし、ネズミ被害の程度や発生した場所、ネズミの種類によっては駆除の難易度が高くなります。
以下の条件に当てはまるときには、プロの害獣駆除業者に依頼しましょう。
・複数匹の気配を感じる
複数匹の鳴き声や足音がするときは、すでにネズミが住み着いて繁殖してしまっているおそれがあります。ネズミが1匹迷い込んだだけなら比較的簡単に追い出せますが、複数匹のネズミが住み着いて繁殖している場合の駆除は困難です。
・人間の生活空間に現れる
部屋のなかやキッチンなど、人が生活している場所にネズミがあらわれる場合は、繁殖が進んでいるおそれがあります。ネズミは本来警戒心の強い生き物です。人前に姿を見せるのは、長く住み着いて人の気配にも慣れてしまっていると考えられます。臭いや音の刺激にも動じなくなっていることが多いです。
・屋根裏や床下に入れない
屋根裏や床下はネズミに住み着かれやすい場所です。屋根裏や床下に人が入れない構造の場合、粘着シートや忌避剤を設置できません。隙間から手を入れてスプレーを噴射しても、広い空間のすべてに忌避剤が行きわたらないため追い出すことは難しいです。
・スーパーラット
家に住み着くネズミのなかには、スーパーラットと呼ばれる、薬剤に耐性をもったネズミがいます。殺鼠剤が効かないスーパーラットにとっては、毒エサもただのエサです。市販薬では対処できないため、プロの駆除業者に任せることをおすすめします。
・すぐに駆除したい
ネズミが罠にかかったり毒エサに食い付いたりするまでには時間がかかります。即効性のある忌避剤も、ネズミの生息場所をピンポイントで狙うことができなければ効果を発揮しません。一刻も早くネズミ被害から解放されたい方や、時間をかけずに確実に退治したい方は、プロに駆除してもらいましょう。
まとめ
ネズミ駆除の方法には、捕まえる方法と追い出す方法の2つがあります。粘着シートや捕獲器、毒エサを使って退治するか、忌避剤や超音波発生器を使って追い出しましょう。グッズの使い分けは、ネズミの種類や発生場所に合わせておこなってください。
ネズミを駆除できたら、再度被害に遭わないように侵入口を塞ぐことも大切です。
ご自分での駆除が難しい場合や、時間や手間をかけずに退治したい方は、プロの害獣駆除業者への依頼をおすすめします。
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