ネズミを追い払うための超音波グッズを効果的に使うには、発生場所や被害状況に適したものを選ぶ必要があります。
なぜなら、超音波グッズには使える場所や使い方にそれぞれ違いがあり、選び方を間違えてしまうとネズミをうまく駆除することができないからです。
ただし、超音波だけではネズミを完全に家から追い出すことはむずかしいため、ほかのネズミ対策と併用して完全駆除を目指すのがおすすめです。当記事では、超音波グッズの種類や選び方、効果的な設置方法を解説しています。さらに、さまざまな対策方法も紹介していますので、完全駆除を目指す際の参考にしてください。
目次
超音波装置の効果とは【選び方・種類の違い】
市販されているネズミ駆除グッズには、さまざまな方法で駆除するための道具があります。そのなかでも、超音波を使ってネズミを追い出すことができるのが超音波装置です。ただし、簡単に実施できるネズミ対策である反面、効果が得られないというケースもあるようです。
ネズミにも個体差があるため、超音波が気にならず効果を発揮できない個体も存在します。人間でも、同じ騒音が気になる人と気にならない人がいるように、ネズミにも気にする個体と気にしない個体が出るということでしょう。
また、超音波グッズはあくまで一時的なネズミの追い出しにしかならず、再びネズミが戻ってくれば元の状態に戻ってしまうおそれもあります。そのため、超音波装置の効果を過信せず、ほかの対策と組み合わせて完全なネズミ駆除を目指すのがおすすめの対策方法です。
超音波でネズミが出ていく仕組み
ネズミは耳がとてもいい動物であり、人間と比べて広い範囲の周波数を聞くことが可能です。具体的な数値にすると、人間が23キロヘルツまで聞こえるのに対して、ネズミは50キロヘルツ以上であっても聞くことができるとされています。
そのなかでも、とくにネズミが鮮明に聞き取ることができる周波数は、20~50キロヘルツの範囲のようです。超音波グッズは、この範囲の周波数を継続的に出すことで、ネズミに騒音に感じさせるという仕組みになっています。また、周波数だけでなく音の大きさである音圧によっても効果が変わるようです。超音波装置の音圧が100デシベル以上はないと、効果にあまり期待できないでしょう。
種類と選び方
超音波グッズの購入を考えた際、口コミの意見を参考にしたいと考えている方も多いと思います。そんなとき大切にしてほしいのは、発生場所や被害状況に適したものを選ぶということです。口コミだけを気にしてしまうと、必ずしも自分の期待通りの効果を得られるとは限らないのです。
超音波グッズにはさまざまな種類があり、使い方や利便性もそれぞれの特徴によって大きく違います。そのため、自分に合ったものをうまく見極めることで初めて、期待通りの効果が得られるからです。以下では、選ぶポイントを3つ紹介したうえで、詳しい解説をまとめています。超音波グッズ選びに失敗しないよう、購入を検討される際に役立ててください。
ポイント2.周波数は変更可能か?
ポイント3.電磁波を発する機能はあるか?
・「コンセントタイプ」と「電池タイプ」
超音波装置を設置したい場所に電源の差し込み口があれば問題ないのですが、家の構造によって差し込み口がないということが考えられます。そんなときに役立つのが電池タイプになります。電池で可動できるため、電源の差し込み口がないような場所であっても問題なく使用することが可能です。
・周波数が変えられるかどうか
超音波グッズの弱点に、「ネズミが音に慣れてしまう」というものがありました。一度、超音波で追い払いに成功できたとしても、一定の周波数に慣れたネズミが戻ってきてしまい、忌避(追い出し)効果が得られなくなるのです。一方、周波数を変えられるタイプであれば、ネズミに慣れさせにくくなるため、一定の忌避効果が保たれるとされています。
・電磁波タイプ
このタイプでは、超音波だけでなくネズミの苦手とする電磁波も同時に発生させ、忌避効果を上げていることが特徴的です。その場に、ネズミが長く居座ることができないため、同じ場所に生息させることを阻止することに役立つとされています。
手軽なアプリ式もある
近年では、スマートフォン向けにネズミ対策用超音波アプリが実装されており、無料のものから有料のものまでいくつか種類があるようです。アプリ式ということで、すぐにでも導入できるところが最大の魅力ではないでしょうか。また、効果の感じ方は人によって違うようですが、導入に時間もかからないため、超音波グッズを購入する前にアプリをお試しで使ってみるのもよいかもしれません。
ネズミ対策に超音波を使うメリット・デメリット
ここでは、超音波グッズを使用する際のメリット・デメリットを紹介していきます。いざ使ってみて失敗した……なんてことがないようチェックしてみてください。
超音波グッズを使用するメリット
・簡単に使用することができる
超音波グッズを使うことで、ネズミを追い出したり遠ざけたりすることが可能なため、捕獲後の処分を自分でおこなう必要がありません。ネズミの体には、さまざまな病原菌やダニ、ノミが付着しているおそれがあるため、処分には感染のリスクがありました。
そのため、このような心配もなく使用できる超音波グッズは、誰でも利用しやすい対策方法といえるでしょう。また、簡単に使用できるということもメリットのひとつになります。基本的に、設置して電源につないでスイッチをオンにするだけで使用することができるからです。
超音波グッズを使用するデメリット
・ペットを飼っている場合は使用をおすすめできない
多くの超音波グッズは、人間には聞こえない範囲の周波数23キロヘルツ以上を出すように設定されています。しかし、自動的に周波数が変わるもののなかには、20キロヘルツの周波数を出す場合もあるのです。20キロヘルツとなると人によっては気分が悪くなることもあるため、超音波装置が出す周波数の最低ヘルツを確認して選ぶようにしましょう。
また、犬や猫などに影響が出ることはほとんどありませんが、ウサギやハムスターなどのげっ歯類を飼っている場合も注意が必要です。ウサギやハムスターはネズミと同じように50キロヘルツ以上の音も聞き取れるため、超音波装置から発する音を騒音に感じてしまい、ストレスとなってしまうことがあるのです。
ペットを飼われている場合はほかの対策グッズを使用するか、超音波装置の範囲内に近づかせないようにしましょう。使用するのであれば、ウサギやハムスターの様子を確認し、少しでも影響がありそうであれば使用を中止してください。
このように超音波グッズにはさまざまなメリット・デメリットがあります。ネズミを家から追い出す方法は、超音波グッズに限らずいくつかありますので、ご自分の環境に合わせて導入するとよいでしょう。
とはいえ、「自分の環境では超音波グッズを使用できそうにない……」「すぐにネズミをなんとかしたい……」このような方も多いと思います。そんなときは業者に相談してみるのもひとつの方法です。業者であれば、自分で対策を考える必要もありませんし、完全駆除を目指した対応をしてくれるでしょう。ネズミのいるストレスからすぐに解放されたいときは、業者依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
おすすめの超音波装置を5選!
ここでは、実際にホームセンターや通販などで販売されているオススメの超音波グッズを5つご紹介しています。超音波装置の効果とは【選び方・種類の違い】で触れさせていただいた、選び方や種類ごとの特徴をふまえて、自分に合ったものを選んでみてください。
BOPBIN 電磁波&超音波害虫駆除器
こちらはコードタイプではあるものの、その有効範囲が300㎡と広い超音波装置です。また、4種類の超音波と電磁波を同時に発生する仕組みになっています。超音波は360度に広がっていくので、置く方向を気にする必要がありません。
Tewesen TBS超音波害虫駆除器
6種類の超音波と電磁波に加え、圧力波も発生させてネズミや害虫を追い払う、コードタイプの超音波装置です。200㎡の範囲まで有効となっているうえ、電気代が月に数円ほどしかかからない省エネ設計となっています。
SAVE ネズミ撃退器
こちらは電池式の超音波発生装置です。そのため、どこにでも設置することが可能で、ネズミが住処にしやすい天井裏にも設置することができます。また、暗くなったときのみ超音波が出るモードも搭載されています。
NEARPOW ネズミ駆除器
こちらは4種類の超音波と電磁波を発生させてネズミを撃退するものです。その4種類の超音波は80秒ごと、電磁波は160秒ごとに自動で周波数が変わります。また、暗い場所では自動でライトがつくのも特徴です。
Aokeou 動物撃退器
ネズミだけではなく、猫、アライグマ、イノシシなどにも効果のあるものです。赤外線のセンサーで動物を検知すると作動し、超音波と光で追い払います。ただし、対象となる動物が幅広いので、ペットを飼っている場合は注意が必要です。
ただし、ここまで紹介したグッズを購入しても、うまく設置しないと効果を発揮できないおそれがあります。そこで、効果を抜群にするための設置方法を次章で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
効果を抜群にする設置方法
ネズミ対策に使用する超音波グッズは、設置場所によって効果の現れ方が大きく異なります。しっかりとした効果を発揮させるためにも、ネズミがよくいる場所や正しい設置場所を知って対策を心がけましょう。
ネズミがよくいる場所に置く
ネズミは種類によって好みの環境が異なるため、よくいる場所や住処としやすい場所にも違いがあります。一般的に、家に出没しやすいネズミを3種類紹介していますので、生息場所を知ったうえで、対策に役立ててください。
湿った環境を好むため、水回りにあるような配管のなかや床下の通風口によく姿を現します。
・クマネズミ
適度に乾燥した高所を好むため、屋根裏やマンションの2階以上にいることが多いようです。
・ハツカネズミ
狭いところや自然の多い環境を好むため、倉庫・物置など自然環境の近い場所を住処としやすいです。
侵入口付近には置かない
超音波グッズを使ったネズミ対策では、家にいるネズミを追い出すことがひとつの目的となります。誤って侵入口付近に超音波装置を設置してしまうと、ネズミが外に出ていくことができなくなってしまうため注意してください。侵入口とそこまでの通り道は避けて、超音波装置を設置するようにしましょう。
遮るものがないように置く
超音波はあくまでも「音」なので壁などのように遮るものがあると、ネズミに届かずに効果が下がってしまうおそれがあります。そのため、超音波を遮るようなものがないか、設置の前にあらかじめ確認しておきましょう。
複数台設置する方法も……
1台の超音波装置では音の届く範囲に限界があるため、侵入してきたすべてのネズミに対応できない場合があります。そんなときに有効なのが超音波装置を複数台設置するという方法で、有効な範囲を広げることや異なる超音波を発生させることで、追い出しの効果を上げるやり方です。しかし、当然ながら超音波グッズを複数台購入すれば、費用がかかってしまうため、あまり現実的ではないかもしれません。
ネズミを完全駆除するには!ほかの対策と併用
ネズミ対策として超音波装置だけでは、あくまで追い出すことしかできません。そのため、完全にネズミを家から駆除するには、ほかの対策グッズの併用が必要です。ここでは、ネズミの再発防止や超音波装置以外の対策グッズを紹介していきます。また、壁のなかなど手の届かない場所にネズミがいた場合の対策方法もあわせて紹介していきます。
効果的な対策グッズ
超音波装置以外にもネズミ対策に有効な対策グッズは、さまざまなものがあります。おもな駆除グッズとしては、以下のようなものがあります。
グッズ名 | 概要 |
---|---|
粘着シート | 粘着成分のあるシートでネズミを捕まえる |
捕獲機 | カゴなどの罠を設置してネズミを捕まえる |
忌避剤 | ネズミが嫌がる成分を含んだ薬剤でネズミを追い出す |
殺鼠剤 | ネズミに毒餌を食べさせて駆除をする |
それぞれにメリット・デメリットとなる部分があり、ネズミの種類や環境にあわせて使い分けることが大切になります。そのため、各グッズの特徴を把握したうえで、自分に合ったものを選んでみてください。また、毒の効かないスーパーラットには注意が必要です。その場合は、殺鼠剤以外の対策グッズを使うようにしましょう。
クマネズミが繁殖していくなかで毒に対して耐性を持つようになった個体のことです。そのため、毒餌では駆除がむずかしいとされています。
侵入口をふさいで再発を防ぐ
捕獲機・忌避剤・殺鼠剤などの対策グッズを使って、すべてのネズミを駆除できたら侵入口をふさぎましょう。駆除できたからといって安心していると、新たなネズミが侵入して住みついてしまうかもしれません。侵入口をふさぐには、市販されている侵入対策グッズの利用がおすすめです。
対策グッズのなかには、壁にできたひび割れやエアコンの設置部分にできる隙間をふさぐものとして、ネズミの嫌いな臭い成分が含まれているパテがあります。ほかにも、建物の構造上できる隙間や通風口をふさぐための金網や配管のなかに入れて使うブラシなどもあります。さまざまなグッズを利用して、再発防止のためにネズミの侵入口をしっかりとふさいでおきましょう。
壁のなかにネズミがいる場合
壁のなかの隙間にネズミがいた場合、自分で中を調べて対応するのはむずかしいかもしれません。しかし、そのまま放置すれば大量繁殖してしまうおそれもあるので、早急に対処する必要があります。この場合、自分でできるおもな対策方法として燻煙剤や忌避効果のあるスプレーの使用です。
うまくネズミの駆除ができたら、先ほどご説明した再発防止対策もあわせておこないましょう。家のなかから完全にネズミを駆除してしまうには、ひとつの対策だけではなく、いくつかの対策と併用しておこなうことが重要です。
業者にネズミ駆除を依頼するという手も
ここまでご紹介してきたように、ネズミ駆除は自分で対応することも可能です。しかし、ネズミの完全な駆除は簡単なものではありません。1匹でも生き残りがいれば繁殖を止めることはできないでしょう。
そのため、万全を期す場合は、プロの業者に依頼して対応してもらうという方法をおすすめします。自分で対応するより費用がかかってしまうことが多いですが、以下のようなメリットもあります。
状況に応じた適切な方法で駆除してくれる
業者の場合、まず現地調査でネズミの種類や被害状況などを調べ、その調査結果からネズミの居場所や行動パターンを明確に見極めることが可能です。そのうえで、どのような道具をどこで使用したらいいのか決め、的確に駆除をおこなうのです。
じつは、業者が使用するのも、粘着シートや殺鼠剤など、市販されているものとそれほど違いはありません。しかし、素人と業者ではネズミの駆除効果に大きく差が出てしまいます。一体その差はなぜ生まれるのでしょうか。
業者には、これまでの駆除で培ってきた経験や専門知識があるため、なにが適切な対処方法なのか見極めができるということが非常に大きいのです。また、再発防止も徹底しておこなってくれる点も業者に依頼することのひとつのメリットとなります。
再発予防対策もしっかりおこなってくれる
家にいるネズミをせっかく駆除できたとしても、再度新しいネズミに侵入されてしまえば再び被害を受けてしまいます。そのため、ネズミの完全な駆除には侵入口をふさぐことは必要不可欠です。もちろん業者はそのことを把握していますので、侵入口をきちんとふさぎ、再発を防止してくれます。
「侵入口をふさぐくらいなら、自分でできるのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、意外なところから侵入してくるネズミに対し、なかなか気がつけないこともあります。そのような場所を見極めるにも、専門的な知識が必要になるため、個人でおこなうのがむずかしい現状があるのです。
このように、業者であれば適切に駆除・予防対策をおこなってくれます。調査は無料でおこなっているケースも多いので、まずは調査だけ依頼して見積りを取り、それから自分で対処するか、業者に依頼するか決めるのがおすすめです。
まとめ
ネズミ対策に使う超音波装置は、23キロヘルツ以上出るもので周波数を変えることができるものを選ぶようにしましょう。このとき、音圧が100デシベル以上であるかも大切なポイントです。ただ、場合によっては効果が持続しなかったり、効果がなかったりもするようなので注意しましょう。
また、より確実にネズミ対策をするのなら、ほかの対策グッズとの併用もおすすめです。もし、どうしてもネズミ被害が減らないという場合は、一度業者に相談してみてはいかがでしょうか。知識と経験のある業者なら、的確なアドバイスをくれるかもしれませんよ。
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