あなたは家の中で大きなねずみを見たことはありませんか?あるいは、長くて太いねずみのフンを発見したことはないでしょうか?もし心当たりがおありでしたら、あなたの家にはドブねずみが住み着いている可能性があります。
ドブねずみが家に住み着いていた場合、重大な感染症にかかる可能性もあるため、放置することは非常に危険です。そこでこの記事では、ドブねずみの特徴やドブねずみを駆除する方法をご紹介していきます。
目次
本当にドブねずみ?家に発生するネズミの種類
日本の家屋に住み着くねずみは、おもに「ドブねずみ」「クマねずみ」「ハツカねずみ」の3種類だといわれています。それぞれのねずみの特徴に合わせた対策方法があるので、いきなりドブねずみ用の駆除を始めるのではなく、まずは住み着いたねずみがどのねずみなのかを確認してみましょう。
ドブねずみ | クマねずみ | ハツカねずみ | |
体長 | 22~26センチ | 17~26センチ | 6~9センチ |
色 | 背中側:茶色がかった灰色 お腹側:灰色 |
背中側:茶褐色、黒 お腹側:黄褐色、灰色 |
背中側:白、灰色、黒 お腹側:薄い色 |
特徴 | ・体や頭に比べて耳が小さい ・しっぽが短い ・泳ぎが得意 ・乾燥に弱く水辺を好む |
・体や頭に比べて耳が大きい ・しっぽが長い ・身軽で壁を登れる ・乾燥した場所を好む |
・体に対して耳が大きい ・しっぽが短い ・食料を食い荒らされる被害が多い ・エサの豊富な場所を好む |
ねずみを判別するポイント1:発生場所
表の特徴からもわかる通り、それぞれのねずみは好む場所は異なります。そのため、発生している場所や被害場所から、ある程度ねずみの種類を判別することができるのです。
あくまでも好みの傾向から判別するため、発生場所だけで絶対にその種類のねずみだと言い切れない点には注意してください。発生場所と特徴の両方を確認することで、より正確に判別できるものです。
ドブねずみの可能性が高い場所
乾燥に弱いドブねずみは、湿気の多い床下や地下、下水、キッチンといった水回りに巣を作ることが多くなっています。そのため、水回りで20センチ以上のねずみを見かけたら、それはドブネズミの可能性が高いでしょう。また、水のある場所を移動していることが多いため、濡れた形跡を残していくことも多いようです。
クマねずみの可能性が高い場所
大きさではドブねずみと似ているクマねずみですが、高い運動能力を備えており、壁をよじ登ったり、細い道を渡ったりすることを得意としています。そのため、天井裏や壁内部といった場所でねずみの形跡を発見した場合、クマねずみである可能性が高いです。
ハツカねずみの可能性が高い場所
ドブねずみ・クマねずみに比べて小型のハツカねずみは、基本的に食料を求めて建物へと侵入してくるようです。また、自然に近い環境を好むため、畑や納屋、キッチン、食糧庫といった場所にいるねずみなら、ハツカねずみである可能性が高くなります。
ねずみの種類を判別するポイント2:フンの大きさや形
フンの大きさや形からも、ねずみの種類を判別することができます。まずは、それぞれのねずみのフンの特徴を確認していきましょう。
ドブねずみ | クマねずみ | ハツカねずみ | |
大きさ | 10~15ミリ | 10ミリほど | 5ミリほど |
形の特徴 | ・ずんぐりしている ・片側が細くなっている |
・細長い ・移動しながら排泄するため散らばって落ちている |
・米粒のような形 |
ハツカねずみのフンは、ドブねずみ・クマねずみに比べて半分ほどの大きさになるため、判別しやすいでしょう。しかし、ドブねずみとクマねずみのフンは、大きさに違いがないため、フンがしてある状況を確認してみてください。
クマねずみは移動しながらフンをするため、通り道に散らばった状態になるようです。そのため、無数に広がったフンを発見した場合、クマねずみである可能性が高くなります。散らばっていない10ミリほどのフンであれば、ドブねずみと判別することができるのです。
ねずみの種類を判別するポイント3:スーパーラット
近年“スーパーラット”と呼ばれるクマねずみが問題視されています。ねずみ駆除によく使われる殺鼠剤(毒入りのエサ)の成分に抗体を持ち、毒が効かない個体が増えているようなのです。
そのため、殺鼠剤を食べている形跡があるのにねずみ被害が収まらない場合、クマねずみが発生している可能性が高くなります。しかし、スーパーラットを知識や経験のない方が自力で駆除するのは難しいため、「クマねずみの駆除方法」もあわせてご覧ください。
ドブねずみを駆除・対策する5つの方法
家に住みついたドブねずみを放置していては、どんどん繁殖してしまい、被害が大きくなるばかりか、感染症の危険性も高まってしまうでしょう。そこで、ドブねずみを駆除・対策する5つの方法をご紹介していきます。ひとつの方法で駆除・対策しようとするのではなく、複数の方法を併用するとより効果的です。
方法1.侵入口を塞ぐ
自宅や飲食店でねずみが発生する根本的な原因は、外からの侵入です。そのため、まずは侵入口となる場所を塞ぐ必要があります。侵入口を塞がないままドブねずみを駆除したとしても、別の個体に侵入されてしまい、いつまでも被害がなくなることはありません。
ドブねずみは、以下のような場所がおもな侵入口になるようです。配管内部を塞ぐことはできませんが、最低限その周辺にあるすき間は塞ぐようにしましょう。
・水回りにできたすき間
・水回りの柔らかい壁
・床下の通風口
ドブねずみは柔らかい壁であれば食い破ってしまうため、針金や金網を使ってすき間を塞ぐと侵入を阻止することができます。害虫の侵入対策に使われるパテでは食い破られてしまうおそれがあるので、丈夫さを考慮した対策が必要です。
方法2.粘着シートを使う
シートを踏んだねずみを、粘着剤によって動けなくして捕獲するのが粘着シートです。安価なうえ置くだけでよいため、手軽に使用できます。ただし、ねずみの通る場所をうまく選んで設置しなければ、思ったような効果は出ません。
また、ドブねずみは下水や排水溝といった汚れた場所を移動することが多いため、粘着剤がうまくつかないことがあります。粘着シートのまわりに新聞紙を敷いておくなど、ドブねずみの足の汚れを落とす仕組みを作っておきましょう。
ただ、ねずみの駆除・対策に粘着シートを使った場合、捕獲したねずみを自分で処分する必要がある点には注意が必要です。捕獲したねずみに触れないよう、手袋やマスクを着用して慎重に処理するようにしましょう。
方法3.殺鼠剤を設置する
ワルファリンなどの毒を含んだエサを食べさせ、ねずみを駆除する方法が殺鼠剤です。こちらも粘着シート同様、置くだけでよいので使い方自体は簡単です。
しっかりと殺鼠剤の効果を発揮するためには、ドブねずみが通る場所やエサを食べる場所に設置しましょう。これらの場所にはラットサインといわれる、ねずみが残す足跡などの形跡があるはずです。このラットサインを目安に殺鼠剤を設置してみてください。
もし殺鼠剤を設置しても食べた形跡が見られなかったり、ねずみが減っている様子がなかったりする場合は、設置場所を変えるなどの工夫が必要です。また、侵入口になりそうな場所に設置しておくのも効果的です。
ただ、見える場所に殺鼠剤を設置しておくと、小さなお子さんやペットが誤飲するおそれがあります。そのため、小さなお子さんやペットのいるご家庭では、殺鼠剤以外の駆除方法を利用するのがよいでしょう。
ほかにも、殺鼠剤を食べたドブねずみが見えない場所で死んでしまい、放置された死体が腐敗して異臭を放つことがある点も知っておくべき注意点です。
方法4.忌避剤を使う
ねずみの嫌う成分を散布することで、ねずみを家から追い出すグッズです。殺鼠剤と違ってねずみを殺すわけではないので、死体処理の問題を回避することができます。
忌避剤は、おもに「スプレータイプ」「くん煙タイプ」「設置タイプ」の3種類があり、それぞれに特徴があります。
【1】スプレータイプ
スプレーをねずみに直接かけたり、ねずみの通り道にかけたりして、ねずみを家から追い出します。ただし、即効性がある分、効果が切れるのも早いので注意しなくてはいけません。
【2】くん煙タイプ
ねずみの嫌う成分が含まれる煙をまくグッズです。天井裏など、部屋のすみずみまで効果が期待できます。
一方で、電子機器の故障や誤作動を防ぐため、火災報知器にはカバーをかけるといった手間が必要です。また、肌の弱い人が使用すると、肌に悪影響を起こすこともあります。
【3】設置タイプ
ねずみの嫌う成分を一定期間発し続ける薬剤です。スプレータイプやくん煙タイプに比べて、効果は長続きしますが、設置する場所に合わせて数量を調整することが必要です。
方法5.超音波を使う
ねずみは、人よりも広い領域の音を聞くことができるため、超音波を使った方法で駆除・対策することもできます。ねずみにしか聞こえない嫌な音を発することで、家のなかにいるねずみを追い出したり、新たに侵入しないよう遠ざけたりする効果があるのです。
また、置いておくだけでよい手軽さと、毒などを使用していないことから安全性においても利用しやすい方法です。ただ、超音波がねずみに直接当たるよう設置できなければ、駆除・対策の効果は望めません。
超音波を使ったねずみ駆除・対策については、「ねずみへの超音波の効果」でも詳しく解説しています。超音波がねずみ駆除・対策にどれほどの効果を発揮するのか、より効果的な設置場所などについて知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
自分でドブねずみを駆除する場合の注意点
ドブねずみの体やそのフンには、感染症を引き起こす病原菌が含まれています。そのため、自分でドブねずみを駆除する際は、できるかぎりドブねずみの体やフンなどに触れないよう注意を払ってください。
処理のためにドブねずみの体やフンに触れるときは、ビニール手袋やゴム手袋をつけましょう。また、菌が空中に広がることもあるため、マスクも着用してください。
フンを掃除する場合は、掃除機を使うのは避けたほうがよいでしょう。掃除機に菌が付着して、そこから菌が広がっていくことが考えられるためです。
また、単にフンを掃除しただけでは、その場にはまだ菌が残ったままになってしまいます。エタノールやアルコール、なければ風呂やトイレ用の除菌剤を使って殺菌をおこなってください。
今すぐねずみ駆除するならプロがおすすめ
ここまで自分でもできるドブねずみの駆除・対策方法をご紹介してきましたが、「今すぐドブねずみを駆除したい」「できるだけ早く何とかしたい」という方もいることでしょう。このような方は、プロに依頼するのがおすすめです。
ドブねずみに関わらず、ねずみの知識や駆除経験が豊富なプロに依頼することで、早さだけでなく確実性においても安心して任せることができます。
また、自分でドブねずみを駆除しようと思っても、素人には難しく、手間もかかるというのが現実です。そのため、ねずみの駆除・対策は業者に依頼したほうがよいといえるのです。
業者に依頼すれば、駆除は彼らに任せられるので、手間はほとんどかかりません。自力でおこなう場合と違って、ほぼ確実にねずみを駆除してくれます。さらに業者によっては、新しいねずみが侵入してこないように侵入経路を塞いでくれる場合もあるようです。
もちろん業者に依頼した場合、相応の費用はかかります。しかし、上記のような点を考えると、自力で駆除をおこなうより業者に依頼したほうが、よい結果を迎えることができるでしょう。
急いでねずみ駆除業者を見つけたいという方は、ぜひ生活110番までご相談ください。全国にある加盟店のなかから、早急に対処できる業者をご紹介させていただきます。24時間365日いつでも【無料】で受け付け対応していますので、ドブねずみでお困りの際にはご活用ください。
ドブねずみが及ぼす人間への影響
ドブねずみに限らずねずみを駆除するというのは、プロであっても簡単ではありません。だからといって放置してしまうと、不快感や食糧を食い荒らされるだけでなく、健康被害を受けるおそれもあるのです。
ドブねずみが住み着いたら、人間には一体どのような影響があるでしょうか。ドブねずみやその排泄物はたいへん不衛生で、菌や寄生虫に感染する原因となりえます。そのため、ドブねずみを放置しておくと、感染症などにかかることもあるようです。
感染症のほかにも、ドブねずみの姿やフン、ものをかじる音には不快感があります。そのため、不眠症やノイローゼにかかってしまう方もいるようです。それ以外にも、ドブねずみが家の柱や家具をかじることで、家自体の破損につながることも考えられます。
ドブねずみに電線をかじられたことで漏電が起こり、火災にまでつながるケースも決して珍しくありません。このような事態を避けるためにも、発見次第、速やかにドブネズミねずみの駆除をおこないましょう。
まとめ
ドブねずみは体長がおよそ22~26センチと、ほかのねずみに比べて大型です。また、体の大きさに比べて、耳が小さく、しっぽも短いという特徴があります。
家にドブねずみが住み着いた場合、放置するのは非常に危険です。ドブねずみの体やフンには細菌や寄生虫が含まれるため、それらが原因となって感染症にかかってしまうことが予想されます。
粘着シートや毒餌といった市販のグッズを使うことで、自力でドブねずみの駆除をおこなうことも可能です。ただし、そういったグッズにはデメリットもあり、駆除が成功しない例も少なくありません。そういった事態を避けて確実にドブねずみを駆除するために、ねずみ駆除の業者へ依頼することをおすすめします。
\ 完全無料 /
厳選した全国のねずみ駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
ねずみ駆除の記事アクセスランキング
ねずみ駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他